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2018年02月28日

藤田まこと主演「必殺仕事人」第18話「武器なしであの花魁を殺れるのか?」







 2月28日の午後3時58分から、BS朝日で、藤田まこと主演「必殺仕事人」第18話「武器なしで あの花魁を殺れるのか?」が放送されました。
 吉原の花魁に入れあげ、夢中になった挙句、騙されて死んだ男がいる。その父親のかたきとして、相手の花魁を狙う娘。
 しかし娘は恨みを晴らせぬまま、廓の男たちに捕まり、花魁の指示で、痛めつけられた挙句に大川(隅田川)に投げ込まれます。
 投げ込まれる前、娘を助けようとして捕まったのが半𠮷(山田隆夫さん演じる)で、一緒に投げ込まれてしまうのです。心中に見せかけるためです。
 大川に投げ込まれながらも一人助かった半𠮷は中村主水(藤田まことさん演じる)、おとわ(山田五十鈴さん演じる)、畷左門(伊吹吾郎さん演じる)、秀(三田村邦彦さん演じる)といった仕事人に、娘の恨みを晴らすよう懇願します。
 娘は仕事人に依頼するために金をとっておいて、ご神木の根元に埋めておいたのですが、それを仕事人たちが掘り返し、依頼の金として、花魁と廓の連中の命を狙います。
 ただし、廓の稼ぎ頭である花魁が相手だけに、近づくのも至難の業です。
 大金を払わないと会うことができませんし、吉原きっての廓の稼ぎ頭だけに、凄腕の用心棒がついている、というのです。
 主水たちはどうやって花魁を殺すのか?
 どうやって用心棒や廓の男を始末するのか?
 といったことにも注目ですが、娘が父親の恨みを花魁に向かって言ったときに、遊女の誠なんか信じる方が馬鹿なのさ、と花魁があざ笑いながら言い放った場面が、そういう世界に染まって夜叉のような心を持ってしまった女の恐ろしさを表していました。そのシーンにも注目です。



 

2018年02月27日

中村吉右衛門主演「鬼平犯科帳」第5シリーズ第11話「隠し子」






 2月25日の午後11時から、CS放送の時代劇専門チャンネルで、中村吉右衛門主演「鬼平犯科帳」第5シリーズ第11話「隠し子」が放送されました。
 中村吉右衛門さん演じる長谷川平蔵の長谷川家に「隠し子」騒動?
 その「隠し子」の正体は?

 長谷川さんいますか? と、火盗改の役宅に老爺(奥村公延さん演じる)が訪ねてきます。
 「どの長谷川だ?」
 と番人が聞きとがめますと、老爺が訪ねる相手は長官の長谷川平蔵なのだという。
 その老爺こそ、むかし長谷川家に中間として仕えていた久助という男だった。
 当然、主の平蔵や、奥方の久栄(多岐川裕美さん演じる)もよく知っています。
 よもやま話のついでに、平蔵と二人きりの時に久助は「隠し子が……」と語り出す。
 「なに! 隠し子?」
 驚き、慌てふためく平蔵。思わず周囲を見回します。
 しかし、平蔵には身に覚えがありません。
 久助が語るところによると、実は、いることが分かった「隠し子」というのは、長谷川家の先代、つまり平蔵の父の隠し子なのだという。
 平蔵の父の隠し子は女で、根津権現(現在の根津神社)近くの、岡場所がある盛り場の居酒屋にいるという。
 隠し子だとすれば平蔵の妹だ。平蔵は身分を明かさず根津権現近くの盛り場を訪れ、その女(美保純さん演じる)に会いに行く。
 女の名は「お園」という。平蔵の生母と同じ名前だった。
 平蔵はお園の、煙管を扱う手つきに注目した。亡き父の手つきにそっくりだった。
 平蔵の母は先代の妾だった。その母の名と同じ「お園」。そして煙管の扱い方がそっくり。平蔵は自分の腹違いの妹だと確信した。
 先代、つまり平蔵の父の正妻には、実子がいなかった。だから正妻は妾の子である平蔵を引き取ると目の敵にし、いじめぬいた。そのために平蔵は若い時にグレて、無頼の日々を送り、各地の盛り場に出入りし、いろいろの遊びを覚えた。
 だから根津権現近くの盛り場でお園をみても何の抵抗もなく、帰宅後、お園を長谷川家の屋敷に引き取ろう言い出す。
 抵抗あるのは妻の久栄の方だった。お園にというよりも「岡場所」という言葉に激しい拒絶反応を示すのだ。
 しかし、お園は、周囲の飲み屋の女が客に身体を売る中で、決して客にこびず、酒だけ出すような女だった。
 そんなお園に、根津界隈の顔役だという男・荒井屋(田口計さん演じる)が目をつけ、自分のものにしようとしている、ということが分かる。
 やがて、荒井屋が盗賊とかかわりがあることが分かり……。


