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2016年12月28日

妖g庵夜話 その探偵、人にあらず

『妖g庵夜話 その探偵、人にあらず』榎田ユウリ(角川ホラー文庫)

【突如発見された「妖怪」のDNA。それを持つ存在は「妖人(ようじん)」と呼ばれる。お茶室「妖g庵」の主、洗足伊織は、明晰な頭脳を持つ隻眼の美青年。口が悪くヒネクレ気味だが、人間と妖人を見分けることができる。その力を頼られ、警察から捜査協力の要請が。今日のお客は、警視庁妖人対策本部、略して〈Y対〉の新人刑事、脇坂。彼に「アブラトリ」という妖怪が絡む、女子大生殺人事件について相談され……。】

表紙見て少し古い時代の話だと思っていて、中を見たら現代の話だった。

新人刑事の脇坂、最初は妖怪と妖人をごっちゃにしているアホさ加減に呆れた。
なんであのCMに納得しちゃってるの? 研修受けてるのになんでそんなことがわからないの?
先輩刑事のウロさんに連れられて「妖g庵」にやって来て、伊織に妖怪と妖人について説明されてやっと理解する。
伊織も実は妖人。家令の夷も居候のマメも妖人で、3人で家族のように暮らしている。
伊織の話し方が噺家のようでテンポがよくて好きだな。

今回の話読んで女の子同士の友達付き合いって面倒だなーと思った。
なんで朱里もエリナもお互い嫌っているのがわかっているのに一緒にいるんだろう。
そして人畜無害そうな顔して実は2人の対立を煽っている知代果が1番質が悪いんじゃないか。

座敷童が可愛かったのに死んでしまったのが可哀想だった。


2016年12月16日

本好きの下剋上 第三部 領主の養女T

『本好きの下剋上 第三部 領主の養女T』香月美夜(TOブックス)

【自身の魔力を貴族から狙われたマインは、下町の家族や仲間との別れを決断した。
大切な人々に危険が及ばないよう、名前も「ローゼマイン」に改名し、「領主の養女」として新生活を開始することになる。
だが、その上流貴族社会での日々は過酷だった。
儀式や礼儀作法を学ぶための猛特訓に加え、就任した神殿長や工房長の責任は重い。
病弱な7歳の少女には厳しすぎる……はずが、神官長からのご褒美が「神殿図書室の鍵」だったことで一変!
これさえあれば、たくさんの貴重な本が読める!
名前が変わっても、変わらぬ本への情熱で、ローゼマインは新世界を駆けぬけていく!
広がる緻密な世界観と本の生産体制。
本を愛する全ての人に捧げる、
ビブリア・ファンタジー第三部開幕!】

Web版の方はものすごく先に進んでいるので貴族になったばかりのローゼマインの話は懐かしかった。
貴族の登場人物がどっと増えて、書籍版ではイラスト付きだからどんな容貌だかわかって楽しい。
某書評サイトではリヒャルダがイメージと違うという意見が結構あったので、どんなだろうと楽しみにしていた。
うーん、そうだねえ、私のイメージともちょっと違っていたかなあ。
アンゲリカのイラストがまだなかった、残念。早くアンゲリカが見たい。
レッサー君が可愛かった。

コルネリウス視点の番外編が面白かった。


本好きの下剋上(第3部 〔1〕) [ 香月美夜 ]

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2016年12月13日

この世界がゲームだと俺だけが知っている 7

『この世界がゲームだと俺だけが知っている 7』ウスバー(エンターブレイン)

【最凶のヤンデレ(プレイヤーキラー)現る!
魔王を倒し英雄となったソーマだが、不注意から猫耳猫最凶のストーカー・レイラに一目惚れされてしまう!
嫉妬されたら即死亡!
魔王よりも危ないヤンデレの魔の手から逃れる切り札は…野生のイケメン!?
ソーマ史上、最低最悪の作戦が始まる!】

トレインちゃんとの結婚はどうするんだろうと思っていたけど、レイラと会ってしまったことであっさりと皆に自分が別の世界から来たことを告白。
トレインちゃんはソーマが結婚イベントを起こした理由に納得する。
元の世界に戻る為のアイテムを手に入れるのと、レイラから逃れる為に作戦を立てるが……。
アイテムは手に入れられたけど、果たしてレイラからは逃れられるのか。

アーケン家の事件の犯人が指輪を盗む方法はどうも納得いかないんだよなー。
柱と柱の間の虹のカーテンが結界だと思ってたんだけど、あの方法だと結界を無効化出来るのか?
そして柱を元の場所に戻したら結界も自動的に復活するのか?

最後、ティエルがやっと本編に登場した。
ソーマとどんな風に関わっていくのかとても気になる。
そして外伝はティエルとレイラの話。
レイラもそのうちソーマの家を訪ねてくるよな、絶対。
この先は、元の世界に戻る為の準備メインの話になるのかなあ。


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2016年12月03日

この世界がゲームだと俺だけが知っている 5

『この世界がゲームだと俺だけが知っている 5』ウスバー(エンターブレイン)

【絶望を塗り替える更なる絶望!
次なる敵は、強制ゲームオーバー!!
アホ魔術師サザーンらが勝手にクエストを始めてしまった!?
そのクエスト〈生贄の迷宮〉にはいやらしい仕掛けが盛りだくさん。
このままでは強制ゲームオーバーが発動して世界が滅んでしまう!?
ソーマは世界の危機《ゲームオーバー》を防ぎ
絶対救出不可能な少女を助けることは出来るのか?】

勝手にクエストを始めたんだっけ?
本返却しちゃったからもう確認できん。
絶対救出不可能だと思われた少女はバグ技で助けられた。
最初はホラーな存在だと思ったクマがどんどん有能になっていって可愛くなってきた。
そしてトレインちゃん絶体絶命の危機で次巻へ続く。


『この世界がゲームだと俺だけが知っている 6』ウスバー(エンターブレイン)

【トレインちゃんを救うため、禁じ手の「結婚」イベントを発動させたソーマ。代償として、世界に時間停止の呪いが撤き散らされてしまう。混乱のるつぼと化した世界とトレインちゃんを元に戻すため、ソーマは十日以内に魔王を倒すことを決意する!
ソーマの焦燥、ミツキの決意、リンゴの献身、真希の闘志、サザーンの混乱、クマの奔放、命を懸けた仲間が集い、想いが交差する、怒涛の決戦!】

どうやって魔王を倒すのか緊張感が高まった。
いったいどんな方法で魔王を倒すのかと思っていたけど、ソーマでさえ予想していなかった事態が起こり魔王は死んでしまった。
今までの緊張感はなんだったのという意外すぎる展開でした。
結婚イベントの後始末はどうするんだろう、ものすごく気になる。

ソーマの大学生活が垣間見られる外伝が面白かった。



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