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2016年11月01日

5-6.ポーリング:ギャラリー

ギャラリー

その後、ポーリングミックスのや添加物の比率を変えてみたり、トーチやヒーターで熱したりマスキングテープで部分的にポーリングしたり様々な手法を工夫して遊んだ。

何をやってもそれほど大きな失敗ということもなくなって、あとは配色だったり構図だったり流れ具合だったりと好みの問題になってきた。

途中ポーリングミックスの違いや手法の違いによる変化をみやすいように、ほぼ同じ配色でポーリングしたりもした。

それぞれの結果を参照しやすいように何枚かをまとめて額に入れて保管している。

なんとなくまとまりきれずに終わったので、ここに結果だけをおいておく。

_DSC2907-Edit.jpg
_DSC2914-Edit.jpg
_DSC2922-Edit.jpg
_DSC2928-Edit.jpg
_DSC2934-Edit.jpg
_DSC2938-Edit.jpg
_DSC2945-Edit.jpg
_DSC2952-Edit.jpg
_DSC2969-Edit.jpg
_DSC2981-Edit.jpg

全部で100枚以上はやったのかな。

これらのサンプルを元に模様のでき方だったり質感だったりをある程度はコントロールできると思う。

あとは全体のイメージだったり、構想の方が問題だな。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ


2016年09月08日

5-5.ポーリング:アクリル絵の具の種類

液体(系)アクリル絵の具

これまで一部の例外を除いてチューブ式(半練り)アクリル絵の具を使ってポーリングした

チューブ式アクリル絵の具は色によって多少硬さが違う(白は硬く、黄色は柔らかい)

そのため以下のようなことがおこる

 1. 色ごとに流動性を調整する必要がある
 2. 色ごとの比重の違いによる色の重なりが一定


液体アクリル絵の具なら
 ・色ごとの違いが大きくはないのではないか
 ・流動性を大きく変えずとも発色度を変えられるのではないか
 ・流動性(硬さ)のコントロールがしやすいのではないか

と思った

以前、(14) - (16)で使用した液体アクリル絵の具LIQUID に加えINKFLUIDの計3種類の液体(系)アクリル絵の具を使ってポーリングテストする

_DSC1484.jpg

@ FLUID 『ホルベイン アクリル絵具 アクリリックカラー フルイド 5色プライマリーセット AF192 35ml』

A INK 『ホルベイン 液状アクリル樹脂絵具 アクリリックカラー インク プライマリー シアン AI953 15953 100ml』

B LIQUID  『リキテックス アクリル絵具 リキテックス リキッド 6色セット Aセット 30ml』
桐板にポーリング

前回、桐板にポーリングする方法を考えていて、ヤニ止めシーラー (Sealer)とジェッソ (Gesso)で処理する方法が安定していたので、この方法で処理した桐板にポーリングする

_DSC1939-Edit-Edit.jpg

  @ Sanding
  A Sanding + Sealer (1)
  B Sanding + Sealer (2)
  C Sanding + Sealer (2) + Gesso (1) 
  D Sanding + Sealer (2) + Gesso (2)
  E Sanding + Sealer (2) + Gesso (3)
液体(系)アクリル絵の具でのポーリングテスト

(33) Pouring Medium x FLUID
                              
 ・Pouring Medium       8 mL
 ・Gel Medium (AM521)   8 mL / 16 mL
                              
 +Water           1 mL
                              
  ↓distribute
  4 mL x 4 colors (FLUID)
                              




・柔らかすぎるか・・・+水 1mLはいらなかったか・・・

_DSC2098.jpg

    1. 気泡      少々
    2. クラック    なし
    3. 木地      少々目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     高め


(OK)金色の流れ
Gel Medium (Holbein AM521)を使用
・柔らかすぎる
・小セルがいくつかある
・金色を使ったので、角度によって輝く
・FLUIDは透明度高めで、色は明るめ、発色はあまり強くない

半練りアクリル絵の具の代わりにGel Medium (Holbein AM521)を使用したが、半練りアクリル絵の具と比べても柔らかい部類に入るのでポーリングミックスの流動性調節に向かない

これ以降はGel Medium Heavy body(Holbein AM526)に変更

(34) Pouring Medium x INK
                              
 ・Pouring Medium       8 mL
 ・Gel Medium (AM526)   8 mL / 16 mL
                              
 +Water           4 mL
                              
  ↓distribute
  4 mL x 4 colors (INK)
                              




Gel Medium Heavy body(Holbein AM526)に変更して粘度が高かったので水4 mLを加えたのが裏目に出て、まだ、少し柔らかい(色分離はいい)

_DSC2101.jpg

    1. 気泡      なし
    2. クラック    大きなきびわれが目立つ
    3. 木地      目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     低め


(OK)金脈と緑のグラデーション
・目立つ大きなひび割れが多数ある
・部分的に絵の具が痩せている
・INKは透明度高めで、色は暗め、発色は比較的強め

(35) Pouring Medium x LIQUID
                              
 ・Pouring Medium       8 mL
 ・Gel Medium (AM526)   8 mL / 16 mL
                              
 +Water           3 mL
                              
  ↓distribute
  4 mL x 4 colors (LIQUID)
                              




・流動性(硬さ)は丁度いいと思う

_DSC2105.jpg

    1. 気泡      気泡多数
    2. クラック    なし
    3. 木地      目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     低め


(OK)暗い印象になってしまった
・色選びがよければもっと良いはず
・気泡由来の小セルが多数
・LIQUIDは透明度低めで、色は中間、発色は強め

(36) Floetrol x FLUID
                              
 ・Floetrol           8 mL
 ・Gel Medium (AM526)   8 mL / 16 mL
                              
 +Water           3 mL
                              
  ↓distribute
  4 mL x 4 colors (FLUID)
                              




・少し硬め

_DSC2108.jpg

    1. 気泡      あり
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     低め


(OK)グラデーショングリーン
・セルというよりプルキンエ線維の横断面のような模様が見える(落下模様?)
・細かい気泡セルあり

(37) Floetrol x INK
                              
 ・Floetrol           6 mL
 ・Gel Medium (AM526)   6 mL
 ・Water           4 mL / 16 mL
                              
  ↓distribute
  4 mL x 4 colors (INK)
                              




・柔らかすぎ

_DSC2110.jpg

    1. 気泡      なし
    2. クラック    なし
    3. 木地      目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     低め


(OK)セルが広がりひび割れ様に
・柔らかすぎるせいか、多数のセルが広がって繋がりひび割れ模様になってしまった

(38) Floetrol x LIQUID
                              
 ・Floetrol           4 mL
 ・Gel Medium (AM526)   8 mL
 ・Water           4 mL / 16 mL
                              
  ↓distribute
  4 mL x 4 colors (LIQUID)
                              




・少々柔らかすぎ

_DSC2113.jpg

    1. 気泡      なし
    2. クラック    なし
    3. 木地      少々目立つ
    4. 光沢      低め
    5. 混色度     中程度


(OK)暗緑
・混色が高めのためか色が暗めになってしまった

(39) Elmer's School Glue x FLUID
                              
 ・Elmer's School Glue    6 mL
 ・Gel Medium (AM526)   6 mL
 ・Water           4 mL / 16 mL
                              
  ↓distribute
  4 mL x 4 colors (FLUID)
                              




・硬すぎる様に思うけど結果的にはあり

_DSC2118.jpg

    1. 気泡      ミニセル
    2. クラック    なし
    3. 木地      目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     低い


