アフィリエイト広告を利用しています
ファン
<< 2016年09月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
最新記事
写真ギャラリー
カテゴリーアーカイブ
月別アーカイブ
日別アーカイブ

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2016年09月04日

5-1.ポーリング:ポーリングの基礎

ポーリング

YouTubeマーブリングをみてたら、キャンバスに直接絵の具を垂らして墨流しのような模様を描いている動画があった

Acrylic Fluid PaintingDirty Pourというらしい



この方法を「ポーリング」って呼んでいる
ポーリングの道具

概ね次の道具を使う

  ⑴ キャンバス
  ⑵ ポーリングメディウム
  ⑶ アクリル絵の具
  ⑷ プラカップ
  ⑸ 混ぜ棒

⑴ キャンバス

キャンバスは3Dキャンバスを使って側面に垂れた絵の具の模様も楽しむのが流儀らしい

ペベオ40.jpg

⑵ ポーリングメディウム

その名も『ポーリングメディウム』というのがある。
他にも『Floetrol』『Elmer's 液体のり School Glue』『GAC 800』など様々なメディウムが使われる

_DSC1486.jpg

また、複数のメディウムを混合して使用したり、『シリコン』『グロスポリマーメディウム』イソプロパノール弱アルカリ水などを添加する方法もみられる

⑶ アクリル絵の具

アクリル絵の具はよくある(1)半練りチューブ式のほか、(2)低粘度型(フルイド)(3)液体(リキッド)(4)アクリルペンキなどさまざま用いられる

_DSC1501.jpg


⑷ プラカップ

ポーリングミックスを調整したり、ポーリングミックス同士を混ぜたりするのにプラカップや紙カップを使う

_DSC2049.jpg

⑸ 混ぜ棒

粘性のある液体を混ぜるのに木スティックプラスプーンを使う

_DSC2051.jpg
ポーリングの方法

キャンンバスの種類や下地、メディウム類、添加物、絵の具の選択や混合比率など選択項目は多い

YouTubeで見た中から好みの方法を選ぶのが一つの手だが日本で入手しようとすると割高感の強いメディウムや試薬、絵の具類も多い

何より色々やってみないとよくわからない

基本的な方法としては

@ 机の上が汚れないように何か敷く
A キャンバスを直接置くと流れ落ちた絵の具で下にくっついたりするのでプッシュピンで下駄を履かせたりする
B 絵の具とポーリングメディウム(と水)をプラカップ木スティックを使って混ぜる(ポーリングミックス)
C キャンバスにポーリングミックスを垂らして模様を作る
D 乾燥

という感じ

ポイントはポーリングミックス作り方垂らし方かと
3種類のポーリングメディウムのテスト

3種類のポーリングメディウムを試す

@ Pouring Medium:『リキテックス ポーリングメディウム』
リキテックスのポーリング専用メディウム、違う色同士が混ざり合わなくなる

A Floetrol:『FLOOD Floetrol Additive』
水性塗料コンディショナー、塗料の伸びをよくし、刷毛目を防ぐ添加剤

B Elmer's School Glue:『Elmer's 液体のり School Glue』
ポリビニルアセテート(PVAc)ベースの接着剤

基本的な混合比は
メディウム:絵の具:水 = 2:1:1
に設定する
1. シングルテスト

ポーリングメディウムをそれぞれ1種類のみ使う

(1) @ Pouring Medium
                              
 ・Pouring Medium     1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     0.5 g
 ・Water           0.5 mL / 2 mL
                    x 3 colors = 6 mL
                              




・粘性が低く流れやすい
・ポーリングミックス量が足りず側面に垂らせない
・低粘度のためか思ったより色が混ざるように思う

_DSC1655.jpg

各ポーリング結果の比較のために見た目で感じる違いを五つ挙げる

    1. 気泡      なし
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立つ(部分)
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     高め


(NG)足りず やわらかい 失敗
・液量が足りず側面までポーリングできていない
・ポーリングミックスの粘性が低い
・乾燥時にキャンバスの水平が保てなかったために偏ってしまった

(2) A Floetrol
                              
 ・Floetrol          2 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     1 g
 ・Water           1 mL / 4 mL
                   x 3 colors = 12 mL
                              




・扱いやすい

_DSC1659.jpg

    1. 気泡      なし
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立つ
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     低い


(OK)繊細なイメージ
・繊細で扱いやすい
・混色度が低い
・少々柔らかいか?

