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2017年12月23日

拓馬篇に関する設定

地域はギリギリ首都圏。都内の電車に乗って一時間〜二時間かかるあたり。
都会ではないけれどもド田舎ではない。地元民が喋る言葉は標準語が多い。
都会から比較的近い立地条件と、メディアが発達した影響で方言の勢いが弱まった状態という設定。

才穎高校


拓馬が通う私立学校。多少パソコンの教育に力が入っている以外は普通科。
英語の科目数は他の主要教科と変わらないが、なぜか文章問題が難しい。そのため感覚で英語をおぼえている生徒がテストでボロボロの点数をとりがち。
生徒の成績はピンキリ。優秀な生徒は近隣一番の進学校の生徒と遜色ない。
規則はゆるく、他校では禁止されがちな染髪や化粧などは許可している。そのわりに不良がいない。その要因は教師陣の指導が人格形成を成績向上よりも重視していること。

学校の存在意義としては平凡な立ち位置にいる。最大の特徴は校長がイロモノなこと。
校長は恋話好き。その思いの強さは、成績がわるくとも異性とラブラブな姿を校長に見せつければ卒業させてもらえる、という俗説が浮上するほど。
実際に恋絡みだと校長の裁量がかなり甘々になる時がある。

こんな背景があるとストーリーは恋愛ものかラブコメかと思われそうだが、主要人物がそういうものに興味がなく、また物語の要点とも関わりにくいため、ラブラブ〜な描写は省略する。

タグ:設定 拓馬
posted by 三利実巳 at 23:56 | Comment(0) | 目次・説明

2017年12月24日

現世からみた異世界

物語の舞台は21世紀の現代。物語上での現実の世界は現世と表記する。
現世とは異なる世界の存在を認知している人はわずかにいる。
主な情報源は現地へ迷いこんだ人。中には異世界から来る現地民もいる。
異世界へ行ってしまう原因は不明。たまに現地から来た者が連れ帰るときがある。

伝聞での実態


異世界に何年いても現世では時間が経っていない。
こちらの世界で過ごしていると、いつの間にか異世界での時間がかなり経っている時がある。時間の流れは不定。
いちど異世界へ行けばまた行くのは簡単。もどってくるのには手順が必要。
現地で仲間にした人外は元の世界にもどっても呼べる。(けど能力に制限がかかる)
呼び出した人外は普通の人に見えず触れずの姿で活動する。が、やろうと思えば実体を持つこともできる。
普通の人に見えない人外は、異世界へ行ってきた人全員が見える。まれにもとから見える人がいる。

実体験での実態


異世界にもいろいろ種類がある。だが異世界へ行ってきた人はあまり細かく区別しない。彼らがよく訪れるのは境目のうすい2つの異世界のどちらか。
自身の肉体は現世に置いたまま。精神が異世界へ飛び、そこで仮の肉体を生命力と引き換えにつくって活動する。ごくまれに現地の人の体に入りこむ場合もある。

架空の話にしかなかった魔法が使える。が、向き不向きが人にある。調子に乗って使いすぎると体の維持ができなくなる。使用は計画的に。
仮の体の維持ができないと、死ぬかもしれないと言われている。実際に死んだ人がいても明確なことはわからない。

同じ土地同じ時代の現世から、同じ時代の異世界へくる者はいない。
たまに同じ土地かつ近い時代(数年〜数十年の間)の人は訪れる。どちらか片方、あるいは全員が相手を知らないまま、未来の友人と出会う場合がある。
この特性を知った者たちが現れたあと、現世の者同士での異世界あるいは現世の情報共有を一部規制する条例ができる。相互の世界の秩序保持のため。
その約束事を破り、いたずらに未来や過去を変えようとする人はいない。いたとしてもいなかったことにされる? という推測のもと、どんなやましい悪党でも自己の存在抹消は避けたいのでそこは最低限守る。
タグ:世界観
posted by 三利実巳 at 23:59 | Comment(0) | 目次・説明

