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巨人からロッテに移籍した沢村の活躍を予見していた男がいる。「監督から『優勝のために力を貸してもらいたい』と言ってもらえるのは選手冥利（みょうり）に尽きますよね」。トレードの一報にそう漏らしたのは大野雄だった。

　２０１１年にともにドラフト１位で入団した同い年。同年１０月１４日のプロ初登板で投げ合い、差を痛感させられた相手でもある。「投げたくても投げられない剛速球を投げている」と今もその力を認めるからこそ、移籍を祝福したわけだ。

　１８年途中に小川が西武に移籍する際には「優勝争いしているチームから欲しがられて、優勝争いできるのはいいことやぞ」と送り出したという左腕。自身も今オフには去就が注目される。言葉には引き留めのヒントが詰まっている。
沢村の活躍に注目だ。