(3) B Elmer's School Glue
                              
 ・Elmer's School Glue   2 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     1 g
 ・Water           1 mL 
 +Water          0.5 mL / 4.5 mL
                   x 3 colors = 13.5 mL
                              




・粘性が高く感じたので水 0.5 mL追加

_DSC1661.jpg

    1. 気泡      あり
    2. クラック    あり
    3. キャンバス地  目立つ
    4. 光沢      マット
    5. 混色度     中程度


(OK)マットで少々粗野な雰囲気
・マットな印象
・硬めだったので各色水0.5mL追加
・クラックや気泡が入りやすい
・もう少し柔らかくて良い
2. ダブルテスト

2種類のポーリングメディウム(Med)を使う

混合比は
Med1:Med2:絵の具:水 = 1:1:1:1

(4) @ Pouring Medium+A Floetrol
                              
 ・Pouring Medium    1 mL
 ・Floetrol          1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     1 g
 ・Water           1 mL / 4 mL
                   x 3 colors = 12 mL
                              




・比較的柔らかい感じ

_DSC1757.jpg

    1. 気泡      あり(閉じ込め)
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     中程度


(OK)ポコポコしている
・気泡を閉じ込めたようなポコポコした構造が見られる
・比較的柔らかいと思うが混色度はそれほど高くなく感じられる

(5) A Floetrol+B Elmer's School Glue
                              
 ・Floetrol          1 mL
 ・Elmer's School Glue   1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     1 g
 ・Water           1 mL / 4 mL
                   x 3 colors = 12 mL
                              




・少々硬いかちょうど良い

_DSC1760.jpg

    1. 気泡      あり(少々)
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立つ
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     中程度


(OK)繊細かつ大胆
・一見混色度が高めに見えるが繊細な色分離が見られる
・硬さはそれなりか

(6) B Elmer's School Glue+@ Pouring Medium
                              
 ・Elmer's School Glue   1 mL
 ・Pouring Medium    1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     1 g
 ・Water           1 mL / 4 mL
                   x 3 colors = 12 mL
                              




・結構硬めで流れにくいが修正などはしやすい

_DSC1762.jpg

    1. 気泡      あり(多い)
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     中程度


(OK)繊細な流れ
・小さな気泡が多いがそれがアクセントになっている
・流れが感じられる

3. トリプルテスト

3種類のポーリングメディウム(Med)を使う

(7) @ Pouring Medium+A Floetrol+B Elmer's School Glue
                              
 ・Pouring Medium    0.66 mL
 ・Floetrol          0.66 mL
 ・Elmer's School Glue   0.66 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)      1 g
 ・Water            1 mL / 4 mL
                   x 3 colors = 12 mL
                              




・硬めか

_DSC1774.jpg

    1. 気泡      あり(少々)
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     中程度


(OK)フラットな印象
・扱いやすい
・安定して落ち着いた印象だが、サプライズ感に乏しいとも言える
再度

正確なデータが得られていないので(1)を再実験する

(1') @ Pouring Medium(再)

                              
 ・Pouring Medium       2 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)      2 g
 ・Water           0,5 mL / 4.5 mL
                   x 3 colors = 13.5 mL
                              




・柔らかい気もするが結果的にちょうど良い流動性

_DSC1979.jpg

    1. 気泡      少々
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      高光沢
    5. 混色度     低い


(OK)色とセルの調和
・セルができた
・濃度調整を最適化することが重要
まとめ

1. シングルテスト

混合比 メディウム:絵の具:水 = 2:1:1の場合
(1) @ Pouring Mediumは低粘度、柔らかい光沢がある
(2) A Floetrolは中粘度、部分的な光沢がある
(3) B Elmer's School Glueは高粘度、マット

2. ダブルテスト

光沢感や硬さなどのメディウムの特徴が足し合わせとして現れてくる

3. トリプルテスト

扱いやすく安定した表現が可能だが面白みに欠けるか

総評

ポーリングミックスの垂らし方やキャンバスの傾け方で画面全体がダイナミックに変化していく様子は、マーブリングに比べ、より重層的で変化に富んだ造形変化に見える

マーブリングのように溶液槽の準備や転写後の洗浄や乾燥に時間や場所が取られるのに比べるとやりやすい

何よりもマーブリングと違い転写ミスによる失敗の可能性がないのがよい

そして、ポーリングという行為そのものも単純に楽しい

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ


検索
最新コメント
タグクラウド
プロフィール
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。