ウーマンオブザイヤー2017を受賞した小林せかいさんが、一人で切り盛りしている、日替わりメニュー1種類しかない定食屋。
かなり斬新でテレビでも多く取り上げられています。
機会があって、ランチを食べに行ってきました。
まだシステムもよくわからない状態で未来食堂に入ると、空いている席に座り、荷物を置く前に、今日の定食のお盆が出てくる。
3秒?5秒?そんなスピード感。
メニューが日替わり1種類なので、副菜などのセットされたお盆は一瞬で出る。
ご飯はおひつからよそい放題。
汁物が間を置かずに出てくる。
温めるなど少し手をかける主菜が1分くらいの時差で出てくる。
ものすごくシステマティックで圧倒される。
ご飯は普通に美味しいし、ランチ1食で15品目くらいはあるので、栄養バランスを考えられた、お母さんのメニューっぽい。
品目が多いだけあり、おかずの量も多いので、普段それほど食べない私もごはんをおかわり。
セルフのお茶がカウンターにあるので自由に飲みつつ、食後にはちょっとしたおやつが小さな寄木細工のお盆に載って出てくる。この日はお客様からの「さしいれ」のおせんべい一欠片。
1食900円。100円引き券をもらえるので2回目からは800円。
未来食堂の特徴的なシステム、「まかない」。
その日も50分のお手伝いで1食無料になる「まかない」さんがお手伝いに入っていました。
ここで働いてみたら、合理的な考え方など、発見になる部分が多いのではないかと思う。
非常に面白いので、小林せかいさんの著書をその場でお買い上げ。
3冊発売されています。
今回は著書を購入したので、本代だけで、ランチ代は無料。
え、そうなんだ!と思いつつ、1500円の本を購入して消費税分を含めて1700円の請求。
んんん?8%だと1620円だぞ?と思いつつ、
ランチ代が無料になっているのでまあいいか、1700円お支払い。
本を読むと、お店のメニューは夜も含めて一律料金なので、1円5円10円は使っていないとのこと。
たしかに合理的。
でも1620円を1700円に切り上げられるのは、なんかモヤモヤ。
そして、あまりのスピード感と合理性に、領収書を発行して欲しいと言えなかった。
もちろんレジはないのでレシートも無い。
おそらくお願いすれば書いてくれるのでしょう。
普通のお店では、必ずもらうようにしているレシートですが、「ください」と言えなかった。
ここもモヤモヤ。
本を購入して「ただめし」にしてもらったせいか、
次回100円引き券をもらえなかったので、
今度行く時も、また1回目の人としての訪問になるのかな。
著書を読むと考え方は分かるのですが、
一番違和感を感じたのが、
全く笑顔がないこと。
フラットなニュートラルな表情でいることで、
常連客も新規客もが居心地いいように、
お客様に立ち入らないようにしているそうですが、
人に接するのだから、デフォルトが笑顔だといいのにな、と感じました。
しかしながら、大変面白いお店。
売上収支も公開している。
(ただし、一番大きいと思われる家賃は非公開なので、売上総利益まで。人は雇っていないけれど、一般管理費の比重は大きいのではないか?)
常識を疑ってみる、新しい体験をしたいという方、
自分でビジネスをしている人は、
足を運んでみるといいかもしれません。
なかなか衝撃的なお店です。
3冊の中では、こちらがおすすめ。
ものの考え方など、ビジネス書としての汎用性があり、
大変面白いです。
未来食堂
東京都千代田区一ツ橋2-6-2 日本教育会館B1階
神保町駅から徒歩3分
営業時間 :11〜16時(日月祝休,金土は22時迄)
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