2017年12月26日

異世界からみた現世

現世のことはアカザと呼ぶ。空の上にある世界、といった意味の命名。
現世から来た人は本当の肉体がないため、人と異なる人間という意味で異人と呼ぶ。
時代によって異人の認識が変わるが、原住民からはおおむね受け入れられている。

伝聞のなかの異人


神や悪魔と同じように老いることがなく、飲食をしなくても生きることができ、言語に不自由しない。
異人がはじめて出会った原住民には幸福が訪れる。(≒異人はなにか問題を抱えた人の前に現れる)
世間的に悪と位置づけされる生き物と交友のある異人が多く、神職の者からは嫌われがち。

特定の時代の異人像


拓馬篇以降の現世の話に関わり深い時代
神さまの王を倒す異人が近々出現するという予言が起きた。
それ以降、敬虔な信者は異人への嫌悪を強める。異人の代表的な容姿に近い原住民まで肩身が狭くなる。
予言の的中期間は予言者の寿命が尽きるまで。予言をよまれた年数が経るにつれて迫害の精神は一部で強まる。
各土地のお偉いさんが暴動には規制をかけているので、大きな事件は起きていない。

タグ:世界観
posted by 三利実巳 at 00:02 | Comment(0) | 目次・説明

2017年12月27日

異世界

メディニと呼ぶ。地球のような意味。
いろんな生き物がいる。人間の姿も肌の青い人がいたりケモケモ(獣人)していたり種類ゆたか。
見た目の差別はとくにないが出身国や種族間での対立はある。
魔物等の共通の敵が暴れるとそちらの対処を優先するので、四六時中争っている地域はない。

主要な大陸


三人の王様がいて、さらにその下に何人かの領主がいる地方分権制度。
東に軍事大国。地域柄、手強い魔物が多く生息する。その影響で自衛の戦闘技術が発展した。それゆえどこかで紛争が起きた時には発言権が強い。
個々に強力な私兵を持つ有力者がいるせいか、内乱を起こす人がときどき出現する。

西に鉱脈と尚武の国。気候は乾燥気味だが土壌は貧しくない。海をへだてた近くの大陸に不毛な大地があり、そこから耕作地目当ての侵略被害を受けた。いくたびの交戦をのりこえ、交易をすることで双方の納得のいくかたちに落ち着く。それでも禍根は消えず、敵方だった国は魔法技術のすすんだ地域ゆえに、術士を嫌う国民が多い。
もともと、剣で戦ってこその戦士、という気質が根強く、術や兵器はあまり好まない。
同大陸の三つの国のうち最古に成立したため、三国の中でいちばん自国が偉いと思う国民がいる。東の軍事大国が偉そう&術や兵器研究に熱心なのがちょっと気に食わない。
ただし王さま同士はそこまで不仲でない。

まん中に肥沃な土地と聖職者の国。作物が育ちやすく魔物はよわっちいので、人が住みやすい地域。
人々がそれぞれ勝手に農耕していてもじゅうぶん生きていけたため、国の成立がもっとも遅かった。他国からの侵攻は険しい山々が防いでいた。
初代国王は聖職者らしくない戦士風の人。その後の王さまも勇敢な人がぼちぼち現れる。時代がくだるにつれて王には高貴さ,しとやかさを求めるお偉いさんが増えるが、国民の人気は勇ましい王のほうが高い。
隣り合う国とはうまくお付き合いしている。隣国同士では頼みにくいことを代わりにやったり伝えたりする中継役を担う。
物語の構造上、この国を舞台にする話が多い(予定)。
タグ:世界観
posted by 三利実巳 at 23:59 | Comment(0) | 目次・説明

2017年12月28日

メニューについて

PC版のみにヘッダーのすぐ下に文字が並んでいます。それがメニューです。こういうのをグローバルメニューとよぶそうです。
▼がついたメニューにマウスポインタを当てると項目が出てきます。ドロップダウンメニューといいます。
携帯版だと使い勝手が悪いのでメニュー自体を実装するか未定です。

