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2017年01月27日

カブキブ! 3

『カブキブ! 3』榎田ユウリ(角川文庫)

【文化祭での公演を大盛況のうちに終えた、カブキ同好会の面々。裏方を務める部長の来栖黒悟(クロ)は、歌舞伎に馴染みのない人々にも楽しんでもらえたと手応えを感じる。それには歌舞伎の英才教育を受けながらも、その道を断たれた同級生・阿久津の力も大きかった。しかし人間国宝の歌舞伎役者・三代目白銀屋が、阿久津の才能に気付き、彼に会いたいと言い出して……。白銀屋の美形御曹司・蛯原仁の苦悩も描かれる、待望の第三弾!!】

2巻と3巻は阿久津と蛯原が主役かってくらい出番が多かったです。
蛯原は真面目すぎてがんじがらめになっているようで、カブキ同好会と関わることで歌舞伎を楽しめるようになれればいいなと思います。
阿久津の家庭事情もやっと明らかになりましたが、阿久津が本格的に歌舞伎の修行をする気はないと知ってびっくりです。
歌舞伎やるの大好きなのに役者になりたいと思わないんだ。

文化祭にはクロのお母さんも観に来てくれました。やっぱり漫画家でした。
読み進めていくうちに、クロの複雑な家庭環境もわかってびっくりでした。

正蔵さんが白銀屋にかけあって同好会の指導員をしてくれる人が見つかりました。元歌舞伎役者で現在は会社員をしていると聞いて、蛯原のお父さんも役者廃業して別の仕事してるらしいけど、まさか蛯原のお父さんってことは……。
実際指導に来てもらうのは来年の4月以降ということでまだ登場しないけど、一体指導員は誰なのか気になります。

3巻は4月の新入生歓迎会で終わります。
カブキ同好会は男子体操部と合同で「白波五人男」を披露します。
1人の新入生視点で舞台の様子が語られます。
歌舞伎にとても興味を持っている子のようなので入部してくるのが楽しみです。

クロが「白波五人男」の説明を同好会のメンバーに説明しているところで、名乗りの様式美の話で例として「プリキュア」を挙げて皆が納得する場面がありました。
高校生男子でも「プリキュア」は知っているのか。
戦隊ヒーロー物の元祖は「白波五人男」だと何かの本で読んだことがあったな。

クロ達が進級して学年が上がりましたが、この話はどこで終わるんだろう。
高校卒業までだとすれば、途中で花満先輩や芳先輩は卒業してしまうわけで、それは寂しい。
とりあえず4巻を早く読もう。


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2017年01月25日

カブキブ! 2

『カブキブ! 2』榎田ユウリ(角川文庫)

【来栖黒悟(クロ)、高校一年生。好きなもの=歌舞伎。その想いが募り、カブキ同好会を結成したクロだけど、お披露目の舞台を前に、熱中症で倒れてしまう。同学年で歌舞伎経験者の阿久津が飛び入りで代役をこなし、舞台はなんとか無事終了。しかも、阿久津には才能があると、クロは見抜く。さて次なるは大舞台の文化祭。人気実力兼ね備える演劇部と、場所の取り合いで対決することになり!? カブキブ VS 演劇部、いざ出陣の第二弾!!】

2年生の芳先輩達は阿久津のことを知らなかったのか、そりゃあ驚くよねえ。
実はもう1回勧誘されたら入ろうと思ってたと言う阿久津が笑える。
助っ人として参加してくれていた三輪山さんと数馬が正式加入してくれて良かったです。カブキ同好会の指導員は遠見先生のお父さんの正蔵さんが、自分は出来ないが出来る人を紹介すると言ってくれました。楽しみです。

カブキ同好会と演劇部の外郎売対決は面白かったです。阿久津の外郎売見たいです。

阿久津のお母さんが出てきました。とても気の強そうなお母さんでしたが好きになれないです。息子の思いとかわかろうともしてなさそうだし。
母親といえばクロのお母さんの職業って何だろう。教師や医師じゃなくて先生と呼ばれる職業って、最初は小説家?と思いましたがなんか絵を描いているっぽい。画家とか、イラストレーター? でも締め切りに追われてるとか言ってたからもしかして漫画家か?
そして父親の話が全然出てこないけどクロのところは母子家庭なんだろうか。

カブキ同好会の文化祭での出し物は「三人吉三」。老人福祉センターで上演した時の反省点を踏まえて、初心者にも芝居内容を理解してもらえるように二部構成にしました。

第一部の様子が、蛯原視点で語られるのが興味深かったです。
第二部が始まったところで次巻に続く…となってしまいました。
梨園の御曹司の蛯原が第二部の舞台を観てどんな感想を抱くのかものすごく楽しみです。阿久津にライバル意識持ってくれたらいいなあ。