(OK)蛍光ポーリング
・蛍光アクリル絵の具を使用
・蛍光ポーリングいいね!
・Elmer's School Glueはマットになりがちだけど、Gel Medium (AM526)の効果なのか半光沢になる
・今回の中で蛍光ポーリングが一番の収穫

(40) Elmer's School Glue x INK
                              
 ・Elmer's School Glue    5 mL
 ・Gel Medium (AM526)   6 mL
 ・Water           5 mL / 16 mL
                              
  ↓distribute
  4 mL x 4 colors (INK)
                              




・少し硬いけど丁度いいか

_DSC2119.jpg

    1. 気泡      多数
    2. クラック    なし
    3. 木地      目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     低い


(OK)緑と白の小セル
・小セル多数
・ちと怖い感じになってしまった

(41) Elmer's School Glue x LIQUID
                              
 ・Elmer's School Glue    4 mL
 ・Gel Medium (AM526)   6 mL
 ・Water           6 mL / 16 mL
                              
  ↓distribute
  4 mL x 4 colors (FLUID)
                              




・まだ少々硬い印象

_DSC2122.jpg

    1. 気泡      多数
    2. クラック    なし
    3. 木地      少々目立つ
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     高め


(OK)暗い
・小セル多数
・唐三彩風になるかと思ったのだけど・・・
・あらためて色の組み合わせが重要と思う
まとめ

今回、3種類の液体(系)アクリル絵の具LIQUID INKFLUIDを用いてポーリングをした

半練り(チューブ式)アクリル絵の具に比べ液体(系)の方が扱いやすいのではないかと思ったが、結論からいうと、半練りと液体(系)では別物と思っていい

それぞれの絵の具の特徴を捉えて表現い合わせて使い分けた方がいい(無難な結論)

3種類の液体系アクリル絵の具の中ではLIQUID がもっとも発色がよく、スポイトつき瓶も定量的に扱うのに使いやすかった

FLUIDも悪くないが、これは他のメディウムを用いなくてもこれのみでポーリングに使えるのではないだろうか?

最後にINKは残念ながら、発色が弱く、沈殿しやすく、蓋も扱いにくい印象だった

もしかしたらINKは量が多いのでもっとたくさん使えばまた違った結果になったかもしれないが、それだとポーリングミックスの濃度調整が難しくなりまた別の方向へ進まなければならない

また、今回、初めて金色や蛍光のアクリル絵の具を使ってみた

金色はもう少し使い方を考えないとラメ入りな雰囲気で終わってしまい、金色ならではの効果が得られない

一方で蛍光アクリル絵の具の効果は絶大で一気にイメージが変わった

これまで蛍光(アクリル)絵の具の使い道がいまいち分からなかったのだけれど、使ってみると、色のもつ力強さに心打たれた

機会があったら、蛍光アクリル絵の具についてもう少し調べてみたい

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ


2016年09月07日

5-4.ポーリング:木板にポーリング

ポーリング素材

表面がなめらかな方がポーリング模様そのものの美しさが見やすいのではないか

キャンバスは大きさや形がそれほど自由ではないようにも思う

他の素材にポーリング模様を描いたらどうだろう

紙は少々心もとない、プラスチックはどうだろう、ガラスは割れるだろうか

加工も容易な木板に直接ポーリングしてはどうだろう
木板にポーリング

これまで使っていた7.5 cm x 7.5 cmミニキャンバスより少し大き目の9 cm x 9 cm桐材板にポーリングする

まずは何もしない生木(Natural Wood)でテストしてみる

(25) Natural Wood x Glue
                              
 ・Elmer's School Glue   1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     2 mL
 ・Water           1 mL / 4 mL
                   x 4 colors = 16 mL
                              




・色のせいかもしれないが全体的に暗い

_DSC2015.jpg

    1. 気泡      あり
    2. クラック    少々あり
    3. 木板地     ザラザラ
    4. 光沢      マット
    5. 混色度     強め


(NG)暗く粗野
・キャンバスに比べると乾燥が遅いかと思ったがそうでもない
・色が少々汚い
・触った感じもよくない
・木板地のせいかポーリング模様が荒れている

木板に直接ポーリングするのはその雰囲気を楽しむぶんにはいいがポーリング模様を楽しむのには少し向かない

表面をやすりがけ(Sanding)してポーリングすると

(26) Sanding Wood x Glue
                              
 ・Sanding
                              
 ・Elmer's School Glue   1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     2 mL
 ・Water           1 mL / 4 mL
                   x 4 colors = 16 mL
                              




・雰囲気は悪くない

_DSC2019.jpg

    1. 気泡      あり
    2. クラック    なし
    3. 木板地     少々
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     中程度


(OK)良い素材感
・Sandingしただけだが雰囲気は悪くない
・少々発色がよくないか
・手触りはいい

Sandingして表面が少しなめらかになったのはいいけど、木板の色がポーリングの色に混ざっているように思う

白色のニスで木板の表面をさらになめらかにするとともに白くしてポーリングする

(27) Sanding + Varnish Wood x Glue
                              
 ・Sanding
 ・Varnish x 1, dry overnight
                              
 ・Elmer's School Glue   1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     2 mL
 ・Water           1 mL / 4 mL
                   x 4 colors = 16 mL
                              




・思ったほどニスで白くならなかった

_DSC2021.jpg

    1. 気泡      なし
    2. クラック    なし
    3. 木板地     それとなく
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     中程度


(OK)グラデーションの流れ
・色によって光沢が異なる
・発色はキャンバスと比べるとまだ少し暗めか

ニス(Varnish)は後から塗った方がいいような・・・

まだ少し発色が暗めなのでGessoを使ってみる

(28) Sanding + Gesso Wood x Glue
                              
 ・Sanding
 ・Gesso x 3, dry overnight
                              
 ・Elmer's School Glue   1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     2 mL
 ・Water           1 mL / 4 mL
                   x 4 colors = 16 mL
                              




・かなり白くなった

_DSC2024.jpg

    1. 気泡      なし
    2. クラック    なし
    3. 木板地     目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     中程度


(OK)存在感
・白く発色がいい
・キャンバスよりもタイルに近い印象
・木板地感が弱くなっている
・Gessoいいかも

色が鮮やかで表面もこれまでで一番なめらか・・なんとなくわかってきた

桐材はしっかり処理してあればヤニは出にくいみたいだけどシミが出ることがある

木板の下処理にヤニ止めシーラー (Sealer)を使う

(29) Sanding + Sealer + White Paint Wood x Glue
                              
 ・Sanding
 ・Sealer x2, dry overnight
 ・White Paint, dry overnight
                              
 ・Elmer's School Glue   1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     2 mL
 ・Water          1.5 mL / 4.5 mL
                   x 4 colors = 18 mL
                              




・ちょっと柔らかすぎるか・・・

_DSC2029.jpg

    1. 気泡      なし
    2. クラック    散見される
    3. 木板地     目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     高め


(OK)クラック模様
・水を多めにしたところ柔らかすぎた
・なぜかクラックが入った、White Paintとの相性だろうか

White Paintの方がGessoより表面がなめらかだろうかと思って使ってみたが、やはり下地はGessoの方が良さそう

SealerとGessoを組み合わせる(考えてみればこれがスタンダードかな)

(30) Sanding + Sealer + Gesso Wood x Glue
                              
 ・Sanding
 ・Sealer x2, dry overnight
 ・Gesso x3, dry overnight
                              
 ・Elmer's School Glue   1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     2 mL
 ・Water           1 mL / 4 mL
                   x 4 colors = 16 mL
                              




_DSC2032.jpg

    1. 気泡      なし
    2. クラック    なし
    3. 木板地     目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     低い