グローバルメニューで表示されるメニューの解説


HOME−ブログの最初のページへ移動します。

目次▼−お品書きなど、小説の目次を載せたページ。

登場人物▼−各物語の人物について簡単に説明。

設定▼−各物語に関わる設定について説明。

世界観▼−すべての物語に関わる設定について説明。異世界に関することは今後、その物語を公開していく際に増える予定。

ABOUT▼−物語には無関係な説明。この記事もここに含みます。

2017年12月29日

拓馬篇前記の目次

拓馬篇前記はお品書きで並べた話の順番と実際の場面経過が多少前後します。
+長編の一部が割りこんできます。
少々状況の把握がややこしくなるためこちらで時系列順に紹介します。


拓馬1〜校長4(長編1つ込みで全13話)


拓馬1
物語の発端。だれの視点とは決まってないけれど、区分けの都合上今回の主人公に振り分けています。

拓馬2
不良退散の場面。変な人物がちょろっと見切れる。

拓馬3
不良に困っていたおじじ警備員が拓馬たちに感謝。その後少年たちは解散。


本編のプロローグ。とあるキーマンの視点。ほぼ本編読了後に見返す用のシーンなので覚えてなくてもいいです。

習一1
不良のリーダーが学校で居残り。唯一彼の異変を重く見た教師と校門で鉢合わせ。

習一2
習一が遅れていつものたむろ場所へ向かう。道すがら、自分の見た目をあれこれ悩む。

習一3
いつものデパートへ行ったが無人の状態。おじじが今日の出来事を習一に教える。

拓馬4
拓馬の自宅。ヤマダが届け物をしにくると、見慣れぬ変な生き物を引き連れていた。

拓馬5
変な生き物のことを知り合いの警察官に伝える。警察官が護衛の動物を派遣する。

校長1
羽田校長が生徒ウォッチング。恋の芽が出ない生徒にやきもきしていると、その生徒が起こした事件の報告があがる。

校長2
校長室に問題行為のあった生徒4人を呼び出す。生徒らに反省させるつもりが一人の女子生徒の口八丁ぶりに校長が翻弄され、尻切れトンボになる。

校長3
今度は生徒たちの担任二人を招集。生徒の危険な行為を未然に防げるような教師がいないものかと相談。

校長4
ケガで入院中の教師を訪問。彼の復帰後、問題の生徒らの監督を任せたいと頼む。

実澄1〜11


実澄1
雪が降るなか、マンションの高所から子どもが転落。通りすがった青年が子どもを助ける。

実澄2
実澄と青年は部屋にもどれない子どもを保護する。子どもを警察に預ける発想が出ない二人。

実澄3
喫茶店でのんびりしようとしたら、青年が店員にあらぬ疑いをかけられる。

実澄4
居心地のわるいまま時間つぶし。実澄が青年にいろいろ質問する。

実澄5
青年の育ての親の話と、実澄の子どもの話。どっちも重い。

実澄6
親子の心のすれちがいを実澄が話す。その後、みんなで小物作りに出かける。

実澄7
移動中に子どもの母親と会う。キッツイお母さんだけれどそのキツさは愛ゆえに。

実澄8
雑貨屋到着。当初の予定になかったものを作る。

実澄9
子どもと別れ。実澄は青年と駅まで同行する。

実澄10
青年とお話。途中で青年がどこかへ消える。

実澄11
買い物帰りの娘といっしょに帰宅。

八巻1〜新人7(長編1つ込みで全17話)