 この話の中で特に面白かった場面は、平蔵が久栄に、長男・辰蔵のいる屋敷にお園を引き取ろうと言い出した時の、久栄のムキになった様子と拒絶反応。
 そして、久助がお園に「実のお兄さんの家に」と提案したときのお園の反応です。お園は自分の本当の父が身分ある武士だったということは知っているが、その父の子は「鬼の平蔵」だとは知らないので、「あたしのおっかさんに手を出した男の息子だよ。どうせたいした男じゃないだろう」と、笑いながらまだ見ぬ(会っていないと思っている)兄のことを言うのです。
 
 また、面白いというより、長谷川平蔵の人間としての幅というか、味がにじみ出ていたシーンがあります。平蔵が義母(父の正妻)のことを思うシーンです。妾として日蔭の身だった実母や、お園の母のことを思いながら、「ほんとうにかわいそうだったのは、はは(義母)上だったのだ。子どもの産めぬ身体だから、おれをいじめたのさ」としみじみ語るのです。
 若き日の自分をいじめた相手は憎いのです。しかし、いじめた相手には「理由」があった。いじめられた方からすれば理不尽な理由だが、「子どもの産めぬ女」が子どもの産めぬくやしさを晴らすために、憎い妾の産んだ子をいじめた。それは女なりの「理由」。
 正妻が子どもの産めぬ身体だからと、妾に子を産ませた夫を表向き憎むこともできない。なぜならば、身分ある武士は家系を絶やさぬために妾をつくってでも子をつくらねばならぬ、というのが武家社会の常識だったからだ。
 そう思うと、大人になり「火盗改」の長官となり、いろいろな人間をみてきた、善も悪も、世間の裏も表も知り尽くしたような「鬼の平蔵」だからこそ、「はは(義母)上もかわいそうなお人だった」としみじみ言えるのだ。
 いろいろな登場人物の、とりわけ長谷川平蔵の人生の深みを感じさせるシーンが多いのが「鬼平犯科帳」の魅力です。
 





 

2018年02月26日

中村吉右衛門主演「鬼平犯科帳」第3シリーズ第17話「忠吾なみだ雨」







 2月17日の午前9時5分から、CS放送の時代劇専門チャンネルで、中村吉右衛門主演「鬼平犯科帳」の第3シリーズの第17話「忠吾なみだ雨」が放送されました。
 火盗改同心・木村忠吾(尾美としのりさん演じる)は、浪人らしき男(ごろつき?}二人に絡まれていた若い娘(喜多嶋舞さん演じる)を助ける。
 助けたといっても相手を叩きのめしてのことではなく、「火盗改の……」と名乗ったところ相手が恐れをなして(関わると面倒と思ったのか)、その場から去ったのだが。
 娘の名はお雪という。忠吾は娘の可憐な姿に心惹かれ、家まで送りましょう、と提案する。娘の家は足袋屋で、「つちや善四郎」という叔父(山田吾一さん演じる)に育てられているという。
 やがて、ふたりは逢引きを重ねるようになる。
 忠吾はお雪に惚れぬき、結婚を申し込むが、実はお雪は盗賊・鈴鹿の又兵衛(高松英郎さん演じる)の娘で、善四郎は又兵衛の妹の夫だった。
 お雪が男と惚れあっているらしいと感じた善四郎は、お雪の恋の相手が火盗改の同心だと知って、別れさせようとする。
 もちろん、忠吾は恋の相手が盗賊の娘だなどとは夢にも思わない。
 また、お雪の方も、実の父が何をしているかよく分かっていない。
 一方、又兵衛は、最後の大仕事として、大掛かりな盗みを計画していた。

 忠吾の恋はどうなるのか?

