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伝統構法を生かす木造耐震設計マニュアル―限界耐力計算による耐震設計・耐震補強設計法 新品価格 |
産業議論からすれば構造材などにこだわる理由はない。
また、外観も全く木造の感じがないとすればほとんど意味を感じないのだが・・・
一体誰がどんな得をするのだろうか?
木のぬくもりに触れるには内装で使えばよいだけだ。
贅沢に肉厚の材を貼り付ければよいではないか?
NHKクローズアップ現代より。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3337_all.html
進む都市の“木造化”
〜林業再生への挑戦〜
全長12メートルの巨大な木の柱。
日本初の大型木造ショッピングセンターを支えます。
今、都市で木材を使った大型の建築物が増えています。
後押ししているのは、1,000度近い炎でも容易には燃え尽きない柱の開発など、木造技術の進化です。
鉄やコンクリートにはないぬくもりや、環境に優しい自然素材としての木の価値が改めて見直されています。
「この柔らかさとか、特に日本人が穏やかな気持ちになれるものだと思います。」
こうした動きの背景には、戦後、植林され収穫期を迎えたまま有効に活用されていない、ばく大な森林資源の存在があります。
日本が誇る豊かな資源である木を、町づくりに大胆に取り込んだ都市の構想まで提案されています。
木造専門メーカー 社長
「最先端の建築技術を織り込むと、世界のどこにもない“木造都市”が出来上がるわけです。」
日本の都市で初めての大型木造商業施設となる、横浜のショッピングセンターです。
全長12メートルの国産のカラマツを使った柱が、次々と建てられています。
2階から4階部分の建物を支える構造材に、従来の鉄筋コンクリートに代わり、木材が使われているのです。
木を活用する鍵となったのが、建築材料としての木の最大の弱点を克服する技術の開発でした。
「こちらが、火災になっても火が自然に消える、当社が開発いたしました新しい木材の柱でございます。」
柱や、はりに使われているのは、建物が火事になっても火が自然に消えるという特殊な加工が施された木材です。
木は3層の構造に分かれています。
外側は、燃えると炭素の層になり耐熱効果を発揮します。
中間にはモルタルなどの層があり、熱を吸収します。
これで、内側にある建物を支える木材の芯の部分を守る仕組みです。
実際の火災を想定して、1時間にわたり1,000度近くの炎にさらす耐火実験です。
外側は想定どおり炭になりましたが、芯の部分は燃えずに、建物を支える強度を保つことに成功しました。
大手建設会社 五十嵐信哉さん
「さらに耐火性能を高めることによって、10階建てを超えるようなさらに大きな建物、市街地の中に木がたくさんあるような空間が出来るのではないかと考えております。」
木材が大型建築物に採用される理由の一つが、鉄やコンクリートにはない、木ならではの魅力です。
先週完成した地上3階建てのこのオフィスビルには、2階以上の柱や、はりの構造材に木材を使っています。
木は鉄やコンクリートに比べ断熱性が高く省エネになるうえ、構造材をそのまま内装として見せても、ぬくもりのある空間を作り出すことができるのです。
「木に触ってみるというのが、とても気持ちよい、心地よいことだと思います。」
「この柔らかさとか、特に日本人が穏やかな気持ちになれるものだと思います。」
かつて日本では空襲などによって木造建築物が燃え、大きな被害をもたらしました。
その教訓から1950年、建築基準法で大型建築物の木造を禁止。
2000年に改正されるまで歴史の空白は続きました。
そして2010年、耐火性能が向上したとして、国は公共建築物をできるかぎり木造化すると定めた法律を制定。
学校などの公共施設から木造化が進んでいます。
背景には、日本の眠れる森林資源である木材の需要を増やし、林業を強化するというねらいがあります。
国土交通省 木造住宅振興室 林田康孝室長
「これまで木材が有効に使われてこなかったという反省があります。
さらに今問題となっております地球温暖化対策のためにも、これを長く使い続けるということが大変に重要です。」
建物を木造化する動きは民間の建築にも広がり始めています。
東京で建設中のこの集合住宅は、木造の5階建てです。
ひときわ目を引くのは、建物の周りに斜めに取り付けられた木の格子です。
この構造で、地震の水平方向の揺れを抑えることができるといいます。
品質にばらつきがありがちな木という素材でそれを可能にしたのは、エンジニアードウッド(集成材)の登場です。
鉄やコンクリートなどの工業製品さながらの精度や強度があり、耐震性能を科学的に解析できます。
そのため、法律で定められた耐震性を持ちながら、木ならではの美しいデザイン性がある設計が可能になったのです。
設計者 KUS一級建築士事務所 内海彩代表取締役
「昔の住宅だったら大工さんの勘に頼ったりするところが多かったところを、しっかり構造計算出来るようになってきたというのが、こういった大きい、あるいは高い建物を木造で造るように出来るようになってきた理由だと思います。」
この木造集合住宅を手がけた設計士や研究者が作った団体では、これまでにない斬新な都市の木造建築を提案しています。
巨大な樹木を思わせるオフィスビル。
木と同じように、しなやかに揺れを逃がす耐震性があります。
容易に壊せるという木の特性を生かして、部分的な建て替えが可能な集合住宅。
軟らかくて削りやすい木の性質を生かして、オブジェのようなおしゃれな空間を生み出す商業施設。
いずれも木造建築を街に生み出して、森林資源を活用しようという提案です。
東京大学生産技術研究所 腰原幹雄教授
「こういう木造建築を造って、こういう街を造るということが、木の文化をもってきた日本の威張れるところなんだとか、アピール出来るところなんだという方へ、日々考えながら建築を造るということがこれから必要になってくる。」
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