(OK)流動的セル
・安定した流動
・セルができている

悪くない

Sealer処理だけの時にどうなるかやっていないのでやっておく

(31) Sanding + Sealer Wood x Glue
                              
 ・Sanding
 ・Sealer x2, dry overnight
                              

 ・Elmer's School Glue   1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     2 mL
 ・Water           1 mL / 4 mL
                   x 4 colors = 16 mL
                              






_DSC2037.jpg

    1. 気泡      あり(少々)
    2. クラック    なし
    3. 木板地     少々目立つ
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     中程度


(OK)粉ふき模様
・なぜか白く粉をふいたようになった

Sealerだけでは木板地の隠蔽力が弱い・・・Gessoでも完璧ではけれど・・・

『盛り上げジェルメディウム (Gel Medium)』なら木板表面の凸凹を埋めてなめらかにしてくれるだろうか

(32) Sanding + Sealer + Gel Medium Wood x Glue
                              
 ・Sanding
 ・Sealer x2, dry overnight
 ・Gel Medium x1
                              
 ・Elmer's School Glue   1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     2 mL
 ・Water           1 mL / 4 mL
                   x 4 colors = 16 mL
                              




・『盛り上げジェルメディウム (Gel Medium)』は筆で塗るべきだったか・・・

_DSC2034.jpg

    1. 気泡      なし
    2. クラック    なし
    3. 木板地     目立つ
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     中程度


(OK)Gel Mediumの隠蔽力が思ったほどない
・色の選択が悪かったのか全体的に暗い
・Gessoの方が隠蔽力が強い
まとめ

(30) Sanding + Sealer + Gesso処理が比較的安定している

(29)のSanding + Sealer + White Paint処理も悪くないが少々不安

キャンバスに比べると

・ポーリングに木板地のテクスチャが付加され、自然な風合いが増す
・木のしっかりした感触からキャンバスよりも工芸的雰囲気になる


などの特徴が見られる

それで、どうしてキャンバスが主流なのかと考えてみたら、木板だと結構労力が大変・・・粉塵も出るし・・・

結局、キャンバスを使った方が楽そう

木板ならではの雰囲気を楽しみたい時には木板を使い、キャンバスを使いたい時はキャンバスを使うようにしよう

というざっくりとした結論

でも、まあ、木板を使いたい時の処理方法がわかったのでよしとする

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ


2016年09月06日

5-3.ポーリング:他のポーリングメディウム

ポーリング

前回までPouring MediumFloetrolElmer's School Glueの3種類のポーリングメディウムを使ったが、それぞれの性質が全く異なり少々困惑した

_DSC1486.jpg

それとともに、これら3種類のポーリングメディウムをミックスして用いるレシピが存在する理由も合点がいった

この3つはポーリング専用メディウム(Pouring Medium)、ラテックス系の塗料添加剤(Floetrol)、スクールのり(Elmer's School Glue)とそれぞれ本来の用途が異なる

他にも何かポーリングメディウムとして使えるのではないか

別の”ポーリングメディウム”はまた異なる性質を示し、それによりまた違ったポーリング模様を描いたりしないだろうか

今回テストしたのは次の4種類

  1. White Paint (ホワイトアクリルペンキ)
  2. PVA
  3. PVAc Glue
  4. Gel Medium (ジェルメディウム)

1. White Paint (ホワイトアクリルペンキ)

White Paint (ホワイトアクリルペンキ)を2通りに使った
  A. ポーリングメディウム
  B. ホワイトベース


(13) 1. White Paint = A. ポーリングメディウム

Pouring Medium、Floetrol 、Elmer's School Glueは濃度の差こそあれ見た目はホワイトペンキと区別がつかない
                              
 ・White Paint        2 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     1 mL
 ・Water           1.5 mL / 4.5 mL
                    x 3 colors = 13.5 mL
                              




・ポーリングミックスとして使えているような・・・
・特に問題ないような・・・
・全体として色が白っぽい

_DSC1959.jpg

    1. 気泡      中程度
    2. クラック    少々
    3. キャンバス地  中程度
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     低い


(OK)パステルカラー
・全体的にパステルカラー
・意外なほど混色度が低い
・白がベースになっているので白っぽさが出ているが悪くない
・クリアのアクリルペンキを使えばいいのかも

(14) 1. White Paint = B. ホワイトベース x Pouring Medium
                              
 ・White Paint         2 mL
 ・Pouring Medium       2 mL
 ・Acrylic Paint LIQUID   10 drops / 4 mL
                    x 3 colors = 12 mL
                              




・面白い、セルができている

_DSC1944.jpg

    1. 気泡      ほぼない
    2. クラック    少々
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      なぜか高光沢
    5. 混色度     低い


(OK)セル多数
・液体アクリル絵の具(LIQUID)を使用
・流動性も良い
・なぜセルができるのだろう

(15) 1. White Paint = B. ホワイトベース x Floetrol
                              
 ・White Paint         2 mL
 ・Floetrol           2 mL
 ・Acrylic Paint LIQUID   10 drops
 ・Water         0.5 mL / 4.5 mL
                   x 3 colors = 13.5 mL
                              




・少し粘性が高く感じたので水 0.5 mL追加

_DSC1948.jpg

    1. 気泡      ほぼなし
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立つ
    4. 光沢      あり
    5. 混色度     低い


(OK)小セルが多数
・全体的に白っぽい
・流動性がいい
・少しフラットすぎるか

(16) 1. White Paint = B. ホワイトベース x Elmer's School Glue
                              
 ・White Paint         2 mL
 ・Elmer's School Glue    2 mL
 ・Acrylic Paint LIQUID   10 drops 
 ・Water          1 mL / 5 mL
                   x 3 colors = 15 mL
                              




・少々柔らかすぎた気もするがポーリング像は面白い

_DSC1949.jpg

    1. 気泡      少々
    2. クラック    へりに少々
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     低い


(OK)BIG CELL多数
・流動性が高い
・大小のセルが多数できた(理由は不明)
・少々柔らかいがこれくらいでいいのかも
2. PVA

PVA (Polyvinyl alcohol) GluePVA Starchの2種類のPVA溶液をポーリングメディウムとして使用

(17) 2. PVA Glue = ポーリングメディウム
                              
 ・PVA Glue        2 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     2 mL
 ・Water          1.5 mL / 5.5 mL
                   x 3 colors = 16.5 mL
                              




(16)で柔らかめの方がよかったので水を多めに加えたが・・・少し柔らかすぎたか

_DSC1953.jpg

    1. 気泡      あり(少々)
    2. クラック    へりにあり
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      マット
    5. 混色度     高い(黒に埋まる)


(NG)柔らかすぎる
・色が混ざりすぎ
・これはこれで雰囲気はあるが全体的に暗い

(18) 2. PVA Starch = ポーリングメディウム
                              
 ・PVA Starch        2 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     2 mL
 ・Water             1 mL / 5 mL
                   x 3 colors = 15 mL
                              




・少々流れやすいか

_DSC1956.jpg

    1. 気泡      少なからず
    2. クラック    へりに少々
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      マット
    5. 混色度     中程度


(OK)マットフラット
・少々混色があるが色分離は悪くない
・柔らかすぎてセルが流れている、もう少し硬くとも良いか

3. PVAc Glue

2種類のPVAc (Polyvinyl acetate) Glueをポーリングメディウムとして用いる

  PVAc Glue @
  PVAc Glue A


(19) 3. PVAc Glue @ = ポーリングメディウム
                              
 ・PVAc Glue @        2 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     2 mL
 ・Water           1 mL / 5 mL
                   x 3 colors = 15 mL
                              