 お調子者で、「鬼平犯科帳」シリーズ中、なにかと騒動を巻き起こす同心・木村忠吾ですが、その彼の行動と「叶わぬ恋」、彼を見守る長谷川平蔵の姿に注目です。
 忠吾がせっせと逢引きにいそしんでいる頃、他の同心たちは「最近、江戸の町で何事もおこらない。平穏になると何故か忠吾の外回りが増える」というようなことを噂しあっていました。この噂話がちょっと笑えました。









2018年02月25日

NHK大河ドラマ「西郷どん」第8回「不吉な嫁」

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 2月25日の午後8時から、NHK総合(地上波)で、鈴木亮平主演NHK大河ドラマ「西郷どん」第8回「不吉な嫁」が放送されました。
 西郷吉之助(鈴木亮平さん演じる)が須賀(橋本愛さん演じる)を嫁に迎えてから、吉之助の父(風間杜夫さん演じる)母(松坂慶子さん演じる)が相次いで他界します。
 不幸続きの西郷家の人々は新年を迎え、良い年になるようにと祈りますが、新妻・須賀が不機嫌で「近所の人々が私のことをなんと言っているか知ってますか」と吉之助に言う。嫁が来たとたんに西郷家では不幸ばかり。それは須賀が「不吉な嫁」だからだ、と近所の人々が噂しあっている、というのです。
 吉之助は新妻に言います。誰がなんと言おうとお前は不吉な嫁などではない、と。
 そんな吉之助が殿様・斉彬の江戸行きのお供に選ばれた、という知らせが。
 吉之助は勿論、周囲の人々も大喜びします。下級武士としては大変名誉なことであり、出世の糸口にもなるからです。
 しかし、ひとり、須賀だけは大反対します。
 薩摩から江戸へ行くには途方もない金銭が必要です。家臣の薩摩から江戸への費用を行きを藩が援助してくれるわけではなく、自費で行かねばならないのです。
 西郷家の家計は火の車。家計を預かる妻としては、どうしてもそんな費用など捻出できないと、考えてしまい、無理だ、というわけです。
 妻の言葉を尊重して、江戸行きを諦めようとする吉之助。
 それを知って憤ったのが吉之助の大親友である大久保正助(瑛太さん演じる)です。
 吉之助と正助の、殴り合いの大喧嘩が始まります。
 その後、吉之助の弟や妹たち、周囲の人々は内職をしたり、いろいろ奔走してお金をあつめます。なんとしても吉之助を江戸へ行かせたい。その一心でした。
 が、須賀は西郷家から去ってしまうのです。
 はたして、須賀の真意は?

 西郷吉之助は最初の妻と離別した。歴史的事実ですが、なぜ別れたのか、歴史家でも分からない点が多いようです。そのことに新しい解釈を加えた第8回放送でした。
 






 

2018年02月24日

中村吉右衛門主演「鬼平犯科帳」第3シリーズ第16話「おしま金三郎」

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 2月14日の午前8時15分から、CS放送の時代劇専門チャンネルで、中村吉右衛門主演「鬼平犯科帳」第3シリーズ第16話「おしま金三郎」が放送されました。
 まず登場するのは「おしま」という女(蜷川有紀さん演じる)。この女は盗賊の手下で、かたぎの者として商家に出入りし、そこの家の「間取り図」を書いて盗賊に渡した。
 続いて松浪金三郎(峰岸徹さん演じる)という火盗改方同心が登場する。出会い茶屋でおしまを抱いて、盗賊の押し込みの日はいつかと聞いている。しばらく濃厚な濡れ場が展開される。松浪金三郎はおしまと情を通じて情報収集を図っているようです。
 そして、その甲斐あって、盗賊が商家に押し入ろうとする直前、賊を盗賊改めの捕り手たちが囲み、一味のほとんどの者をお縄にする。
 ところが、賊のうち二人が逃げ延びた。一人はおしま。おしまは囲まれた賊の中にいなかったので逃げたのは当然として、もう一人は賊の中でもかなり凶悪な男。 
 おしまは松浪金三郎に情報を漏らした後、彼に江戸から去るよう言われ、金を渡された。それが手切れ金であっさり捨てられたと思った彼女は、激しく怒り、松浪金三郎を罵っていた。
 そして松浪金三郎は長谷川平蔵に呼び出され、役目に不届きなことあり、として、火付盗賊改めの職を解かれる。松浪金三郎がやったような、賊の女と情を通じて聞き出すというのは、いわば反則技なのだ。それは必要なことだったと、開き直った態度をとり悪びれない松浪金三郎に、鬼の平蔵も苦笑い気味でたしなめ、諭すが、松浪金三郎に反省する様子はない。
 彼は盗賊改めを辞め、武士をすてたのか、ある寺院の門前で小料理屋を開き、主人となる。
 彼を長谷川平蔵は部下に命じ、それとなく松浪金三郎の店を見張らせる。平蔵は店におしまが近づくとみていた。
 松浪金三郎の行状について密告し盗賊改め同心を罷免させたのはおしまだったのだ。
 或る日、店におしまが近づいた。
 そしてもう一人の残党の影もちらつく。
 残党は「裏切り者」おしまを拉致する。松浪金三郎は怒り狂い……。

