タイ中央銀行のプラサーン総裁は２８日、記者団に対し、２月の製造業生産が減少したにもかかわらず、同国のインフレリスクは急速に高まっており、金利は引き続き徐々に正常化されるだろうと述べた。

　総裁は、中銀の焦点が依然としてインフレ抑制のための物価安定の維持に置かれていると述べ、政策金利が来月再び引き上げられるとの市場の観測を後押しした。

　総裁はバンコクで開かれたセミナーに出席した際、「われわれの金利政策は依然として正常化プロセスにある。しかし大きな動きである必要はなく、信頼感醸成のため、むしろ緩やかな動きとなる」と語った。

　総裁によると、今年のタイのインフレ率は中銀が目標としている０．５─３％のレンジの上方に達する可能性がある。

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