恋ぞつもりて淵となりなる
小倉百人一首 13 陽成院
【小倉百人一首】 板かるた 取札 黒本漆 歌留多 中村北潮 作 価格:1,980,000円 |
大人になって知識なり経験が積み重なってくると俄然面白くなるな〜と思うのが、歴史&文化。
ひょんなところで別々のものが繋がってワーオ!と思うことがある。
百人一首は高校の時の学内大会で優勝したので、決まり字で下の句を当てられるまで覚えた。
でも有名人の句以外は作者までは覚えてないし、なんなら決まり字までと下の句の頭を高校生の記憶力の良さに任せて覚えた部分もある。
ところが大人になると、句そのものの味わいもわかるようになってきて、古文の勉強なんて高校以来やってないのに、直感的にわかるようになるって不思議なもんね〜と思う。
価格:161,051円 |
で、なんでこの歌かというと、先日筑波山に登って、男女川の源流も見て、楽しかったーと終わっていたのが、あるきっかけでこの句を思い出したから。
筑波山は女体山と男体山に山頂が分かれていて、その間に男女川の源流があるのですよ。
第57代陽成天皇はもちろん都にいたはずなので、遠く東の外れのど田舎の常陸国に実際に行ったわけではないけれども、平安時代から歌に歌われるほどの山だったこと(大して高くもないのに)がわかるのです。日本百名山で最も低い877m。
価格:59,000円 |
こうやって繋がっていくのが本当に楽しい。
で、この陽成院をググってみると、めちゃくちゃ面白い。
869-949年と、なんとこの時代に80歳まで生きているんだけど、即位が(今の年齢の数え方で)7歳の時で、退位が15歳。今上天皇の退位が予定されているタイミングだからこそ、色々と感じるこの話。
上皇歴が歴代ぶっちぎり1位の65年。
ウィキペディアに宮中殺人事件とか出てくる。天皇の周りで殺人事件って!
いろんな知識が重層的に積み重なってこないと面白くないのに、とりあえず覚えなきゃいけない中高生は大変だけど、その骨組みがあるから肉づけされてからが楽しいのよね。
価格:864円 |
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