macOS Big Sur フォーカスアウト現象はログから解決できました。サービスが原因でした | mac野郎なのか

Big Sur 11.1 へアップグレードしました。Finder、Safari、Chrome、Visual Studio Code立ち上げているアプリ全て、ウィンドウをアクティブにしても、フォーカスが頻繁に外れる現象に悩まされました。

どういった現象なのかはこちらの動画をみてください。
https://youtu.be/Ns_0MXKd7zs

試したこと
ログアウト、ログイン：発生
セーフモードで起動＆ログイン：フォーカスアウト現象は発生しません。
PRAMクリア、ログイン：発生

PRAMクリアを実施しながら、セーフモードで大丈夫ならPRAMクリアとか関係ないかも・・・と閃きました。

このままの状況は文鎮と大差ないので元に戻そう、でもブート周りが変わってしまったBig SurからCatalinaに戻せるのか？という不安もあります。フォーカスアウトの現象がなければアプリの動作もそれほど変わらないのでこのまま使いたい気持ちです。

macOS Big Surで不具合かもは、システムログを確認しよう！

ターミナルでログを確認しました。

less /var/log/system.log

---

mac com.apple.xpc.launchd[1]: Coalition Cache Hit: app [664]
mac Xit Helper[527]: -[AppDelegate startDaemonProcessWithArg:andAppName:・・・
mac Xit Helper[527]: url = file:///Applications/Xit.app/Contents/Resources/Xit・・・
mac com.apple.xpc.launchd[1]: Coalition Cache Evicted: app・・・
（省略）
mac Xit Server[1155]: proc_num (arg) = 0
mac Xit Server[1155]: proc_num = 0
mac Xit Server[1155]: Xit Serverの動作に必要なMac OS Xのファイルの一部が不正に変更されています。
mac Xit Server[1155]: Mac OS Xを上書きインストールするなどして、
ファイルを正常な状態に戻してから使用してください。
mac Xit Helper[527]: isDaemonExist: 1
mac Xit Server[1156]: proc_num (arg) = 1
mac Xit Server[1156]: proc_num = 1
mac Xit Server[1156]: Xit Serverの動作に必要なMac OS Xのファイルの一部が不正に変更されています。
mac Xit Server[1156]: Mac OS Xを上書きインストールするなどして、
ファイルを正常な状態に戻してから使用してください。
mac Xit Helper[527]: isDaemonExist: 2
mac Xit Helper[527]: isDaemonExist: 3

---

このようなXit Server、Xit Helperのログがひっきりなしに出力され続けていることが分りました。

Xitはmacで地デジ・BS・CSを視聴するアプリ（専用のチューナーが必要）です。
メーカーのサイトを確認するとMacの操作ができなくなる不具合が明記されていました。

【2020年11月18日更新】

現在、macOS Big Sur (11.0) にてMac版テレビ視聴アプリ「Xit(サイト)」および「StationTV」をインストールしている場合、Macの操作ができなくなる不具合を確認しております。
http://www.pixela.co.jp/support/info/2020/bigsur.html

手順に従って、Xit Helperを強制終了、ログイン項目から除去することでフォーカスアウト現象がなくなりました。

macOS Big Surはバックグラウンドのエラーでウィンドウが影響を受ける

Xitアプリはバックグランドサービス数種類と表示アプリで構成されています。表示アプリを立ち上げていなくてもバックグラウンドサービスは起動しています。
この裏方であるバックグランドサービスのエラーによりSafariが通常利用できないような影響を受けます（今回Xitアプリ自体は立ち上げていません）。
今回動画のように１秒から６秒周期でフォーカスが外れ、入力作業が滞る現象が発生していました。

たまにフォーカスアウトする現象もおそらくこれと同じ類の原因かと思われます。
対処法はそれぞれの環境で異なると思います。まずは、現象を確認したタイミングでログをチェックしてみることをお勧めします。

まとめ

頻繁なフォーカスアウトで入力作業がほとんどできなくなる現象は、サービスを停止することで解決できました。まさかサービスのエラーが全然関係ない他のアプリに影響を与えるとか思いもしませんでした。

フォーカスアウト現象が発生したら、何かしらのサービス異常が発生しているという通知を受け取れるメリットもありますが、それなら普通の通知でお願いしたいですね。

同じような症状でお悩みの方の参考になれば幸いです。



MacでXitアプリ使えないのは残念です。Macで使うことより、キッチンでTV視聴（Fire HD 10）する方が多いのでダメージは小さめでした。Xit AirBoxを使うとポータブルテレビ化できて便利ですよ＾＾