粘性が高く感じたので水 0.5 mL追加

_DSC1961.jpg

    1. 気泡      なし
    2. クラック    へりにあり
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     中程度


(OK)色分離が少々悪いか
・流動性は中程度

(20) 3. PVAc Glue A = ポーリングメディウム
                              
 ・PVAc Glue A        1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     2 mL
 ・Water           1 mL / 4 mL
                   x 3 colors = 12 mL
                              




・流動性がちょうど良い

_DSC1964.jpg

    1. 気泡      なし
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     低い


(OK)色分離が良い(緑色が少ない)
・流動性がいい
・表面がなめらか

4. Gel Medium(ジェルメディウム)

リキテックスの『ツヤ出し盛り上げジェルメディウム』をポーリングメディウムの代わりに使う

(21) 4. Gel Medium = ポーリングメディウム
                              
 ・Gel Medium        1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     2 mL
 ・Water           2 mL / 5 mL
                   x 3 colors = 15 mL
                              




・流動性、色分離とも良い

_DSC1967.jpg

    1. 気泡      なし
    2. クラック    へりに一部あり
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     低い


(OK)グラデーションが美しい
・色分離が良い
・小さいセルが散見される
・表面はフラットながらも雰囲気がある
・他のアクリル絵の具用メディウム類を試すと面白いかもしれない

再検討

(17)は柔らかすぎたのでもう少し硬めに調整して再検討する(17')

(17') 2. PVA Glue = ポーリングメディウム(再)
                              
 ・PVA Glue        2 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     2 mL
 ・Water          0.5 mL / 4.5 mL
                   x 3 colors = 13.5 mL
                              




・少々硬めすぎるか?
・水1 mLがちょうどいいか

_DSC1982.jpg

    1. 気泡      多量
    2. クラック    へりに一部あり
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      マット(漆喰のよう)
    5. 混色度     中程度


(OK)マットで多孔
・マットな漆喰のような印象
・気泡穴が多数見られる
・粉をふいたようなテクスチャが独特の雰囲気を醸し出す
・これはこれで面白い
(17)と比較すると、水の量が違うだけで印象がだいぶ違う

まとめ

今回、次の4種類をポーリングメディウムとして使ってみた

  1. White Paint (ホワイトアクリルペンキ)
  2. PVA
  3. PVAc Glue
  4. Gel Medium (ジェルメディウム)


4種類ともに適度な濃度に調整すればポーリングメディウムとして使用可能な印象

それぞれに特徴あるポーリング模様を描くが特別優れているというわけでもない

ポーリングメディウムの種類よりも素地だったり、色の組み合わせだったり、作品の大きさだったりの方が描かれる模様の見え方に影響を与えるのかもしれない

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ


2016年09月05日

5-2.ポーリング:添加物等の効果

添加物の効果

前回、ポーリングメディウムの性質について調べた

今回は添加物等の効果について調べる

調べるのは次の5つ

  1. ジェッソ
  2. グロスポリマーメディウム
  3. シリコン
  4. グロスバーニッシュ
  5. イソプロパノール


_DSC2058.jpg


添加物の効果といいつつ下地の効果を調べます

ポーリングで気になることの一つにキャンバス地の見え方があります

絵の具の描く模様、テクスチャ(マチエール)、光沢感に加えキャンバス地の網目まで目立つと、もう情報過多と感じることも

キャンバス地の質感をコントロールできればポーリングの表現をもっと自在に行える

(8) 1. ジェッソ下地

                              
 Gesso
 ・Elmer's School Glue   2 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     1 g
 ・Water           1 mL / 4 mL
                   x 3 colors = 12 mL
                              




・比較的流動性が高いだろうか?

_DSC1777.jpg

    1. 気泡      あり(少々)
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      マット
    5. 混色度     中程度


(OK)ざらついた印象
・ポーリングミックスが流れやすくなったように感じた
・ジェッソによるキャンバス滑面効果は低い
・もっと厚塗りするべきか他のメディウムを用いるべきか


ポーリングミックスにグロスポリマーメディウムを加えるレシピをYouTubeでみたことがある

名前から光沢を増す効果が期待されるがどうだろうか

Elmer's School Glueでのポーリングはマットでざらついた印象になるのでグロスポリマーメディウムの効果を見やすいと思う

(9) 2. グロスポリマーメディウム

                              
 ・Elmer's School Glue   2 mL
 ・Gloss Polymer Medium  1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     1 mL
 ・Water           1 mL / 5 mL
                   x 3 colors = 15 mL
                              




・流動性が低いか・・・色分離はいい

_DSC1780.jpg

    1. 気泡      多量!!
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     低い


(OK)色分離がいい
・(3)のElmer's School Glueに光沢が加わった
・粘性が高くなり、色分離もよくなったように感じる
・キャンバス地が目立たなくなったが、なぜか気泡穴が多数
・もう少し水を加えて粘性を低くして用いるべきか


YouTubeでポーリングミックスを流す前にシリコンスプレーをひとふきしていることがある

流動性を増すためにしているのか、色分離をするためにしているのかと思ったが・・・

(10) 3. シリコン

                              
 ・Pouring Medium    2 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     1 mL
 ・Water           1 mL / 4 mL
                   x 3 colors = 12 mL
                              
 +Silicone Spray      1-2 push




・マスクをして換気をよくしてスプレー
・流動性が高いか?

_DSC1783.jpg

    1. 気泡      あり
    2. クラック    多数
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      高光沢
    5. 混色度     高め


(OK)光沢がでた
・流動性が高くなったか?
・光沢がでた
・表面がシリコンオイルでツルツルしている
・クラックが多数観察される


グロスポリマーメディウムとシリコンの両方を加えているレシピも見られる

(11) グロスポリマーメディウム + シリコン x Elmer's School Glue

                              
 ・Elmer's School Glue   2 mL
 ・Gloss Polymer Medium  1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     1 mL
 ・Water           1 mL / 5 mL
                   x 3 colors = 15 mL
                              
 +Silicone Spray      1-2 push




・マスクをして換気をよくしてスプレー
・流動性が高いか?

_DSC1788.jpg

    1. 気泡      多数
    2. クラック    縁
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      高光沢
    5. 混色度     低い


(OK)多数の気泡穴と縁のクラック
・(9)と同じく気泡穴が目立つのでグロスポリマーメディウムの影響か
・縁にクラックが出たのはシリコンスプレーの影響か
・光沢がでた
・色分離がいい

(12) グロスポリマーメディウム + シリコン x Pouring Medium

グロスポリマーメディウム + シリコン添加の効果をPouring Mediumでも試してみる

Pouring Mediumは流動性が高すぎるので今回は水を加えない

                              
 ・Pouring Medium    2 mL
 ・Gloss Polymer Medium  1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     1 mL / 4 mL
                   x 3 colors = 12 mL
                              
 +Silicone Spray      1-2 push




・流動性がちょうど良いが色分離はあまり良くないか

_DSC1790.jpg

    1. 気泡      ある
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      高光沢
    5. 混色度     高め


(OK)大セルができた
・セル(細胞)と呼ばれる構造ができた
・流動性は酔いが色分離はあまり良くない
・光沢が強い
・気泡を含んだようなポコポコした構造が見られる
・表面がツルツルしている


グロスポリマーメディウムにせよシリコンにせよ光沢をつけることが1つの効果として現れる

光沢を付加させたいだけなら乾燥後に保護の役割も考えてグロスバーニッシュを使えばいいだけのような・・・

(GV) 4. グロスバーニッシュ

比較のために前回の(1), (2), (3)でポーリングしたキャンバスにグロスバーニッシュ処理する



処理後の変化がわかりやすいように左右をマスキングテープでマスクし中央部分のみグロスバーニッシュを塗る

(OK)光沢と色の鮮やかさ
・光沢が出ると共に色が鮮やかでみずみずしく感じる
・一方で光の入射角により反射で画面が見えにくくなる
・半光沢くらいで良いのではないか
・やはり表面に塗った光沢よりも内面から自然とでる光沢が良いか
・画面保護をすべきか