前半で、熱中症で病院に運ばれたクロのところに、終演後舞台衣装のまま訪れた皆を見て、遠見先生が「ちんどん屋の慰問みたいだ」と言ったけど誰もちんどん屋知らなくて、遠見先生と一緒に私も軽くショック……。
いくらおじいちゃん子のクロでもちんどん屋は知らなかったか。
後半に遠見先生が「そして僕は途方に暮れる」という歌の話をする場面があり、梨里が「その曲ママが好きなの」と言う。ああ〜懐かしい、私も好きだった。遠見先生、生徒達と親子程の年齢差だったんだよなあ。
正蔵さんとクロ達はおじいちゃんと孫みたいで微笑ましいです。


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2017年01月20日

カブキブ! 1

『カブキブ! 1』榎田ユウリ(角川文庫)

【高校一年の来栖黒悟(クロ)は、祖父の影響で歌舞伎が大好き。歌舞伎を部活でやってみたい、でもそんな部はない。だったら創ろう!と、入学早々「カブキブ」設立を担任に訴える。けれど反応は鈍く、同好会ならと言わせるのが精一杯。それでも人数は5人必要。クロは親友のメガネ男子・トンボと仲間集めを開始。無謀にも演劇部のスター、浅葱先輩にアタックするが……!?
こんな青春したかった! ポップで斬新なカブキ部物語、開幕!】

私も中学・高校時代、歌舞伎が好きでテレビの劇場中継をよく観ていました。
当時、坂東玉三郎と片岡孝男が好きだったなあ。
生の舞台を観たのは浅草公会堂の新春歌舞伎を1度だけでした。
20年以上昔ですけどね。坂東八十助、中村橋之助、中村時蔵等が出てました。(面倒なので名前は当時の名前で)
今は全然観てないけどね。

某書評サイトの感想欄で、主人公の一人称の文体が軽すぎて苦手というのがあったので、まさかWeb小説並みのくだけすぎた口調の読みにくい文章だったらどうしようと不安になったのですが、実際読んで私はそれほど軽いとは思いませんでした。
クロの一人称の他に担任の遠見先生視点の三人称の章とクロと同学年で梨園の御曹司・仁視点の三人称の章があります。
遠見先生はカブキ同好会の顧問なのでこれからも遠見先生視点の章は入ると思いますが、仁はどうなんだろう。外部の視点ということで今後も入るんでしょうかね。
それから同好会の指導者が誰になるのかとても楽しみです。私はてっきり遠見先生のお父さんがやってくれるのかと思ったのですが、探しているという状況で1巻は終わってしまいました。

同好会のメンバーは個性的な面々でとても面白いです。
クロとトンボの他に、演劇部のスター浅葱先輩に、日舞の名取・花満先輩に、衣装担当の丸ちゃん。そして最後の最後に加入してくれた阿久津。阿久津はあれで正式に入部してくれたってことでいいんだよね? すごくいいところで1巻終わってしまったんだけど。2巻は直後から始まってくれるのだろうかー?

それから、歌舞伎の演目の内容をクロが浅葱先輩と花満先輩に説明しているシーンが楽しかったです。


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2017年01月18日

妖g庵夜話 グッドナイトベイビー

『妖g庵夜話 グッドナイトベイビー』榎田ユウリ(角川ホラー文庫)

【茶室・妖g庵の主は、隻眼にして美貌の洗足伊織。ヒトと僅かに違うDNAを持つ妖人だ。家令の夷、家事手伝いのマメと共に静かに暮らしていたが、《鬼》の属性を持つ青目にマメが襲われて以来、危機感を強めていた。そんな折、妖g庵を訪れた《貘》から「妖人というだけで差別され、妻子が苦しんでいる」と相談を受ける。一方、子供のように無垢なマメには、過去からの脅威が近づき……。大人気シリーズ第5弾、文庫描き下ろし。】

貘の属性を持つ柳沼さん夫妻を差別して、柳沼さんの奥さんを仲間外れにしていたママ友グループのリーダー葉月さんの問題は前半で終わってしまい、「え、これだけ?」と拍子抜けだった。
立場が逆転してしまった葉月さんの家に嫌がらせしたのは西岡さんじゃないかと思ったのに。

今巻は主にマメの話だった。
マメが多重人格とはびっくりだった。
マメとトウがどうなるのかハラハラした。
後半ウロさんがかっこよかった。

初登場時の印象が悪すぎた甲藤も洗足家に出入りすることで成長しているのか良かった。
脇坂も意外に鋭いところがあるとわかった。
そういや脇坂のお姉さんが1人初登場した。脇坂が実家に行った時に会話した程度だけど。こんな感じでちょこちょこっとお姉さん達は登場するんだろうか。

最後マメとトウは上手く融合できたようで良かった。


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2017年01月05日

妖g庵夜話 魔女の鳥籠

『妖g庵夜話 魔女の鳥籠』榎田ユウリ(角川ホラー文庫)

【都内に佇む茶室、妖g庵。美貌の主・洗足伊織はヒトとは僅かに違うDNAを持つ妖人であり、ある特別な能力を持っている。一方、警視庁妖人対策本部(Y対)の刑事・脇坂は、不可思議な事件を耳にした。聞き慣れない妖人属性を自称するふたりの女性が、同日、同じマンションで自殺を図ったというのだ。その裏に潜んでいたのは、母と娘の複雑な愛情と憎しみであり……。本当に怖いのは、人か、妖か。
人気作第4弾、文庫描き下ろし。】

