2021年03月30日
ベビーベッドに紫色の蝶を見つけたら、それが何か両親には聞かないで下さい
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You Tube これは面白い 5分1秒
「ベビーベッドに紫色の蝶を見つけたら、それが何か両親には聞かないで下さい」
イギリスのお話ですが、新生児の保育器に紫色の蝶のステッカーが貼られている事があるそうです。兄弟姉妹を失った多胎妊娠の赤ちゃんの保育器に貼り付け、喪失を経験した親を不注意な言葉から守るためのものだということです。以下動画のストーリーです。
ベビーベッドの紫色の蝶のステッカー
イギリスに住むミリー・スミスさんとルイス・カンさん夫婦は長い間子供の誕生を夢見ていました。ついに医師から9ヶ月後に親になると聞き、2人はこの上なく喜びました。
ミリーさんの家系では数世代に渡って双子が生まれていたので、彼女は自分にも同じことが起こるかもしれないと考えていました。妊娠10週になったところで医師は予想通り、2人に二重の幸せが待っていると話しました。双子の女の子が生まれるのです。
しかし、さらにその2週間後、ミリーさんとルイスさんは何かがおかしいと感じました。生まれてくる子どもたちについて、いつも楽しげに話していた医師が、今回はだまりがちでした。最後に、医師は双子のうち1人は元気だが、もう1人は無脳症であると言いました。これは、神経管の重度の形成不全で、脳が発達せず、そうした胎児は死産となるか、生後すぐに死亡してしまいます。2人はショックを受けました。
両親は双子をスカイとケリーと名付けました。スカイは生後数分、または数秒の命とされていました。それで天国のある空、スカイとしたのです。空を見上げれば、いつでも亡くなった娘を思い出せると考えていました。
30週に入ったところで出産が始まりました。ミリーさんはロンドンのキングストン病院に運ばれました。双子のうち1人は間もなく死んでしまうものの、医師たちは子どもたちの安全のため緊急帝王切開を行いました。
2人の赤ちゃんはマーガレットルームと呼ばれる、両親と共に過ごせる特別な部屋の保育器に入れられました。医師は、スカイが出産中に死んでしまうのではないかと恐れましたが、生後3時間生きることができました。その間、ずっと両親はスカイの傍にいました。両親はスカイにキスをし、どれほど愛しているかを話しました。
ミリーさんはスカイの病気は自分のせいではないことを理解しつつも、命を救うことができないことを詫びました。
一家がスカイに別れを告げると、ケリーは通常の集中治療室に移され、その後約1ヶ月間をそこで過ごしました。早産だったためです。
4週間が経ち、スタッフたちの間ではスカイが存在したことは忘れられ、同じ病院に入院中の他の母親たちの中でもケリーに妹がいたことを知る人はいなくなりました。
ある時、ミリーさんがケリーの眠るベッド脇に座っていたとき、近くにいた双子の母親が冗談めかして言いました。
「あなたは双子を産まなくて良かったわね。」
ミリーさんは何も言うことができませんでした。その言葉が心に深く突き刺さり、その場から駆け出し、外に出て大声をあげて泣きました。あの母親に悪気がなかったことは分かっていました。本当のことを話したら、彼女だって傷ついてしまうことでしょう。
しかし、ミリーさんの頭の中では、ある考えが生まれ始めました。同じような予期しない冗談や心無い言葉に傷つく、子供を失った親が他にもいるはずです。そうした人々を救う方法を考え、誕生したのがライラック色の蝶のステッカーです。また、次のようなメッセージのステッカーも作りました。
「パートナーまたは友人として新生児科を訪問する時は、蝶のステッカーに注意してください。これは、兄弟姉妹を失った多胎妊娠の赤ちゃんの保育器に貼り付けられています。」
ミリーさんとルイスさんはケリーが生き残ったことを心から神に感謝しつつ、スカイのことも決して忘れませんでした。そして彼女が生きた証として「スカイ基金」を設立し、多胎児を失った親たちの悲しみを癒やすためのサポートをしています。
また、紫色のステッカーは、喪失を経験した親を不注意な言葉から守るために、すでに多くの病院で使用されています。さて、皆さんはもうベビーベッドに貼られている紫色の蝶のステッカーの意味をご存知ですね。ミリーさんは自分と同じ状況にあるかもしれない他の人々のことを考え、素晴らしい行動をとりました。
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