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やめられないリストカット

☆リストカットをする心理


今回は、少しセンシティブな話題になります。
リストカットをする人は決して少なくはないと思いますが、なぜリスカットをするのでしょうか?

リストカットするのにはいくつかの理由が考えられます。

やめられないリストカットの心理

☆自殺願望


一般的にリストカットといってまず思いつくのが自殺願望からリストカットをする場合です。
しかし、何回も手首を切る人や、傷を見せてくる人は、本当に自殺願望からきているのかは疑わしい場合があり、以下の理由から行っているかもしれません。


☆別れたら死んでやる


リストカットをする原因の1つとして、「他人の行動を操作するため」があります。

彼氏に別れると言われてリストカットをする場合、
悪い言い方をすれば、彼氏に別れさせないために、リストカットを脅しに使っていると言えます。

☆両親の仲が良くない


母親と父親がケンカばかりで、仲が良くない場合、
自分が手首を切ることによって、母親と父親の不仲が一時的に解消されて、
自分の問題行動に、両親が心配してくれたり、協力的に自分の問題行動に取り組んでくれたり
する場合もあります。

つまり両親の不仲を解消されるためのリストカットといえます。

彼氏に別れさせないためにリストカットをする彼女と少し似ています。


☆自分の存在を確かめるため


存在している感覚がない、生きている実感がない、そんな人にもリストカットが見られます。
このような実感がわかないことを「解離」や「離人感」といいます。
解離や離人感のある人は、手首を切る痛みや血が出るのを見て生きていることを実感することができます。


生きている実感がない人の場合、リストカットをする以外にも、今までにない新しい刺激を求めるかもしれません。
例えば、刺激を求めて、ジェットコースターに乗ったり、バレないように何かをしたりとハラハラドキドキすることをしたり、スリルのある物事を好むこともあるでしょう。
このような刺激を求める人は、センセーションシーキング遺伝子と呼ばれるものが関わっている可能性もあります。
センセーションシーキング遺伝子を持った人は、センセーションシーカーなどと呼ばれます。


☆注目を集めるため


注目されたい人や、親からあまり関心を持ってもらえなかった場合も、手首を切ることがあります。
手首を切ると、周囲の人が心配してくれたり、注意を払ってもらうことができます。

一部の人格障害には、こうした注目されたい願望を叶えるために、リストカットをする傾向が見られます。


☆人格障害


注目を集めたい、心配されたいことが原因の場合、パーソナリティ障害の可能性もあります。
パーソナリティ障害とは、人とは特異的に異なった人格のために日常に支障を来している場合に診断される障害です。

パーソナリティ(人格)障害には、境界性人格障害、演技性人格障害などさまざまなものがあります。

○境界性人格
境界性人格障害の特徴としては、人から見放されるんじゃないかと思う「見捨てられ不安」と呼ばれる特徴があります。
見捨てられ不安からリストカットをして他人が自分から離れないようにする可能性はあります。

これも先ほどの「別れたら死んでやる」と同じでしょう。

○演技性人格
演技性人格障害の特徴は、注目されたい願望から、自分は貴族の末裔であると嘘をついたり、
現代的な例で言えば、芸能人と仲が良いと嘘をついたりすることです。
注目されたい、悲劇のヒロインになりたい、といった願望からリストカットをする場合は、演技性人格障害に当てはまる可能性があります。








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