上記(12)でセルができた

これまでセルがあってもなくてもという感じだったけど、できてみると面白い

セルはイソプロパノール添加によっても作ることができる

(22) Isopro-P

イソプロパノールを添加したPouring Mediumの場合

                              
 ・Pouring Medium    1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     2 mL
 ・Isopropanol        1 mL
 ・Water           1 mL / 5 mL
                   x 3 colors = 15 mL
                              




・びしゃびしゃでやわらかすぎる

_DSC1971.jpg

    1. 気泡      ない
    2. クラック    ない
    3. キャンバス地  目立たず(黒色のためか)
    4. 光沢      高光沢
    5. 混色度     非常に高い


(NG)びしゃびしゃ 失敗
・全くダメ
・青、白、黒のはずが、真っ黒の上に白いチリが乗っているような感じ
・他と違った雰囲気は面白いが目指したものとはチガウ(再度挑戦)
・イソプロ臭がするので換気が大切(慣れてないとクラクラする)

(23) Isopro-F

イソプロパノールを添加したFloetrolの場合

                              
 ・Floetrol          1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     2 mL
 ・Isopropanol        1 mL
 ・Water           1 mL / 5 mL
                   x 3 colors = 15 mL
                              




・少し硬めか

_DSC1974.jpg

    1. 気泡      少ない
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     中程度


(OK)セルが美しい
・少し硬めで流動性が低い
・色分離は比較的よくセルが美しい
・イソプロ臭がする
・イソプロを含むためか少し乾燥時間が短いように思う

(24) Isopro-G

イソプロパノールを添加したElmer's School Glueの場合

                              
 ・Elmer's School Glue   1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     1 mL
 ・Isopropanol        1 mL
 ・Water           1 mL / 4 mL
                   x 3 colors = 12 mL
                              




・少し柔らかいか

_DSC1977.jpg

    1. 気泡      あり
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      マット
    5. 混色度     低い


(OK)大小のセルが美しい
・大小のセルが美しいが色の重なりが少々不気味
・イソプロ臭がする
・少々柔らかく、色の重なりが少し気がかり

再検討

(22)(24)について再度検討する

(22’) Isopro-P

                              
 ・Pouring Medium    1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     2 mL
 ・Isopropanol        1 mL / 4 mL
                   x 3 colors = 12 mL
                              




・水を加えないことにした

_DSC1989.jpg

    1. 気泡      なし
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     中程度


(OK)ひび割れた色の流れ
・これはこれで面白い
・(22)でも白がひび割れて細かくなっていたがこれはイソプロパノールとPouring Mediumの組み合わせによるものなのかもしれない
・イソプロ臭がする

(24’) Isopro-G

                              
 ・Elmer's School Glue   1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     2 mL
 ・Isopropanol        1 mL
 ・Water          0.5 mL / 4.5 mL
                   x 3 colors = 13.5 mL
                              




・少々硬いか

_DSC1985.jpg

    1. 気泡      あり
    2. クラック    縁に少々あり
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      マット
    5. 混色度     中程度


(OK)ラインとセルの調和
・少々硬めだがラインとセルの調和が面白い

まとめ

ポーリングミックスを作るときに添加物の効果や性質を知っている必要があり調べた

1. ジェッソ

ジェッソを1回塗っただけではキャンバス地を隠すのは難しい

複数回塗るか、硬めのジェッソをを使うか、ジェルメディウムなどで滑面化した方が良い

もしくはキャンバスではなく樹脂や木製のパネルを使った方が良いのかもしれない

2. グロスポリマーメディウム

グロスポリマーメディウムは光沢を持たせるために添加するが、ポーリングミックスの流動性を調節するのにも使える

アクリル絵の具のメディウム類は多様なものがあるのでそれぞれの特性を生かしてポーリングすると面白いかもしれない

3. シリコン

シリコンスプレーは色分離をよくしたり、流動性をあげる(粘性を低くする)役割に使えそうだがポーリングミックス全体の濃度の方が重要かと思われる

また、光沢を増す効果があるが、表面がツルツルした感じになるのは好みが別れるかと思う

4. グロスバーニッシュ

グロスバーニッシュを使えば光沢を持たせるとともに画面保護も行える

しかし、グロスバーニッシュによる光沢は少々不自然な印象になるのでグロスポリマーメディウムを使いこなした方が良いようにも思う

画面保護を目的にバーニッシュを使うにしても光沢が強すぎると光の反射で画面が見えにくくなるので半光沢を選択した方が好みに合う

5. イソプロパノール

セルを作るのにイソプロパノールを用いた

Pouring Mediumとの組み合わせでは今回うまくいかなかったがFloetrolとElmer's School Glueではセルを作ることができた

まとめ

全体としてポーリングミックスの濃度(流動性や粘性)が重要であることが再確認できた

再現性を得やすくするためにできる限りメディウムや水などの液量を一定比率にしているが、そのためポーリングミックスの濃度が一定ではない

ポーリングメディウムも添加物もそれぞれ粘性も流動性も異なるのでポーリングミックスの濃度を微調整する必要がある

結局、色々やってみて経験を記録し続けるしかない

始めたばかりなので当たり前だが、終わりが見えず、興味が尽きない

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ


2016年09月04日

5-1.ポーリング:ポーリングの基礎

ポーリング

YouTubeマーブリングをみてたら、キャンバスに直接絵の具を垂らして墨流しのような模様を描いている動画があった

Acrylic Fluid PaintingDirty Pourというらしい



この方法を「ポーリング」って呼んでいる
ポーリングの道具

概ね次の道具を使う

  ⑴ キャンバス
  ⑵ ポーリングメディウム
  ⑶ アクリル絵の具
  ⑷ プラカップ
  ⑸ 混ぜ棒

⑴ キャンバス

キャンバスは3Dキャンバスを使って側面に垂れた絵の具の模様も楽しむのが流儀らしい

ペベオ40.jpg

⑵ ポーリングメディウム

その名も『ポーリングメディウム』というのがある。
他にも『Floetrol』『Elmer's 液体のり School Glue』『GAC 800』など様々なメディウムが使われる

_DSC1486.jpg

また、複数のメディウムを混合して使用したり、『シリコン』『グロスポリマーメディウム』イソプロパノール弱アルカリ水などを添加する方法もみられる

⑶ アクリル絵の具

アクリル絵の具はよくある(1)半練りチューブ式のほか、(2)低粘度型(フルイド)(3)液体(リキッド)(4)アクリルペンキなどさまざま用いられる

_DSC1501.jpg


⑷ プラカップ

ポーリングミックスを調整したり、ポーリングミックス同士を混ぜたりするのにプラカップや紙カップを使う

_DSC2049.jpg

⑸ 混ぜ棒

粘性のある液体を混ぜるのに木スティックプラスプーンを使う

_DSC2051.jpg
ポーリングの方法

キャンンバスの種類や下地、メディウム類、添加物、絵の具の選択や混合比率など選択項目は多い

YouTubeで見た中から好みの方法を選ぶのが一つの手だが日本で入手しようとすると割高感の強いメディウムや試薬、絵の具類も多い

何より色々やってみないとよくわからない

基本的な方法としては

@ 机の上が汚れないように何か敷く
A キャンバスを直接置くと流れ落ちた絵の具で下にくっついたりするのでプッシュピンで下駄を履かせたりする
B 絵の具とポーリングメディウム(と水)をプラカップ木スティックを使って混ぜる(ポーリングミックス)
C キャンバスにポーリングミックスを垂らして模様を作る
D 乾燥

