人間関係の心理学

第一印象の心理学カテゴリーにある過去記事の続きです。

☆仕事ができないと思わせないために

仕事が遅くなかなか仕事ができる部下だと思われない
仕事が雑で適当にすませる同僚だなと思われる

そんな人は、第一印象を操作することによって仕事ができるヤツだ！と思わせましょう。

☆第一印象を操作する心理学実験

過去記事にも書きましたが、改めて第一印象を操作する心理学の実験を紹介します。

ヒギンズは、向こう見ずとも勇敢ともいえる人の文章を被験者に見せて印象実験をしました。

その文章を見せる前には、単語の記憶課題をさせます。
覚える単語は被験者によって異なったものでした。

その後に「向う見ずとも勇敢ともとれるAさんの行動を記述した文章」を見せました。
そして、事前の単語課題の内容によって、Aさんの印象が良くなるか、悪くなるかを調べました。

結果、「勇敢」という単語を記憶した人(記憶課題に勇敢が含まれていた場合)は、後の印象文章では、その人に好印象を持ちました。
反対に「向こう見ず」が記憶課題の中に入っていた人は、後の印象文章を見て、好印象をもちませんでした。

ではこれを応用して仕事ができる人だと印象を持ってもらいましょう。

☆仕事が雑なAさん

あなたは日頃から「仕事が雑」と言われることがあるとします。
「仕事が雑」は見方を変えれば「仕事が早い」と言い換えられる可能性があります。
「仕事が雑」とみられるよりも「仕事が早い」だとみられた方が
好印象を与えられますよね。

そこでこんな会話を準備してみてください
「あたなはすばやく仕事しますね」
「出勤時間が早いですね」
「素早い対応ありがとうございます」

☆仕事が遅いBさん

あなたは日頃から「仕事が遅い」と言われることがあるとします。
仕事が遅いは見方を変えれば「仕事が丁寧」と言い換えられる可能性があります。
「仕事が遅い」とみられるよりも「仕事が丁寧」だとみられた方が
好印象を与えられますよね。

そこでこんな会話を準備してみてください
「あたなは丁寧に仕事しますね」
「丁寧な文章ですね」
「ご丁寧に手紙までいただいてありがとうございます」

☆まとめ

仕事が遅いと丁寧は紙一重です。
仕事が雑と仕事が早いも紙一重も紙一重です。
良い印象を持たせるために、会話を用意して、事前に良い印象の単語をそれとなく伝え、

そうすれば、良い印象の単語が相手の脳で活性化されます。
その結果、あなたの印象は悪い方ではなく、良い方に傾いていくでしょう