どうしても先延ばししてしまう。
これは未来に大切なものだと
頭で分かっていることでも
それを実行に移せないというのは
モチベーションの責任になるのでしょうか!?
そうしたところを
行動経済学からみる心の秘密から紐解いてみることで
見えてくるところもあります。
今回は、「ココロの経済学」から
その事例をピックアップすることから見てみたいと思います。
あなたが給付金でお金をもらえることになったとします。
どこでそれぞれの問いに対して、どちらを選択されますか?
問題1
・今すぐの3万円
・1年後の4万円
問題2
・1年後の3万円
・2年後の4万円
統計のうえでは
問題1では今すぐの3万円、問題2では2年後の4万円が
選ばれる傾向が出ています。
同じ割引効果であるにも関わらず
問題1と2の間では、その答えが変わってきてしまう。
これは現在性効果と言われているもので
今すぐという特別な瞬間を重視するところが
あるところに生まれる効果とされています。
”待つ”ということに辛さがあると知りつつ
目の前の選択肢を選んでしまうという意味で
ココロの特性が現われてきてしまうものですね。
逆に1年後、2年後と設定が変わることで
今すぐの問題ではないので、先延ばしをして見ることになる。
こうしたクセから
変わりたいけれど、変われないというのも
未来にとって必要なものよりも
現在の快楽を優先してしまうことから
問題の重要性を高めるだけでは
その行動を変えることは難しいというところも
見えてくるところもあるのではないでしょうか!?
自分の行動や習慣を変えていくときにも
いつも問題意識を”今”にあることにフォーカスが出来ているから
そこに変化のきっかけを掴むことが出来るものだと感じさせられます。
こうして点からも
理想とする未来にとって必要な環境を
問答無用で作り出してしまうことも
効果的なアプローチとも言えるでしょう!
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