という感じ

ポイントはポーリングミックス作り方垂らし方かと
3種類のポーリングメディウムのテスト

3種類のポーリングメディウムを試す

@ Pouring Medium:『リキテックス ポーリングメディウム』
リキテックスのポーリング専用メディウム、違う色同士が混ざり合わなくなる

A Floetrol:『FLOOD Floetrol Additive』
水性塗料コンディショナー、塗料の伸びをよくし、刷毛目を防ぐ添加剤

B Elmer's School Glue:『Elmer's 液体のり School Glue』
ポリビニルアセテート(PVAc)ベースの接着剤

基本的な混合比は
メディウム:絵の具:水 = 2:1:1
に設定する
1. シングルテスト

ポーリングメディウムをそれぞれ1種類のみ使う

(1) @ Pouring Medium
                              
 ・Pouring Medium     1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     0.5 g
 ・Water           0.5 mL / 2 mL
                    x 3 colors = 6 mL
                              




・粘性が低く流れやすい
・ポーリングミックス量が足りず側面に垂らせない
・低粘度のためか思ったより色が混ざるように思う

_DSC1655.jpg

各ポーリング結果の比較のために見た目で感じる違いを五つ挙げる

    1. 気泡      なし
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立つ(部分)
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     高め


(NG)足りず やわらかい 失敗
・液量が足りず側面までポーリングできていない
・ポーリングミックスの粘性が低い
・乾燥時にキャンバスの水平が保てなかったために偏ってしまった

(2) A Floetrol
                              
 ・Floetrol          2 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     1 g
 ・Water           1 mL / 4 mL
                   x 3 colors = 12 mL
                              




・扱いやすい

_DSC1659.jpg

    1. 気泡      なし
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立つ
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     低い


(OK)繊細なイメージ
・繊細で扱いやすい
・混色度が低い
・少々柔らかいか?

(3) B Elmer's School Glue
                              
 ・Elmer's School Glue   2 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     1 g
 ・Water           1 mL 
 +Water          0.5 mL / 4.5 mL
                   x 3 colors = 13.5 mL
                              




・粘性が高く感じたので水 0.5 mL追加

_DSC1661.jpg

    1. 気泡      あり
    2. クラック    あり
    3. キャンバス地  目立つ
    4. 光沢      マット
    5. 混色度     中程度


(OK)マットで少々粗野な雰囲気
・マットな印象
・硬めだったので各色水0.5mL追加
・クラックや気泡が入りやすい
・もう少し柔らかくて良い
2. ダブルテスト

2種類のポーリングメディウム(Med)を使う

混合比は
Med1:Med2:絵の具:水 = 1:1:1:1

(4) @ Pouring Medium+A Floetrol
                              
 ・Pouring Medium    1 mL
 ・Floetrol          1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     1 g
 ・Water           1 mL / 4 mL
                   x 3 colors = 12 mL
                              




・比較的柔らかい感じ

_DSC1757.jpg

    1. 気泡      あり(閉じ込め)
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     中程度


(OK)ポコポコしている
・気泡を閉じ込めたようなポコポコした構造が見られる
・比較的柔らかいと思うが混色度はそれほど高くなく感じられる

(5) A Floetrol+B Elmer's School Glue
                              
 ・Floetrol          1 mL
 ・Elmer's School Glue   1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     1 g
 ・Water           1 mL / 4 mL
                   x 3 colors = 12 mL
                              




・少々硬いかちょうど良い

_DSC1760.jpg

    1. 気泡      あり(少々)
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立つ
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     中程度


(OK)繊細かつ大胆
・一見混色度が高めに見えるが繊細な色分離が見られる
・硬さはそれなりか

(6) B Elmer's School Glue+@ Pouring Medium
                              
 ・Elmer's School Glue   1 mL
 ・Pouring Medium    1 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)     1 g
 ・Water           1 mL / 4 mL
                   x 3 colors = 12 mL
                              




・結構硬めで流れにくいが修正などはしやすい

_DSC1762.jpg

    1. 気泡      あり(多い)
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     中程度


(OK)繊細な流れ
・小さな気泡が多いがそれがアクセントになっている
・流れが感じられる

3. トリプルテスト

3種類のポーリングメディウム(Med)を使う

(7) @ Pouring Medium+A Floetrol+B Elmer's School Glue
                              
 ・Pouring Medium    0.66 mL
 ・Floetrol          0.66 mL
 ・Elmer's School Glue   0.66 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)      1 g
 ・Water            1 mL / 4 mL
                   x 3 colors = 12 mL
                              




・硬めか

_DSC1774.jpg

    1. 気泡      あり(少々)
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      半光沢
    5. 混色度     中程度


(OK)フラットな印象
・扱いやすい
・安定して落ち着いた印象だが、サプライズ感に乏しいとも言える
再度

正確なデータが得られていないので(1)を再実験する

(1') @ Pouring Medium(再)

                              
 ・Pouring Medium       2 mL
 ・Acrylic Paint (Tube)      2 g
 ・Water           0,5 mL / 4.5 mL
                   x 3 colors = 13.5 mL
                              




・柔らかい気もするが結果的にちょうど良い流動性

_DSC1979.jpg

    1. 気泡      少々
    2. クラック    なし
    3. キャンバス地  目立たず
    4. 光沢      高光沢
    5. 混色度     低い


(OK)色とセルの調和
・セルができた
・濃度調整を最適化することが重要
まとめ

1. シングルテスト

混合比 メディウム:絵の具:水 = 2:1:1の場合
(1) @ Pouring Mediumは低粘度、柔らかい光沢がある
(2) A Floetrolは中粘度、部分的な光沢がある
(3) B Elmer's School Glueは高粘度、マット

2. ダブルテスト

光沢感や硬さなどのメディウムの特徴が足し合わせとして現れてくる

3. トリプルテスト

扱いやすく安定した表現が可能だが面白みに欠けるか

総評

ポーリングミックスの垂らし方やキャンバスの傾け方で画面全体がダイナミックに変化していく様子は、マーブリングに比べ、より重層的で変化に富んだ造形変化に見える

マーブリングのように溶液槽の準備や転写後の洗浄や乾燥に時間や場所が取られるのに比べるとやりやすい

何よりもマーブリングと違い転写ミスによる失敗の可能性がないのがよい

そして、ポーリングという行為そのものも単純に楽しい

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ


2016年07月10日

3-2. マドレー:マーブリングの道具作り

道具作り

前回から墨運堂の『マドレー 6色セット 15631』を使ってマーブリングしている。

マドレー.jpg

前回竹串だけでマーブリング模様を作った。

竹串だけだとできない模様がありそうなので今回は「ウィスク」「コーム」を作ってマーブリングしてみる。
ウィスク

教本『ふしぎ染めの世界』によるとウィスクは松の葉を直径2cmほどに束ねたものらしいのですが・・・松の葉をどこで手に入れればいいのかわからず(どこかに売ってる?)。