八巻1
八巻が入院する原因の事故当時を回想。

八巻2
八巻の入院後の異変を振り返る。謎の美女がケガを治してくれているらしい。

八巻3
八巻が休職する間の学校と、復職後のあたらしい務めについて。

八巻4
病院内にあらわれた謎の美女を追いかける。

八巻5
入院が伸びた。ということを見まいに来た校長に伝える。

校長5
校長が知人の大力会長にお電話。特殊な学校職員を所望する。

新人1
才穎高校に勤めようとする男性が大力会長の家へ訪問。大きな屋敷にちょっと興味津々。

新人2
大力会長による派手な歓迎を受ける。普通の人は怪我をするアトラクション。

新人3
催しものが終わる。大力会長とやっとおはなし。

新人4
会長と会談。と、会長の娘さんがやってくる。

新人5
会長の娘さんとも一緒に話す。高校の採用試験を手配してもらえる。

1-1
本編。拓馬たちは不良とのスッタモンダを反省させられる。反省文を書き終わったら各自帰宅。

新人6
採用試験を受けに才穎高校へ行く。↑の1-1とほぼ同じ時間帯。

校長6
校長が教職志望者と会う。校長の期待以上の人物なので校長ウキウキ。

校長7
遅れてきた面接官の教師といっしょに面接。

校長8
校長の経営する宿舎に新人を住まわせることに。校長みずから案内する。

新人7
校長のアパートへお引越し。アパートの新規住人には複雑な事情を抱えた生徒がいると知らされる。

美弥1〜11


美弥1
姉妹がアパートへ帰宅。妹のほうが高校転入につき入居中。新人7とほぼ同じ時刻。

美弥2
現在の境遇にいたる経緯を振りかえる。美弥のイライラの原因。

美弥3
姉の知り合いが経営する喫茶店へ行く。店は準備中につき客不在。

美弥4
店の人とお話。美弥があたらしく通う学校の話題があがる。

美弥5
みんなで一緒におやつ。店の人同士の会話がはずむ。

美弥6
帰路。店の人たちの印象などを話し合う。

美弥7
アパートの前にいる新規入居者に声掛け。男嫌いのせいで最初はうまくいかない。

美弥8
新任教師だという男性の部屋へ姉妹がおじゃまする。

美弥9
美弥が男性の物言いを軽薄だと感じ、非難した。そのことを姉が憂う。

美弥10
男性と和解。彼は姉妹を尊重しているらしいとわかる。

美弥11
姉妹がようやく帰宅。姉が今日見た妹の攻撃性をたしなめる。

タグ:拓馬
posted by 三利実巳 at 15:00 | Comment(0) | 目次・説明

2017年12月30日

クロア篇の裏設定

本編では全容が解明できてない設定群。
気になる項目をクリックすると隠れた文章が表示できます。
クロア篇は今の調子だと1作かぎりになりそうなので思いきって公開します。
2020年10月7日から掲載開始。この記事は過去に投稿したページを再利用しています


クロアが正統な公女でないと気づく者との遭遇率を下げるため。
領内の官吏にも気づける者はいるが、他言しないよう口裏を合わせてきた。
クロア個人の勝手な外出のみ規制がかかっており、公的な外出やお忍びの家族旅行などは行けていた。
このような対策はクロアの魔人の血が強くなってから実施した。
そのせいでクロアの顔を知らない領民は多い。
本編終了後はクロアが事実を公表したので自由に外出できる。

おもに近隣住民に被害を出す何者かの討伐にいくこと。
兵力事情と住民の要望とヒロイックサーガにあこがれたクロア(小)の需要が合わさり、公女みずから悪者退治にしばしば出かけた。
最初は正規の救援部隊にクロアとお供二人(この頃はダムトとエメリ)がついていく形式で、実績が上がると三人のみで任される救援も増えた。
このときクロアの身分は伏せ、顔も兜で見えにくくした。
公女の身柄をねらう悪党を出さないため──は表向きの理由で、前述のとおりクロアが魔人と半魔の子だと気づける者と会っても公女がそうだとバレないようにするため。
あとあと公女だとバレて、それからは兜装備が任意になった。



