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2014年07月13日
発達障害っぽかった生徒Y君
おはようございます
私は今年の2月まで、小中学生を相手に家で英語の塾をやっていたのですが、4年間の間には、何人か発達障害や学習障害が疑われる子供達も来ました。
その中で印象に残っているY君の話をしたいと思います。
Y君がうちに来たのは4年生のときでした。4年生といえばもう高学年です。ですがY君は、少しみんなよりも幼い印象がありました。
玄関を入ってくるときからいろいろやってくれました。
あるときは水泳帽を顔までかぶって銀行強盗風に、あるときは玄関のドアを開けると姿を消して透明人間に(下を見るとY君が寝そべっていました)、あるときは勝手に入ってきて押し入れの中に隠れる、などなど。
そのうち玄関から入って来ないでベランダをよじ登って来るようになり、こっそり侵入して持ち物や靴ごと押し入れの中やカーテンの後ろに隠れて、みんなが来たら出てきて脅かす、というのが習慣になっていきました。
単語を覚えるときは、CDをかけてその後みんなでリピートするのですが、Y君がCDの音と同時に発音してしまうので英単語が聞こえない ということになり、困りました。
授業に集中できない、すぐあきてしまう、お絵かきを始めるとそれに集中してしまう、などは日常茶飯事でしたが、友達が気に入らないと、ぶったり友達のノートにいたずら書きをしてしまうのも、本当に大変でした。
またいつも落ち着かずに椅子をゆらしていたり、ときたま奇声をあげたりしていました。
Y君の妨害にもめげず、他の子は着々と力をつけていきましたが、やはりY君は少しずつ遅れて行き、ピクチャーカードを使ったかるたとりではどうしても勝てない、などのことからだんだんなげやりになってきてしまいまいした。
Y君の為にもみんなの為にもクラスを分ける必要性が強くなってきて、営業的にはマイナスだったのですが、仕方なくY君にはみんなと別の日にきてもらうことにしました。
その後新しい子が入ってきて、Y君とは友達ということもあり、しばらく一緒にやっていたのですが、やはり落ち着かなかったのか、間もなくその子は辞めてしまいました。
また一人になってしまったY君。
しかしちょうど年度がかわるころで、一学年下の子が3人入ってって来ました。この子たちも同じサッカークラブの友達ということもあり、Y君にはもう一度4年生クラスでやってもらうことにしました。
3人のうち一人はYくんがうるさくて音が聞こえない、ということもあり、暫らくして辞めましたが、後の2人はY君とわいわいがやがややりながら通ってきました。(そのうち一人はLD。多分。)
さすがのY君も、一回前の年にやっていることなので、みんなよりはできます。
(私はこのことにより、あ、Y君もちょっとずつだけど頭に入ってたんだなあ、ということが確認できました。)
「みんなよりちょっとできる」
このことがY君に自信をつけさせたようです。
そのうちまたLDのない子の方に追い抜かれていくことになるのですが、私はなるべくY君をリーダーとして扱うことに努めました。
Y君の学年の子とも、たまに30分だけ一緒にする、その時はゲーム感覚でできる簡単な内容にするなど工夫してやってみました。
Y君以外の子には息抜きになったし、Y君は同学年の子と一緒にできて、楽しそうでした。
Y君にはたまに一人できてもらい、個別指導しました。
Y君は30分位遅れてくることも多かったので、一対一でやる時間は30分くらいになり、ちょうどよかったです。
Y君には同学年の子とやったり、下の学年の子とやったり、一人で来てもらったり、いろいろなパターンで来てもらいました。
一人の時で気が乗らないときは、前半30分位ドラえもんのキャラクターをホワイトボードに書き続けるのを黙ってみていて、書き終わって 「わー、うまいねー。」 と褒めた後、「じゃ、やろっか。」 と言って、始めたこともありました。
正直に言うと、Y君のせいで他の子が辞めてしまったり、Y君がやる気のない時が多かったりしたので、「いつお母さんに辞めてくださいって言おうか、」ずっと考えていた時期もありました。
Y君が来る日はひどい脱力感が出て、泣きそうになってしまうような時もありました。
「このペースでいくと、中学校の英語はついていけないだろうなぁ。文法はちょっと無理かな。」
そんなことを思いながら、今までの3年間はなにかY君のためになったんだろうか と考えていた矢先、娘の徘徊が始まって、塾は閉めることになりました。
「Yは本当に先生が好きで、辞めるのを嫌がってたんですよ。」 お母さんが教えてくれました。(うれしかったです)
「新しく入る塾の英単語テスト100点で、Y、すごく喜んでたんですよ。数学は0点だったんですけどね。」
「中学の勉強、英語だけは自分で勉強してがんばってるんですよ。」
その後、道やスーパーで偶然会ったときにお母さんが教えてくれる、Y君の情報。
やればできるんだと思えるようになること、みんなと楽しく勉強した経験って、大切なんですね。
やっぱり発達障害の子は、個別、または少人数性で、その子に合ったペースで進むのがいいんだな と思ったのでした。
ポリスさんへ
わあ、いい覚え方ですね。楽しそうだし。 ^ ^ 今度やってみます。