かわりにほうきの毛を使ってみた。

_DSC1369-Edit.jpg

ほうきと輪ゴムとニッパーで作る。

_DSC1366-Edit.jpg

箒草ウイスクの作り方


ポリプロピレンウイスクの作り方


_DSC1382.jpg

それぞれ適当な毛束を適当な長さに切って輪ゴムで留めただけ・・・

  @ シダウイスク
  A 箒草ウイスク
  B ポリプロピレンウイスク
 

素材の違いが使い勝手にどう影響するか・・・
コーム

教本『ふしぎ染めの世界』にダンボールと爪楊枝でできるコームの作り方が載っている。

マーブリングバットより少し大きめにダンボールを短冊状に切り、ダンボールの穴の数で等間隔になるように爪楊枝をさし、ボンドで接着する。

_DSC1349-Edit.jpg
材料はこれだけ

コームを2種類作る。

  C 狭間隔ダンボールコーム


  D 互い違い広間隔ダンボールコーム


こんな感じ。

_DSC1356.jpg
_DSC1359.jpg

メラミンスポンジに爪楊枝をさしても作ることもできるらしい。
マーブリング道具のテスト

竹串に加え、次の5種類の道具の使用感をチェックする。

  @ シダウィスク
  A 箒草ウィスク
  B ポリプロピレンウィスク
  C 狭間隔コーム
  D 互い違い広間隔コーム


(1)@ シダウィスク使用例

_DSC1465-2.jpg

今回使用したバットには大きすぎるし、硬めだけど使い勝手は悪くない。

(2)A 箒草ウィスク使用例

_DSC1465-4.jpg

大きさはちょうどいいけど・・・弾力がないと絵の具が散りにくく制御が難しい。

見た目から一番期待してたんだけどなあ。作るの楽だし。

(3)B ポリプロピレンウイスク使用例

_DSC1462.jpg

小さすぎて使いにくいけどなんとかなるような、ならないような・・・

(4)C 狭間隔コーム使用例1

_DSC1462-4.jpg

普通に使える。

(5)C 狭間隔コーム使用例2

_DSC1462-2.jpg

色々やってみた・・・悪くない。

(6)D 互い違い広間隔コーム使用例

_DSC1462-3.jpg

あれ?思ったような模様にならない・・・もう少し計算して作らないとダメかな?使い方の問題か?
まとめ

ウィスクは材質によって使い勝手が全く違ったのでもう一工夫欲しいところ。

今回作ったコームはダンボールなので使い捨て感がぬぐないが、気軽にどんどん作れるのはいい。

でも、互い違いじゃないタイプの幅広コームを作るべきだったなとやり終わってから気づいた。

次回は色々なマーブリングパターンに挑戦してみようかと。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ


posted by moyou: at 16:48| Comment(0) | TrackBack(0) | マドレー

2016年07月03日

3-1. マドレー:はじめてのマドレー

マドレーセット

『カラー墨流しセット』付属の教本『ふしぎ染めの世界』『墨運堂 マドレー 6色セット 15631』を使えば洋風のマーブリングができると書いてある。

_DSC1195-Edit.jpg

墨運堂『マドレー6色セット』には次のものが入ってる。

  1. マドレーインク6色(赤・黄・緑・青・白・黒)
  2. 糊(パウダー1)2袋
  3. 定着剤(パウダー2)1袋
  4. 説明書(『マドレー取り扱い説明書』)


『マドレー取り扱い説明書』に従ってマーブリングの準備をします。
マドレーの準備

@ 定着剤の溶解と塗布

定着剤(パウダー2)半袋分を100mの温水(40℃)で溶かしてマーブリングに使う紙に塗布して使うとマドレーが綺麗に定着するとのことですが・・・

すでに定着剤が塗布してある『墨運堂 マドレー洋紙 50枚入 B4 24670』を使うのでこの行程は行わない。

_DSC1191-Edit.jpg

A 糊(パウダー1)の溶解

800mlの水に糊(パウダー1)全量をかき混ぜならが少しずつ加えて分散、溶解させる(分散後室温、15分間放置)。
_DSC1279.jpg
_DSC1282.jpg