クロアの幼少期、実父の血の影響で急に腕力が強まってしまい、クロアの不注意で侍女にケガをさせた。
そのせいで下男下女はクロアを怖がるようになり、クロアの世話をしたがらなくなる。
これでは不便なので度胸のある女子をクロア専属の従者に求め、武官の娘のエメリが登用された。
豪胆な侍女のほか、万一クロアが暴走した際の抑止力となる者も必要だと判断され、条件に合うダムトが見いだされた。
エメリが退官するころにはクロアが自分の怪力を制御できるようなったため、度胸の有無は採用条件から外される。

幼少時から父のような武人になるのだと思って心身を鍛えてきた。
武芸にはげむ折に、公女の侍女役の話が持ち上がる。武人を志していたエメリは自分が戦わない役目に就いていいの?と最初はとまどった。
侍女が公女の身辺を守れれば尚よいと大人に言われ、誇りをもってクロアに仕えた。
クロアが危険に首をつっこみたがる性格なおかげで、エメリは鍛えた武芸と療術を発揮する機会に恵まれ、充実した日々を送れた。

若いうちから貴人に仕える側近の中には独身をつらぬく者がおり、エメリもそんなふうに独り身で仕事に専念しようかと思っていた。
だが優秀な武官の家系が繁栄しないとあとあと戦力面で困るので、周囲は婚姻を勧めた。
その結果もともと親交のあった男性と結婚し、周囲の期待通りに出産もした。
女性としての幸福は授かれたが、武人としての意義が見いだせない日々に物足りなさを感じていて、なにかしらクロアと関われる仕事に就こうとした。
厩舎の配属になったのはクロアが何者かの討伐に行く際によく厩舎にいる生き物を使うから。
そこでクロアに同行すれば護衛の役目も果たせるかと少し期待した。
ベニトラ捕獲時にエメリがついていかなかったのは非番の時間帯だったため。昼からの出勤が多い勤務時間割。


大家族の家計を支えるため、療術が得意だったこともあり10歳から医官へ従事。
だが年齢の低さのせいで就業時間が短く、思ったほど生活費に余裕が出なかった。
公女の女性従者が退任するにあたり、後継にレジィが候補にあがり、合格した。
レジィは給金が激増する職務によろこんで従事するものの、最初はクロアの高価な私財(装飾品や財布)の管理を任されたときに邪念が湧いた。
ちょろまかしたいという誘惑に勝てた要因は、従者の給金の破格さ。
下っぱ医官時代と比べて拘束時間は長く、家に帰れる日もめっきり減ったが、それらを差し引いても労働の対価がよかった。
もし盗みが露見すれば解雇されて今の稼ぎがなくなり、悪評判が立ってどこにも雇ってもらえなくなるかも、といった不利益の大きさゆえに思いとどまれた。
また、領主やクロアがレジィに優しく接するのも「期待を裏切りたくない」との発想に至った。



ダムトは過去に、ヴラドの強さに惹かれて彼の身辺の世話を手伝っていた。
ヴラドが長年寝てばかりいたせいで次第に退屈になり、しばしばヴラドの館から離れてすごすようになる。
名を変え姿を変えて人里で用心棒もどきの居候をしていたとき、旅行中の幼いクロアとその家族を見かけ、クロアにヴラドと同じ力を感じとる。
この出会いの後、ダムトはアンペレの領主の屋敷で雑用係として働き、ヴラドに似た公女の成長を見届けようとした。
下男のまますごすつもりが、上司からの指示と要請に応えるうちにクロアの護衛役に抜擢される。



クロアの護衛を登用する折、クノードは接近戦での戦闘技術が高くて若い武官から選ぼうとした。
集めた候補者がみなクロアの母・フュリヤにデレデレしてしまい、将来的に不倫問題を起こしかねないので全員不合格にした。
そこで審査対象を変え、フュリヤを異性として意識しない者をまず選出し、該当する者に戦うすべを叩きこむ方向になる。
多くの候補者が腕力の弱い女性ぞろいになる中、若い男性はダムトひとりが残る。
候補者に武芸を習わせたところ、ダムトは実力が十二分に備わっていたため最有力候補になる。
その後ダムトに面談を重ね、クノードがダムトを信用してクロアの護衛に登用した。
この際、クノードはクロアの実父のことを知る。だが妻にはなにも言わず、接し方も以前と変わらないようにした。
またダムトが生粋の人ではないこともクノードは把握し、その血筋については不問とするよう一部の官吏に言いつけた。



