「心をひとつに」、元首相が強調




 2010年の大規模反政府デモ終結からちょうど2年となる5月19日、同デモでタクシン支持団体・反独裁民主戦線(UDD)が拠点としたバンコク中心部・ラートプラソン交差点に集まったUDD支持者約4万5000人を前に、国外逃亡中のタクシン元首相はビデオリンクを通じて、「正義を実現する前に心をひとつにすることが大切だ」と強調した。

 同元首相はさらに、性急な憲法改正やデモにおける当局の責任の明確化などの要求を自重するよう呼びかけた。

 今回の集会では、UDD幹部が「殺人者を裁け」などと当時の治安責任者などを非難していたが、元首相の発言は対照的な内容となっている。

PAD幹部が車内立てこもり



 反タクシン組織・市民民主連合(PAD)幹部のカルン元上院議員が5月13日、PADによる2008年の空港占拠事件に関与した疑いで、車内に24時間以上立てこもった末逮捕された。

 警察庁犯罪制圧課の係官がブリラム県パクチョン郡で12日午後6時30分ごろ、ピックアップトラックで帰宅途中のカルン元議員を令状を示して逮捕しようとしたが、元議員はドアをロックして車外に出るのを拒否した。

 間もなく現場に駆けつけた元議員の妻が「夫は農園から戻ったばかりなので、帰宅してシャワーを浴びさせてほしい」などと要求。また、PAD支持者約100人が現場に集まって政府の対応を批判した。

 このため、警察は同車両を元議員が乗ったまま大型トラックに載せてバンコクの犯罪制圧課に搬送。カギ職人にドアを開けさせて元議員を逮捕した。

 空港占拠事件では、PAD支持者たちが当時のタクシン派政権の退陣などを求めて、ドンムアン、スワンナプーム両空港で座り込みを行い、空港を閉鎖に追い込み、国に甚大な経済的損失をもたらした。

 PADは合法的な抗議活動と主張しているが、警察・有識者はテロ容疑などに当たるとしている。

不敬容疑のUDD幹部議員は不起訴



タクシン支持団体・反独裁民主戦線(UDD)幹部のチャトゥポン・タイ貢献党議員が不敬発言をしたとされる問題で、法務省特別捜査局(DSI)が同議員の不起訴処分を決めたことが、5月10日までにわかった。

 同議員を含む19人は、昨年4月の政治集会での発言が不敬の疑いがあるとして関係当局が捜査していたが、タリットDSI局長によれば、DSIと検察当局は、発言内容は刑法112条(不敬罪規定)に抵触しないとの結論に至ったとのことだ。

渇水被害拡大、工業団地にも影響か







 日照り続きで川が干上がったなどの報道が相次いでいるが、ラヨン県では、工業団地への給水に影響が出ており、渇水が深刻な経済的損失につながりかねない状況となっている。

 関係筋によれば、同県には大規模な工業団地が5カ所あるが、7月まで雨が降らなければ、2005年に起きたような深刻な渇水問題の繰り返される恐れがあるという。

 タイ工業団地公社は現在、最悪の事態を回避すべく、水利局などの関係当局や民間の給水会社と対策を調整中という。

補選でタイ貢献党が野党に敗北



 パトゥムタニ5区で4月21日に行われた下院議員補欠選挙で、最大野党・民主党のキアティサク候補が最多の2万8000票あまりを獲得し、2万4000票ほどを得たタイ貢献党のソムチャイ候補を退けて当選を果たした。

 今回の補選は、タイ貢献党のスメート氏が県行政機構(PAO)のトップを決める選挙に立候補するために下院議員を辞職したことから行われた。だが、スメート氏は落選。ソムチャイ候補も落選し、タイ貢献党は議席を維持できなかった。

 また、タイ貢献党のチンニチャ氏(タクシン元首相のめい、ソムチャイ元首相の娘)が虚偽の資産報告で公民権5年停止となったことから、北部チェンマイ県では45日以内に補欠選挙が実施される予定。

反タクシン派が大規模集会か



反タクシン組織の市民民主連合(PAD)は4月18日、タクシン元首相に恩赦を適用する法律が制定されたり、国王陛下の権限を削減したり、王制が変更されたりした場合、大規模な抗議集会を決行すると表明した。

 このほか、PADは4月26日に、現行憲法の廃止を企てたとして、下院議員、上院議員、閣僚など416人を告訴する予定とのことだ。

スワンナプーム空港、「自動化ゲート」導入

出入国審査の混雑が深刻化しているスワンナプーム国際空港で4月11日から、出入国手続きを機械で行う「自動化ゲート」が導入される。

 自動化ゲートは、旅券の読み込みと指紋スキャン・写真撮影の2ステップで行われ、処理時間は平均15秒と、係員によるマニュアル対応の30秒の半分となる。

 利用対象はタイ国旅券保持者だけだが、これで悪名高い混雑が緩和されるものと空港側は期待している。出入国管理事務所幹部は、「係員と利用者の間で生じる誤解や不快も、これで解消できる」としている。

 設置されるのは16台で、費用は7600万バーツ。1時間あたりの処理人数は、マニュアルによる1280人から2880人に向上するとのことだ。

タイ南部、爆弾テロで死傷者多数




最南部3県のひとつヤラ県で3月31日正午前、ムアン郡(県庁所在地)の繁華街で2個の爆弾が爆発し、しばらくして約20メートル離れた場所で3個目の爆弾が爆発した。

9人が死亡し、数百人が重軽傷を負った。爆弾が仕掛けられていたピックアップ2台は大破し、付近の車両や商店なども爆風と炎で破損したり、燃えたりした。

その約1時間後、最南部の北隣ソンクラ県のハートヤイ市でも高級ホテルとショッピングセンターの入ったビルで爆弾が爆発して火災が発生し、5人が死亡、350人以上が負傷した。

そのほとんどが、煙を吸ったり、割れたガラスの破片でけがをしたりした買い物客だった。警察によれば、最初の爆弾2個は、ガスボンベに爆薬を詰めたもので、爆薬の量は60−70キログラムとみられる。関係当局は、ヤラ県の事件は過激派によるテロとみている。

一方、ハートヤイ市長は当初、テロとの可能性を否定していたが、現場を視察したあと、前言を撤回してテロとの見方を示した。












タクシン詣でツアーを募集

近隣国を訪れるタクシン元首相とともにソンクラン祭を祝うため、大勢の支持者がラオス、カンボジアを訪れるとみられているが、インターネット上では、これに合わせた「タクシン詣でツアー」の募集が始まっている。

 同ツアーは、4月13日〜15日にかけカンボジア・シアムリアプの4星ホテルに宿泊するというもの。14日にタクシン元首相に会うほか、アンコールワット・ツアーも予定されている。

 料金は1人6500バーツで、赤シャツ着用が条件とのことだ。

国民和解報告で議会紛糾




3月27日に開かれた上下両院合同会議で、政権党・タイ貢献党が、キング・プラチャティポック研究所(議会付属の研究教育機関)のまとめた国民和解報告を優先的に取り上げるよう求めたのに対し、最大野党・民主党が「報告は不完全。合法性に疑問がある」などと強く反対。議場は、民主党議員らの怒号が乱れ飛び、野党・国家威信党議員らも退席するなど一時騒然とした。

 結局、野党陣営の抵抗にもかかわらず、賛成348対反対163で、同報告を優先的に審議することが決まった。

 なお、この報告は、タクシン元首相など2006年9月のクーデター後に有罪となった者への恩赦を求める内容となっていることから、民主党は以前から議会で取り上げることに強い抵抗感を示していた。











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