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たか
歴史と80年代ハードロック、80年代歌謡曲、競馬をこよなく愛する39歳(独身)です。 色々と好き勝手に述べます。
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2010年02月03日
春秋時代の賢婦その1
今回のタイトルは「春秋時代の賢婦その1」としましたが、続編を書くかどうかは判りません。
(書きたくなった時にこまるのでこう書きました。)

私は今38歳で独身なもので、飲んでる席なんかで「好みの女性はどんなタイプ?」なんて聞かれる事がままありました。

普通、よくある質問で、たいていの人はすぐに答えられると思うのですが、数年前までこの質問の答えがわかりませんでした。

いつも聞かれると「う〜ん。」と考え込んでしまうのが常で…。

というのも、大体が一目ぼれをしない人でして…。

一応、今ではタイプといえば「笑顔のすてきな人」という結論に達しているんですが…。
(そこに行きつくまでに30数年かかった私っていったい…。でも笑顔が可愛い人はものすごい好きですしね。)

まあ、私の好みのタイプはいいとして、久しぶりに宮城谷氏の書かれた「孟夏の太陽」という本を今読んでいます。

この本は重耳(チョウジ)の晋(シン)に仕えた趙氏一族の短編集なんですが、ここになかなか素晴らしい女性が出てきます。

その名前は君姫(クンキ)です。

おいおい!そら本名ちゃうやろ!なんてツッコミが聞こえてきそうですが、その通り、本名じゃありません(と思います)。

男女平等の今の時代とは違い、昔はやはり男尊女卑な面があり、中国の歴史書等ではよっぽどの事が無い限り女性の名前はちゃんと記載されません。

君姫の場合は趙衰(チョウシ)に嫁いだのですが、親は趙衰の主君にあたる重耳です。
(だから君の姫なんですね。)

何が偉いかというと…。

趙衰という人は主君の重耳に従って19年間放浪した人物です。
(まあ、後継者争いで負けたので放浪せざるを得なかったのですが…。)

その間に赤狄(セキテキ)と呼ばれる異民族扱いされていた族の元で数年を過ごしますが、その際に妻を迎えています。

そのいきさつは、主君の重耳の身の回りの世話をする人が必要という事で家臣が探すのですが…。

探した結果、白狄(ハクテキ こちらも異民族扱いされている族)の族長の娘を迎えるのですが、白狄の族長は姉妹をよこしました。

これは良くある事なんですが、当時の結婚というのは国と国もしくは、族と族の友好を図る目的が多く、仮に送られてきた娘を気に入らなければ、その主君の寵愛を受けれず、国同士の友好を深める事が出来なくなります。

また、子を産まなければ他の妾に寵愛が移り、これも国同士の友好を深いものにすることが難しくなります。
(後継ぎを産んでその子が次の君主になるのが一番友好を深めれますからね。)

その為、保険として、2人、3人一緒に嫁がせるという話はよくあることです。

話がそれましたが、重耳の元には二人の姉妹が送られてきました。

その二人を見て重耳は「妹を妻とする」と言って姉の方を配下の趙衰に嫁がせました。

その姉が趙衰の初めての妻となる叔隗(シュクカイ)です。
(これも本名ではありません)

趙衰と叔隗の間には趙盾(チョウトン)という男の子が産まれます。

その後、狄(テキ)を去る事になった重耳に付いて趙衰も狄を離れるのですが、その際に妻子を狄に残していきます。

長い放浪の末、重耳は晋に帰り君主となった際に趙衰を大臣とし城まで与え、さらに娘を趙衰に嫁がせました。

この人が君姫です。

重耳は自分の妻を狄から晋に呼びましたが、趙衰は主君をはばかって呼びませんでした。
(主君の娘を差し置いて叔隗を正室にする訳にはいかないし、叔隗の性格からすると正室にならない事に甘んじる人ではないし…という事で)

君姫はそんな状況を理解して内密に叔隗親子の事を調べ、夫に叔隗を晋に呼ぶ事をお願いします。

が、趙衰が了解しません。

そこで、父である重耳にお願いし、君命という形で迎えに行く事になりました。

その親子を迎えた君姫は正室の座を叔隗に渡し、自分の子供には趙盾を長兄として敬うよう厳しくしつけ、趙衰の歿後は趙盾を趙家の棟梁としてたて、自分は叔隗をしのぐような驕色(おごり偉そうにする事)を見せなかったそうです。

これはなかなかできないですよ。

自分の位は主君の娘という高い位置にありながら異民族出身の女性に対し、一歩も二歩も譲って生きていく訳ですからね。
(ちなみに、そうさせるだけの人品を叔隗も持っていたという事でしょうが…。)

自分の産んだ子供に家督を継がせたいと願う女性が多い時代(重耳もそういういざこざで陰謀にはまり放浪しました)において、これはなかなかできない事です。

ほんと、一度会ってみたいと思わせる女性ですね。

すがすがしさと好感を私に抱かせる人です。
(こういう感情って惚れたという感情なんだろうか…。)

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Posted by たか at 03:30 | 春秋時代 | この記事のURL
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