先祖が建国者の一族につらなる貴族。ルッツの呼び名は愛称。
由緒正しい家の出身ゆえに少年の時分からゴドウィン王の側近を務めた。
王子時代のゴドウィンが足しげく隣国に遊びに出かける際にも同行した。
その副産物で、経由地の領主や高官とは顔見知りになる。
そのほか、隣国の戦士には数少ない穏やかな性分が隣国の王族女子にこのまれた。

王族女子の保護者はゴドウィンの来訪のたびに女子がよろこぶ姿を見て、女子がゴドウィンを好いているのだと思い、縁組を働きかけた。
女子は自分の気持ちがどちらの男子に向かっているのか自覚できないまま、周囲の後押しでゴドウィンに嫁いだ。
結婚後、ゴドウィンも別系統の好漢ではあったので夫婦仲がよかった。
ただ、王妃となった女子はやはりルッツのほうが好きだと感じ、二心にさいなまれるようになる。
そうと知らないルッツはひたむきにゴドウィンたちに誠意を尽くしてきて、近年王妃の胸の内を知る機会があった。
現在なお慕情が消えていないと知ると、王妃によからぬ噂が立たないようにと職を辞した。

退任後のルッツは自国に寄りつかないように各地を放浪した。
だが放浪先にて、自国内で凶暴な石付きの魔獣が出没する噂を聞く。
同一個体の事件がなかなか解決しないのを放っておけなくなり、アンペレへ向かう。
なしくずしにクロアに雇われ、諸問題の収束後もしばらく滞在することとなる。
内心では王妃に自分の所在を知られるまえに早く国を離れたいと思っている。



種類は大元の先祖がベニトラと同じ、猫科魔獣。
小さく変化した姿はかわいらしい。それゆえ寮暮らしをする下の兄弟にゆずり、家族と離れる寂しさをまぎらわせた。
ベニトラとは特徴が異なるせいで、クロアは以前の招獣とベニトラが同種の魔獣だとは気づかなかった。
おもな相違箇所は毛皮の色,人と会話を交わさないこと,飛行能力の低さ。
飛行能力はもともと初代の魔王によって子孫に付与されたもの。
世代を経るうちに飛行能力の低い者が生まれ、その個体が交配を繰り返したために飛ぶのが下手な個体が散見するようになった。
そういった個体は飛び続けることが苦手だが、跳躍力は高い。



老人めいた口調でいて実際年齢も高いが、本来の気質はノリがよくて若々しい。
成獣になっても落ちつきがなかったせいで他の魔獣から威厳を持つようにとうながされ、以降言動に気をつけるようになった。
発言はお高くとまっているような印象を与えるものの、他人がよろこぶなら子どもの遊びに付き合わされたり、好みでない格好を強制されたりしてもかまわない性分。
普段は小さい姿ですごすのも、その姿が多くの人に好かれやすい形態だとわかっているから。

人好きなくせにクロアと出会う直前は人との接触を減らしていた。
原因は人版のペットロスになったこと。
以前は寂しさを抱える貴婦人のもとで婦人が亡くなるまですごしていた。
婦人の死後は喪失感が湧き、悲しみが癒えるまで人とは距離を置くようにした。
しかし人恋しさはあり、石付きの魔獣になる材料を捕獲しにきた人が現れると、相手が自分をかわいがりたい人かと期待して無警戒で捕まった。
その後救出してくれたクロアを一目みて、彼女なら寿命で死ぬことがなさそうだと思い、クロアの希望通りにそばにいると決めた。
貴婦人との生活は閉鎖的で、貴族のクロアもそういう生活を強いてくるかと不安だったが、案外自由なので現環境に満足している。



