キルアの衣服は、
ミトによって警察に提出されたらしい。
「…………」
終わった。
なにもかも。
キルアは13歳という幼さに似合わず、
これから起こるであろう、
屋敷への立ち入り検査やら、
保護者たちの逮捕やらを想い泣く。
「キルア……」
「……」
ゴンの呼び掛けにも応えず、
後ろを向いた。
ふとテーブルが目に入る。
そこには、
『HAPPY BIRTHDAY』
と大きく描かれた、
場にそぐわないケーキが。
キルアのためにミトとゴンが用意したのだろう、
それが涙で歪んでみえた。
「なあ、ゴン」
「キルア?」
「ケーキ、さ」
食べてもいい?
堪え切れなくなったのだろう、
ゴンも再度、
嗚咽を漏らす。
それでも何度か、
彼は首を縦に振ってくれた。
「うんっ、……うん、」
13歳のバースデーケーキ。
それは、
涙の味がした。
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