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巨人の菅野智之投手（３０）が、メモリアル白星を目指す。１日のＤｅＮＡ戦（東京Ｄ）は川上哲治さんの「生誕１００年記念試合」となり、先発するエースは「ジャイアンツにとって特別な日なので、気持ちを込めたピッチングでいいゲームにしたいです」と意気込んだ。

　節目の勝利といえば菅野。今年はメモリアル勝利を２度も届けてきた。

　〈１〉球団通算６０００勝　６月１９日の阪神との開幕戦（東京Ｄ）で開幕投手を務め、７回２失点と好投。試合前日は「球団通算６０００勝を飾れるピッチングを目指します」と話しており、言葉通りチームを勝利に導いた。

　〈２〉原監督の通算１０３５勝　７月１４日の広島戦（マツダ）に先発し５回無失点で今季３勝目を飾った。原監督の監督勝利数が長嶋茂雄終身名誉監督を上回る通算１０３５勝目をプレゼント。「そういう運命を感じながら今日は投げられた。携われて本当にうれしい」と喜んだ。過去には通算８００勝（１４年）、９００勝（１５年）と監督の節目の勝利に白星を挙げている。

　現在、開幕から９連勝中。開幕９連勝は堀内以来５４年ぶり、開幕投手では３８年春のスタルヒン（１１連勝）以来、球団８２年ぶり２人目という快挙を達成した。防御率も１・６１と抜群に安定している。前回登板した８月２５日のヤクルト戦（神宮）後には「ここまできたら勝ち続けたいというのは正直ある」と話しており、まずはチーム６０試合目での１０連勝、そしてシーズン前の目標だった２０勝の大台を目指していくつもりだ。

　いよいよ、勝負の１３連戦がスタート。初戦を託され「先週はいい流れをつくってくれたので、その流れに続けるように頑張ります」とコメントした。またしても“メモリアルゲーム”で白星を飾り、チームを先導する。（玉寄　穂波）