藍って日本古来の色で美しい。
でも藍染の服や小物は買うと高い!
ちょっと黄ばんだり汚れた衣類を蘇らせたい。
というわけで今回は、SEIWA誠和というメーカーから出ている藍染キット「紺屋藍」を購入してみました!
手軽に藍染ができる「紺屋藍」
こちらが「紺屋藍」。埼玉県指定無形文化財技術保持者・武州中島紺屋四代目中島安夫監修の本格本藍染キット。SEIWA KONYA-I パック
中身は紺屋藍10g、藍溶解剤125g、藍色止め液20g、ゴム手袋、詳しい説明書の5点セット。
汚れても良いように全身黒ずくめになって、屋外にレジャーシートをひいて、バケツと新聞紙とハンガーなどを準備して、いざ藍を建てます。
藍を建てる
???建てる???
と思われたかと思いますが、藍液を作ることを建てると言います。なんと醗酵させるんです。
でもキットなので簡単。
5リットルの水に、紺屋藍と藍溶解剤を入れてかき混ぜ、20分待つだけ。
醗酵するので、ブクブクっと泡が出てきます。これを藍の花と言います。
何とも言えない深い玉虫色のような輝きがあって綺麗ですよ。
20分待って藍液の準備ができたら、別のバケツで水にしばらくつけておいた染める布を藍液に3分漬け込みます。
空気に触れると色が変わっていくので(写真のシャツは緑っぽい色していますね)、ゴム手袋を使ってじゃぶじゃぶ揉み込みます。
3分後、別のバケツの水にくぐらせ、絞って広げて乾かすのですが、空気に触れると緑から藍色へと変化していきます。
変化中。微妙な色の移り変わりが美しい。
その後、仕上げに水でしっかり洗った後、熱めのお湯でしっかり洗い、絞り、広げて乾かす。
色落ちを止めるために、藍色止め剤を3リットルの水に入れてかき混ぜた中に入れて3分、絞って広げて乾かすという工程までで完了です!
グラデーションもやってみました。
詳しい説明書には、12種類もの模様の技法も載っています。
キット1つでシャツ5着とスカート1着、小物を染めることができました。
藍液が段々と薄まってくるので、始めは濃い藍色、だんだんと薄い色とニュアンスが変わってくるのも楽しいところ。木綿、麻、シルク、毛、レーヨンは染まります。革製品も染められるそう。
これは、白い刺繍入りの生地を染めて色の変化をまとめてみたもの。
面白いでしょ?
少し色ムラができるところがとても味があって、藍染らしいいい作品に出来上がりました。
お値段も定価1,800円+税とお手頃です。
残った液も下水にそのまま捨てられる、環境に優しい成分でできています。
実は以前、藍の乾燥葉と苛性ソーダとハイドロサルファイトでやってみたのですが、上手くいかず、こちらのキットに辿り着きました。
紺屋藍は素人でも失敗もなくきれいに藍染ができ、かなり楽しいので、リピートしたいと思います。
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