同じ悩みを持つ2人の女性が出てきた時点で、もしかして交換殺人事件が起こるのか?と思いながら読んでいたらその通りになった。

母と娘の話は重くて息苦しかった。
このシリーズ、ところどころに誰視点かわからない話が挿入されているんだけど、カオリの母親のことだろうと思われる話は、もう読んでて本当に、うわーこんなの嫌すぎる、息が詰まると思った。

カオリよりユキの方に青目の暗示が強くかかったのは、カオリには夫と娘がいるけどユキには誰もいなかったからだよな。青目の暗示が解けたとしても、ユキは壊れてしまわないかな。

前半でスミレが洗足家に遊びに来ていて、脇坂達とあんこ食べてるのが微笑ましかった。スミレはもうフードライターになった模様、スミレの食べ歩いている様子と食レポを読んでみたい。
脇坂のお姉さん達にも非常に興味がある。いつか本編に出てきてくれないかな。

事件は解決したが、ついに青目が伊織の聖域に手を出したことで、青目との戦いは避けられないものになった。
この先、夷やマメがいつ青目に危害を加えられるのか気が気でない。3人は安心して生活出来ないじゃないか。


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2017年01月02日

妖g庵夜話 人魚を喰らう者

『妖g庵夜話 人魚を喰らう者』榎田ユウリ(角川ホラー文庫)

【都内某所にひっそりと佇む茶室『妖g庵』。その主、洗足伊織は目を見張る美貌の持ち主だが、非常に偏屈な毒舌家でもある。『人間』と『妖人』を見分ける能力を持つ伊織のもとへ、正月早々、警視庁の新米刑事・脇坂がやってくる。『人魚』として妖人の登録をされている女性が、誘拐されたというのだ。人魚の肉は不老長寿の妙薬――? 人魚を巡る過去と現在の事件が交錯するとき、あの男の影が……。人気作第3弾、文庫描き下ろし!】

今巻の登場人物紹介にはウロさんが載ってて良かった。

新キャラ、犬神の甲藤が出てきた。レギュラーになるのかなあ、こんな馬鹿やだよ。
脇坂とは犬猿の仲になりそう。

レギュラーではないけど照子と咲耶の近況がわかって良かった。

水希の属性、人魚じゃないなら何だったんだろう。
水希と君生は殺されなくて良かったけど、君生の足は大丈夫なのかな。

事件解決後の洗足家でのおでん談義、伊織はちくわぶが好きなんだけど、夷も脇坂もちくわぶは好きじゃないらしい。私はちくわぶ大好きだし、脇坂と違ってちくわはいらないけどちくわぶはいる。夷も脇坂もそんなにちくわぶのことひどく言わなくてもいいじゃない。

そして最後に伊織と青目の驚くべき関係が語られる。青目が弟とは驚きだ。きっと腹違いなんだろう。


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2017年01月01日

妖g庵夜話 空蝉の少年

『妖g庵夜話 空蝉の少年』榎田ユウリ(角川ホラー文庫)

【妖怪のDNAを持つ存在、「妖人(ようじん)」。茶室「妖g庵」の主・洗足伊織は、ずば抜けた美貌と洞察力を持つ妖人だ。人間と妖人とを見分けるその力で、警視庁妖人対策本部、略してY対の捜査に協力している。今回の仕事は、予言ができる妖人《件》を名乗る占い師の真贋を見分けること。その矢先、本物の《件》である、美しい女性占い師が殺されて!? 伊織の「家族」で妖人の美少年、マメとの絆も描かれる、大人気妖怪探偵小説、待望の第2弾!!】

登場人物紹介にウロさんがないのは何故なんだー!

この物語、途中に事件関係者等の誰かの視点での話が挿入されている。
今巻はしょっぱなからスミレという若い女性視点の話だったのだが、お腹空いてるんならスナック菓子なんかよりパンとかおにぎり食べた方がいいじゃんと思った。
どういう風に今回の事件に関係してくるのかわからないけど前巻のように不幸にならなければいいなあと思った。
まあ結果、殺人事件には関係してなかったから良かった。殺された占い師の客だったスミレのところにウロさんと脇坂が話を訊きに行ったから事件に青目が関係していることがわかったんだし。

今回、マメと猫のにゃあさんに癒された。
マメが友達になったテルくんを家に連れてきたときの伊織と夷の浮かれっぷりが微笑ましかった。
テルくん、マメとにゃあさんに出会っていて良かったねえ、本当に。

「にゃあさんを撫でるときのこと、思い出して」のところで涙が出た。
電車の中で読んでたから困ったよ、もう。

テルと咲耶とクシ江さんが3人で幸せに暮らせるようになれればいいなあと思った。

そして自分の異様な食欲に悩んでいたスミレはその理由を知って吹っ切れて前向きになれたのが良かった。


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