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私は今年の2月まで、小中学生を相手に家で英語の塾をやっていたのですが、4年間の間には、何人か発達障害や学習障害が疑われる子供達も来ました。
その中で印象に残っているY君の話をしたいと思います。
Y君がうちに来たのは4年生のときでした。4年生といえばもう高学年です。ですがY君は、少しみんなよりも幼い印象がありました。
玄関を入ってくるときからいろいろやってくれました。
あるときは水泳帽を顔までかぶって銀行強盗風に、あるときは玄関のドアを開けると姿を消して透明人間に(下を見るとY君が寝そべっていました)、あるときは勝手に入ってきて押し入れの中に隠れる、などなど。
そのうち玄関から入って来ないでベランダをよじ登って来るようになり、こっそり侵入して持ち物や靴ごと押し入れの中やカーテンの後ろに隠れて、みんなが来たら出てきて脅かす、というのが習慣になっていきました。
単語を覚えるときは、CDをかけてその後みんなでリピートするのですが、Y君がCDの音と同時に発音してしまうので英単語が聞こえない ということになり、困りました。
授業に集中できない、すぐあきてしまう、お絵かきを始めるとそれに集中してしまう、などは日常茶飯事でしたが、友達が気に入らないと、ぶったり友達のノートにいたずら書きをしてしまうのも、本当に大変でした。
またいつも落ち着かずに椅子をゆらしていたり、ときたま奇声をあげたりしていました。
Y君の妨害にもめげず、他の子は着々と力をつけていきましたが、やはりY君は少しずつ遅れて行き、ピクチャーカードを使ったかるたとりではどうしても勝てない、などのことからだんだんなげやりになってきてしまいまいした。
Y君の為にもみんなの為にもクラスを分ける必要性が強くなってきて、営業的にはマイナスだったのですが、仕方なくY君にはみんなと別の日にきてもらうことにしました。
その後新しい子が入ってきて、Y君とは友達ということもあり、しばらく一緒にやっていたのですが、やはり落ち着かなかったのか、間もなくその子は辞めてしまいました。
また一人になってしまったY君。
しかしちょうど年度がかわるころで、一学年下の子が3人入ってって来ました。この子たちも同じサッカークラブの友達ということもあり、Y君にはもう一度4年生クラスでやってもらうことにしました。
3人のうち一人はYくんがうるさくて音が聞こえない、ということもあり、暫らくして辞めましたが、後の2人はY君とわいわいがやがややりながら通ってきました。(そのうち一人はLD。多分。)
さすがのY君も、一回前の年にやっていることなので、みんなよりはできます。
(私はこのことにより、あ、Y君もちょっとずつだけど頭に入ってたんだなあ、ということが確認できました。)
「みんなよりちょっとできる」
このことがY君に自信をつけさせたようです。
そのうちまたLDのない子の方に追い抜かれていくことになるのですが、私はなるべくY君をリーダーとして扱うことに努めました。
Y君の学年の子とも、たまに30分だけ一緒にする、その時はゲーム感覚でできる簡単な内容にするなど工夫してやってみました。
Y君以外の子には息抜きになったし、Y君は同学年の子と一緒にできて、楽しそうでした。
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Y君は30分位遅れてくることも多かったので、一対一でやる時間は30分くらいになり、ちょうどよかったです。
Y君には同学年の子とやったり、下の学年の子とやったり、一人で来てもらったり、いろいろなパターンで来てもらいました。
一人の時で気が乗らないときは、前半30分位ドラえもんのキャラクターをホワイトボードに書き続けるのを黙ってみていて、書き終わって 「わー、うまいねー。」 と褒めた後、「じゃ、やろっか。」 と言って、始めたこともありました。
正直に言うと、Y君のせいで他の子が辞めてしまったり、Y君がやる気のない時が多かったりしたので、「いつお母さんに辞めてくださいって言おうか、」ずっと考えていた時期もありました。
Y君が来る日はひどい脱力感が出て、泣きそうになってしまうような時もありました。
「このペースでいくと、中学校の英語はついていけないだろうなぁ。文法はちょっと無理かな。」
そんなことを思いながら、今までの3年間はなにかY君のためになったんだろうか と考えていた矢先、娘の徘徊が始まって、塾は閉めることになりました。
「Yは本当に先生が好きで、辞めるのを嫌がってたんですよ。」 お母さんが教えてくれました。(うれしかったです)
「新しく入る塾の英単語テスト100点で、Y、すごく喜んでたんですよ。数学は0点だったんですけどね。」
「中学の勉強、英語だけは自分で勉強してがんばってるんですよ。」
その後、道やスーパーで偶然会ったときにお母さんが教えてくれる、Y君の情報。
やればできるんだと思えるようになること、みんなと楽しく勉強した経験って、大切なんですね。
やっぱり発達障害の子は、個別、または少人数性で、その子に合ったペースで進むのがいいんだな と思ったのでした。
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