答えがある問題ばかりとは限らないところがあります。
そこで問題解決にとって必要になるものを
知識と知恵に分けてみることが大切になってきます。
知識とは「言葉に現わすことができるもの」
知恵とは「言葉に必ずしも現わすことが出来ないもの」
絶対的な答えがない問いに対して
そこにどれだけ思考をまわすことが出来るのか、によって
知識も知恵に昇華させていくことが出来るもの、と見ることも出来ます。
知性を磨く「スーパージェネラリスト」の時代の中では
問題意識から生み出される問いかけを通して
知識と知恵の違いの線にあるところに
「割り切り」と「腹決め」があると見ています。
答えを導いていくプロセスにおいて
問題を単純化して二分法的に考え
心が楽になる選択肢を選ぶところに
「割り切り」の気持ちも生まれるものである。
目の前の問題に対しても
そこに正しい答えがあると見ることで
決められた1つの思考パターンの中に当てはめることで
選択を正当化する理屈に変えている姿勢に問題があるのではないか。
「腹決め」の姿勢を持つことは
そこに違和感を持ち続けることになるけれど
自分の思考パターンを疑ってみることになるので
1つの問題に対しても、深みとしての考察を持つことにもなる。
どれだけの思考のプロセスを経ることで
その答えに行き着いているのか、をみることに
言葉の本質を知ることにも通じるものがあると感じます。
その先にある「知のありかた」と向き合うことの
大切さを感じさせられます。
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