確率本編もあとわずか?
確率本編の更新がまだできそうにないのですが,とりあえず,つなぎとして更新しとこうと思い立ち,書いております.確率に関する閑話休題を先に書くべきかな・・・そっちの方が書いてみたいという思惑があったりなかったり.
◆ 付け足しメモ ◆ ちなみにたいていのギャンブルは期待値がマイナス,つまり損する計算になっています.宝くじなどは300円払って得られる金額の期待値は150円程度です.つまり買うごとに半額失うわけですね.もちろん運がよければ3億円手に入ることもあるのですが,あなたが平均的な運の持ち主であれば,半額損をするということになるわけです. |
◆ 付け足しメモ ◆ この問題は,あくまで「順列」を求めていることに注意してください.「組み合わせ」の式と似ていますが,「組み合わせ」ではありません. よって,「組み合わせ」の問題と合わせた問題を作ることもできます.たとえば,「10円玉3枚と5円玉2枚から,2枚選ぶ方法は何通り?」などです.しかし,この問題は簡単には解けません.なぜなら,2枚選びだしたときに,10円玉と5円玉が含まれている枚数が一定ではないため,それぞれの場合に分けて(10円玉2枚を選びした場合,10円玉1枚+5円玉1枚を選びだした場合,5円玉2枚を選びだした場合の三通り)考えなければならないからです.(最初の問題の場合,対象としている並びの中に必ず10円玉は3枚,5円玉が2枚入っていると決まっているので,3! と 2! とで割って問題ないのです.つまり,どんな状況でも割る数が変わらないから,場合わけしなくて良いのです.含まれる数が場合によって違うと,同じ数で割れなくなってしまうので,場合わけする必要があるんですね) |
数学ってどこで一番広く使われているかって言ったら,やはりコンピュータであるように思うのです.プログラムを作るためのプログラミングは,数学を知らなくてもできはするけど,知っていると知らないとでは大違いな面があります.そんな理解を助けてくれる本としてどうぞ.
コンピュータは数学的にしか考えられないので,必然的に数学が身についていく分野だとは思います.いまは誰もがプログラミングしやすくなっていますし,高校でもBasicとか習ったりしてますしね.この機会に触れてみてはいかがでしょうか? |
◆ 付け足しメモ ◆ ちなみに,nCn-r = nCr となります.これはどちらも,5個( n )のボールを2個( r )と3個( n-r )に分ける点で同じだからです.分けた後で,最終的にどちらを使うかという違いしかないからですね.計算式も同じになっていることからも分かるかと思います. |
◆ 付け足しメモ ◆ ここで,「ほぼ」と言っているのは,実際は少し違う場合があるからです.その違いはのちほど触れていきます. |
◆ 重要ポイント ◆ 問題文が「9個のボールから7個選んで,3個, 2個, 2個に分ける方法は何通りあるでしょうか?」であった場合の答えは,9! ÷ 3! ÷ 2! ÷ 2! ÷ 2! ÷ 2! になります.9個のボールを3個, 2個, 2個, 2個にグループ分けするという点では変わらないのですが,三種類ある2個のグループのうちの一つは,選ばれないグループであり,選ばれる他二つのグループと入れ替えることができないため,並べ方に含めて考える必要はないわけです.選ばれないグループはある意味,捨てられているわけですから,選ばれているグループと交換できないわけですね.よって,含める必要のある,二つのグループに対しての並べ方である,2! で割ることになります. これが先ほど言った,「グループ分けする」のと,「選ぶ選ばないの二つに分ける」ことの違いです.「グループ分け」ではそれぞれのグループの違いはないですが,「選ぶ選ばない」では違いが現れます.よって,「4つのボールから二つ選ぶ」場合は,4! ÷ 2! ÷ 2! = 4C2になりますが,「4つのボールを二つずつに分ける」場合は,4! ÷ 2! ÷ 2! ÷ 2!になります. |
最近は大人が数学を勉強し直すことがブームになっているようです..あのころできなかったことに,再チャレンジしたいという人が多いみたいですね.そんなブームに一役買っているのがこの「数学ガール」です.
前回の順列の際にも紹介しましたけど,こちらは漫画版です.数学を題材として数学に慣れ親しめるようにする上では,漫画は良い方法ではないかなーと.もちろん,きちっと理解をしたいのであれば,原作である小説版を読んだ方がいいと思うのですが,入口としてはできるだけ簡単な方がいいのは事実ですよね.数学に慣れ親しむってのは,このサイトのコンセプトでもありますしね. |
◆ 付け足しメモ ◆ さて,突然ですが,5個のボールから5個選んで並べる方法は何通りでしょうか? 5! ですよね〜.このことを,今回の式に当てはめてみると, 5! (ボール全部の並べ方) ÷ 0! (並び方を考える上で余ったボールの並べ方) となります.この式が5! と等しいと考えると,0! = 1であるということになります.感覚的には0! は0でしょ?という人もいると思うのですが,ぶっちゃけこっちの方が扱いやすいので,数学では0! = 1となっています.そう決めてしまったわけですね. |
数学というのはどうしても無味乾燥なものに思われがちな面があります.実際には面白さがあるのに,そこに触れる前に毛嫌いされてしまうところがあるように思います.そこは結局何が問題なのかって,学校では数式や理論を教えるだけになってしまい,それが何なのか,どういう意味があるのか,という点はほとんど触れてくれないことではないかと思っています.ただただ,数式を覚えさせられるでは,だれだってつまらなく感じてしまいますよね.
もう紹介する必要もないくらいに有名に?なっている,数学ガールでは,そういった視点を大事にしていたことが評価されているのだろうと思います.小説を読むような感覚で,一度数学に触れてみてはいかがでしょうか? |
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