溶かしはじめは透明な粒が浮遊して、にごって見えるが、15分後には完全に溶けて全体に薄い飴色になります。

_DSC1285.jpg
マーブリング作業

ここからマーブリング作業です。

B クリーニング作業
Aで作った糊液を大きなバットに底から3cm程度の深さまで入れ、糊液の表面のゴミを新聞紙を乗せて取り除く。

C 色のせ作業
マドレーインクを一滴づつ糊液面すれすれに垂らして広げ、色を全体にちりばめる。

D 模様作り1 縦動かし
バット全体にマドレーインクが広がったら竹串を縦に1方向に動かし縦縞模様を作る。

E 模様作り2 横動かし
続いて横に1方向に動かす

F 転写
マドレー洋紙を静かに液面に下ろし液面の模様を転写する。

G 引き上げ
余分な糊液を落としながらマドレー洋紙をゆっくり引き上げる。

H シャワリング
ドレー洋紙を下敷き板にのせ、余分な糊液やインクを弱いシャワー洗い、自然乾燥させる。

上記マーブリング作業BからHまでを繰り返してマーブリングします。
マドレーマーブリング


_DSC1305-3.jpg

上記C〜Eの色のせと動かしの方法によって多様なマーブリング模様を描かせることができる。


_DSC1304-3.jpg

マドレーインクの落とし方が難しく沈み込んでしまうことがある・・・

また、紙がカールしやすく転写がうまくいかないことがあるので紙を浮かばせるときは最後まで手を抜かない。


_DSC1304-4.jpg

マドレーインクを乗せるだけでも乗せる順番や乗せる量でバリエーションが生まれる。


_DSC1304-2.jpg

マーブリング紙の表面についた糊液を均一に落とさないとムラになる。
パターンA,B,C

『マドレー取り扱い説明書』に基本的な模様の作り方としてA, B, Cの3パターンが紹介されていたのでやってみる。

パターンA


_DSC1304.jpg

期せずして波模様ができてしまっている。

パターンB


_DSC1305.jpg

あまり色を使いすぎない方が面白いかもしれない。

パターンC


_DSC1305-2.jpg

慣れてきたら鏡像転写されることも考えて液面を動かせるようになるだろうか・・・
まとめ

各行程で多々改善点はあるがいつでも気軽にマーブリングができる環境になった。

あとは経験を積んで模様の変化や配色をコントロールできるようになりたいところ。

『ふしぎ染めの世界』マーブリング例がたくさん載っている。

やり始める前は手間はかかるかもしれないけど竹串だけでマーブリング例にあるような様々な模様が作れるものと思っていた。

実際にやってみるとそんなに甘くはなく、ある程度道具を揃えないとできない模様もありそうだということがわかってきた。

「コーム」「ウィスク」という道具を使えばもっといろいろなマーブリング模様が描けるようになる(ハズ)。

楽しみ。

では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ


posted by moyou: at 16:46| Comment(0) | TrackBack(0) | マドレー

2016年06月26日

2-4. 板締め和紙:大きな和紙で

大きな板締め和紙

これまで B4サイズ(25.7 × 36.4 cm)『板締和紙』で染めてた。

_DSC0145-Edit.jpg

もっと大きな和紙では、あるいは、もっと大きな模様では印象はどう変わるだろうか。

大きなサイズの『板締和紙』はないみたいなので他の和紙を染める。
1. 書き初め書道紙

書き初め用書道紙『学校書初紙』(24 × 100 cm)を使ってみる。

『板締和紙』『学校書初紙』8曲屏風正三角形折り比較

_DSC1505.jpg
(左)『板締和紙』 (右)『学校書初紙』

『学校書初紙』の方が厚みが出るけど、正三角形の大きさは同じくらいなので締め板は『板締和紙』と同じものが使える。

染色@ 8曲屏風折り正三角形:1頂点浸漬染め
_DSC1544-Edit.jpg

染色A 8曲屏風折り正三角形:1辺浸漬染め
_DSC1538-Edit.jpg

紙全体が縦長であることもあり、このくらいの大きさの違いでも印象は異なる。

『板締和紙』と比べると『学校書初紙』の方が紙が薄く折り目が綺麗にでるが、染めてみると色の広がりが少々物足りない感じ。

紙の厚みや吸水具合など、紙の性質によって模様の出方がだいぶ違うらしい。
2. 条幅画仙紙

もう少し大きな条幅画仙紙(半切書道紙、35 × 136 cm)ではどうだろうか。

今回は比較的厚手で丈夫に思える『良寛』を用いた。

染色B 8曲屏風折り正三角形:1頂点浸漬染め

_DSC1515.jpg
(左)『板締和紙』 (右)『条幅画仙紙』

_DSC4984-2.jpg
『条幅画仙紙』8曲屏風折り正三角形板締め締め板

_DSC5040-Edit.jpg
『条幅画仙紙』8曲屏風折り正三角形:1頂点浸漬染め
大きさ比較:『板締和紙』 

締めすぎ、または、絞りすぎなのか全体にムラがでた。『板締和紙』に比べると染料の吸いが悪いか。

紙が硬めで大きいので折るのにそれなりに時間がかかる。

もう少し大きな模様ではどうかと思い4曲屏風折り正三角形を染めてみる。

染色C 4曲屏風折り正三角形:1頂点浸漬染め

_DSC1512.jpg
(左)『板締和紙』 (右)『条幅画仙紙』

_DSC4991.jpg
『条幅画仙紙』4曲屏風折り正三角形板締め締め板

_DSC5034-Edit.jpg
『条幅画仙紙』4曲屏風折り正三角形:1頂点浸漬染め
大きさ比較:『板締和紙』 

今度はあまり絞らずにおいたのでぼってりとした模様ができた。これはこれで面白いけどもう少し絞った方がいいか。

この折り方で1辺を浸漬染めする。

染色D 4曲屏風折り正三角形:1辺浸漬染め

_DSC1512.jpg
(左)『板締和紙』 (右)『条幅画仙紙』

_DSC4991.jpg
『条幅画仙紙』4曲屏風折り正三角形:1辺浸漬染め

これが丁度いいかな。もう少し染まってもいい。難しい。
3. 襖大和紙

襖や障子紙に使える大きさの和紙(95 × 200 cm)を染めてみる。

この和紙は幅が95 cmあるので8曲屏風折り16曲屏風折りの2通りで折って染める

染色F 16曲屏風折り正三角形:1頂点浸漬染め

_DSC1524.jpg
(左)『板締和紙』 (右)『襖大和紙』

_DSC5055-Edit.jpg

この紙は染料の吸いが悪い。

もう少し大きな模様ではどうかと思い4曲屏風折りにする。

染色G 8曲屏風折り正三角形:1頂点浸漬染め

_DSC1521.jpg
(左)『板締和紙』 (右)『襖大和紙』

_DSC5049-Edit.jpg

この紙は板締め染めに向いていない。

大きさのために場所をとり、和紙を折っているだけで時間が結構かかったわりには結果がよくなかった。

まとめ

結局紙の質が大事で大きな紙を染める前に小さい紙でテストしてからやればよかったという結果になった(どこかに『板締め和紙』と同じ紙で大きな紙は無いかな・・・)。

さて、こうやってできた板締め染めを何に使うかといえば・・・見て楽しむだけだったりする。

他にも染めてみたい和紙がいくつもあるので楽しみ。

なにか面白いアイデアがあったらまたいろいろ試してみようっと。

では、またっヾ(。・ω・。)ノ


2016年06月19日

2-3. 板締め和紙:板締め染め

板締めって・・・

前回前々回で板締め和紙の手法について少し慣れてきたけど、板締めって板で折り紙の水気を絞ることじゃないような・・・

教本『ふしぎ染めの世界』に書いてある板締め和紙の方法でもいいけど・・・なんかイメージがチガウ

あらためて、折り紙のサイズに切った板で締めながら染色してみる。
(結果的に)板締め染色テスト

板で締めながら染色するときに、染色方法は前回テストしたB 浸け染めー1 セミドライでいけるだろうと思った・・・のだけど。

@ 板締めーセミドライ


_DSC1409_1.jpg

意外・・・染まりが悪い・・・

もっと長い時間染色液につけておかないといけないのだろうか・・・と思いながら、比較のためにA 板締めードライをやってみる。

A 板締めードライ


_DSC1405_2.jpg

ちょっと違うけど・・・こっちの方が近いような・・・

和紙の水気を絞る行程が必要なくなるので楽だし、染まり具合も理想の方向に近い。

これを基本にしていくつか試してみる
板締め和紙染色

(1)正三角形折り

(テスト1) ふと、思いついて板締めしたまま水を吸わせてから染色してみる。

正三角形折りの頂点の一つを水につけてからの染色液で染め、他の一つの頂点はドライのままの染色液で染めた。


_DSC1433_3.jpg

これかなっ!

水色で染まっている模様が求める形に近い。

(テスト2) 確認のために再度、二つの頂点共に水につけてから染色する。


_DSC1424_5.jpg

いい感じだけど、シャープすぎるか。

板を締める強さの問題か、水を吸わせる量(時間)の問題か、染色液を吸わせる量(時間)の問題か・・・

(テスト3) 頂点ではなく辺も同様に染めてみる。


_DSC1430_4.jpg

なるほど、おもしろい。

(テスト4) 続いて、3頂点全部に同じ染色を施す。


_DSC1440_11.jpg

う〜ん・・・均一な染まり(模様)にするのにはまだまだ改良の余地があるということだな。

(2)二等辺三角形折り

(テスト5) 続いて二等辺三角形折りでも同様の染色方法で模様を描いてみる。

まずは2つの鋭角な頂点にそれぞれ異なる2色(赤と緑)で染色する。


_DSC1418_6.jpg

(テスト6) 次に直角と鋭角の一つにそれぞれ異なる2色(青と緑)で染色してみる。


_DSC1415_7.jpg

なるほど、似たような感じだけどちょっと違うか。

(テスト7) 辺を染めたらどうなるのかも試してみる。


_DSC1412_9.jpg

あれっ? 結構複雑な感じに・・・というより、なぜ場所によって形が全然違うのだろう?

でも、こういう模様の出方の変化は嫌いではないのでかえって面白く感じられる。

(3)四角形折り

(テスト8) 四角形折りもためしてみる。


_DSC1452_8.jpg

単純に格子模様にすればよかったかな。

(4)ふしぎ折り

(テスト9) 最後にふしぎ折りを染めてみる。

ちょっと変わったことをしたくて二つの頂点に異なる2色(赤と青)を重ねて染めてみる。


_DSC1444_10.jpg

これはこれで面白い。
まとめ

思いついたことをなんとなくやっているのでまとまりに欠けるが、得られる情報は多かった。

いくつも色を用いるよりも単色で描く模様の変化やバリエーションと均一性のバランスに重きをおいた方が面白いかもしれない。

均一な模様を得るためにはまだまだ改良の余地があるが、この方向で経験を積めば思い描く模様を描けるようになる気がしてきた。

今回も写真を取るときに紙を広げただけで撮っているので折り目が模様として残っているが、折り目を無くしたら見える模様の印象がどう変わってくるかも調べた方がよかったかもしれないが。

アイロンをかけるのか?スチーム?水で濡らす?板張りで乾燥させた方がいい?色は滲んだり落ちたりしないのかな?・・・折り目を取るだけでも考えることは多い。

では、またヾ(。・ω・。)ノ


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