「企業コンプライアンス」（後藤啓二著・文春新書）は，
企業不祥事について，中心的役割を果たした主体，不祥事をもたらし，あるいは拡大させた原因・事情等から，次のように分類できる，としています。

�@トップの号令による全社一丸利益至上主義型
例：バブル期の銀行・証券会社の経営

�Aワンマントップによる保身・私利私欲型
例：イトマン事件，そごう破綻事件，各種粉飾事件

�B悪弊の継続・事なかれ主義・隠ぺい体質型
例：総会屋への利益供与事件，三菱自動車リコール隠し事件，山一証券破綻事件

�C反社会勢力との癒着・利用型
例：金融機関による暴力団・仕手筋，地上げ業者への巨額融資や総会屋への利益供与

�D社員による「私利私欲」型

�E社員による「会社のため」型
雪印食品，日本ハムの牛肉産地偽装事件

�Fリスク管理体制の不備と拙劣な危機対応型
雪印乳業食中毒事件，ダスキン無認可添加物使用肉まん販売事件，動燃もんじゅナトリウム漏れ事件，大和銀行巨額損失事件

コンプライアンスとは？ “コンプライアンス”とは、法律や規則といった法令を守るだけでなく、社会的規範や企業倫理を守ることまでも含まれる。 近年、企業不祥事が多発、それによる信頼の失墜が事業存続に大きな影響を与える事件が多発する中、コンプライアンスは、多くの企業でＣＳＲとともに近年特に重視されている。 コンプライアンス（企業倫理）についてのリンク集 日本経団連（「企業倫理」）：http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/rinri.html 麗澤大学「企業倫理研究センター」：http://r-bec.reitaku-u.ac.jp/