どっぷり読書か批判的読書のどちらが向いているのだろうか、と
考えさせられることもあるかと思います。
ここでのどっぷり読書というのは
1人の著者に絞ることで
その価値観を重点的に吸収していく読み方。
批判的読書というのは
複数の著者が書かれた本に対して
その内容に批判的な視点を持つことで
突っ込みを入れながら読み進めていく読み方、としています。
それぞれの読み方にはメリットとデメリットがあって
この読み方がベストだと言えるものがあるわけではありません。
ただし、その分野で初学にあたるときには
どっぷり読書から入るのが良いのかな、と感じるところがあります。
メリットとしては
1人に絞ることで、その相手の価値観を軸に思考が生まれてくること。
それだけ価値観にも深みを持たせていくことが出来ますね。
一方のデメリットとしては、1つの価値観を軸にすることによって
そことは違った価値観や考え方が入ってこないので
どうしても見落としが生まれてきてしまうところもあるかもしれません。
と言うものの
相手のことを知る多様性というのも
まずは自分がどんな立場に立っているのか、という
立ち位置がはっきりすることによって
相対的に見えてくるところもあります。
中途半端な批判的な視点は
軸のないままに相手の価値観に触れることになるので
どうしても浅いところで批判力も止まってしまうことになります。
思考の軸にあるものがアウフヘーベンしていくときも
自分の立ち位置と相手の立ち位置の差を
深いところで取ることが出来るからこそ
そこに建設的な批判をすることが出来るものだと思っています。
そうした意味でも
まずは深みを持たせるための
どっぷり読書の習慣から入ってみては、如何でしょうか!?
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