裕福な家庭で育つ。上の兄弟が家業を継ぐのでマキシ自身はどう生きてもよい立場にいる。
勉強はできておいて越したことはないという教育方針のもと、幼少時から勉強漬けになり、順調に学業成果を出してきた。
まだ進学できる行き先はあるが、現在の年齢が進学先の学生平均を下回っているため、進学をいそぐ時期でないと自己判断。いまは本人の興味のある分野に手を出している。
クロアの所有するベニトラと希少個体のトカゲ魔獣の二体にいたく関心があり、それを理由にアンペレの官吏になる。
希少個体の繁殖は学術的に意義のあることだと自負する。
一方でベニトラへの関心は「もふもふかわいい飛獣なので自分も欲しい」という私欲から端を発する。できればベニトラと同等の飛行能力をもった個体が欲しいと。
うまくベニトラと同種のメスを見つけて交配できないものかと考えるが、計画は難航中。

クロア本人のことも気になっている。
会ったときからクロアに好感をもっていて、これはクロアの母方由来の魅了効果が発揮されたのだと解釈する。
だがほかの男性たちがクロアを異性として意識するそぶりを見せなくて、変だと思いはじめる。
特定の個人にだけ発揮する魅了効果とはなんぞや、と疑問を感じ、その力の実態を大真面目に研究する。
謎を解き明かしたときにはマキシが赤っ恥をかきそうだ、とダムトは予想しており、マキシには「他人に気づかれないよう調べてほしい」と依頼の体をした忠告をしてある。



築千年以上の古い館。何度か改築した。
ヴラドが自分の睡眠を邪魔されない場所をさがして放浪中、襲撃を受けている商人をたまたま助けた。
商人はヴラドに護衛をしてくれるよう交渉し、雨風にビクともしない丈夫な家なら快眠できる、と力説したのでヴラドが話に乗った。
商人の仕事がうまくいき、用心棒をふんだんに用意できるようになったころに契約完了。館に移り住む。
寝るばかりでは館が荒れていくため、館の管理ができる者を知人にたのんで配備してもらい、安住の地となった。
だがときどき旅人が迷いこんできたり、商人が立てた噂からヴラドへ依頼をもちかける人がきたりして、起こされることもある。
気軽に起こされるのは嫌なので、高い報酬しか受け付けないことやヴラドが怖い魔人だということも知人に広めてもらった。

善意でヴラドの世話を焼く魔人が一人おり、年数を経るにつれ、その者が館を空けることが増えた。
拘束する理由がないのでヴラドは自由にさせていたが、こうなると自分の世話を丁寧にやってくれる者がいないことに気づく。
家事をしてくれる兎魔人たちは館内の管理に一生懸命で、ヴラド自身の身支度は自分でやれるだろというスタンスでいた。そういうふうに造られた存在。
この状況をヴラドは不便に感じ、ちゃんと自身のそばにいて世話をする動機のある者が欲しいと考える。
長寿で素朴なフュリヤが報酬になる話がくると、ちょうどよかったので依頼を受けた。



女好きのわりに現世絡みの男性とよく関わる。
拓馬篇等の現世話に登場するシズカとは仲間な関係。
同じく現世話に毎回登場するシドと、拓馬篇後記に登場する稔次の武術の師匠。
シドへの指南は他人に依頼されたものだったせいで初めは乗り気でなかった。
教え子が女だとやる気が上がるのに、とぼやく。
するとシドが真に受けて、鍛錬の片手間に女性へ変化できるよう努力した。
この女性形態の参考元がチュールの飛竜の人形態。
シドの努力に免じて、指南は剣術と体術のみならず広範囲の武術を教えた。


タグ:クロア
posted by 三利実巳 at 21:30 | Comment(0) | 目次・説明
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