 ここでは男と女の激しい情念が描かれています。
 これにはさすがの長谷川平蔵や筆頭与力も持て余し気味のようです。
 長谷川平蔵のような優れたリーダーでも、どうしようもない部下がいるものだ、ということが描かれた回でもあります。
 「鬼の平蔵」にさえ、上司の言うことを素直に聞かない部下、職業倫理に欠ける部下がいるのですから、一般人の組織では、どうしようもない部下がたくさんいても、無能な上司がいても、それはそれで仕方ないのかもしれません(?)。
  





中村吉右衛門主演「鬼平犯科帳」第3シリーズ第15話「炎の色」







 2月24日の午前7時から、CS放送の時代劇専門チャンネルで、中村吉右衛門主演「鬼平犯科帳」第3シリーズの第15話「炎の色」が放送されました。
 「鬼平犯科帳」では「盗人の掟3箇条」という言葉が出てきます。「殺さず、犯さず、貧しき者から奪わず」というものです。
 盗賊といえど、守らなくてはならない掟がある。凶悪・無慈悲・残虐な悪党ではなく、ただ、金持ちから金銭・お宝を奪うだけだという。
 人を傷つけない、血を流さないといっても、それでも結局は犯罪に違いないのですが、盗賊なりのポリシー(?)みたいなものがあるということです。
 その3箇条を守っていた盗賊に、「荒神の御頭」と呼ばれる者がいた。いまは亡くなり、2代目が継ぐという。
 長谷川平蔵(中村吉右衛門さん演じる)の密偵・おまさ(梶芽衣子さん演じる)はふとしたきっかけで荒神の手下という者と知り合い、2代目と会うことになる。
 おまさは大滝の五郎蔵(綿引勝彦さん演じる)の配下と名乗って2代目に近づいて荒神の一味の実態を知ろうとする。
 2代目はお夏(池内淳子さん演じる)という女だった。
 お夏と接するうちに、人柄にひかれるおまさだったが、ある誤解からお夏の恨みを買うことになり、深く悩むようになる。
 お夏は無頼の浪人二人を使っておまさをおびき寄せ殺そうとする。平蔵はおまさを自身の屋敷に留め、浪人の誘いに乗って単身、お夏に会う。

 尼僧姿になったお夏と平蔵の対面と、やりとりが話のクライマックスですが、人情に通じ、部下を深く信頼する平蔵ならではの言葉が視聴者の胸をうちます。










 
 

2018年02月22日

藤田まこと主演「必殺仕置人」第1話「命を売ってさらし首」







 2月20日の午後5時から、CS放送の時代劇専門チャンネルで、藤田まこと主演「必殺仕置人」の第1話「命を売ってさらし首」が放送されました。
 この放送時間のすぐ前、BS朝日では「新・必殺仕置人」の最終回が放送されました。なんとも面白いタイミングです。
 必殺シリーズの第二弾であり、藤田まことさんが初めて「中村主水」を演じたのがこの「必殺仕置人」です。
 緒形拳さん(藤枝梅安役)、林与一さん(西村左内役)の「必殺仕掛人」は池波正太郎氏の作品を原作として、登場人物像をかえたりいろいろ脚色してドラマ化したものですが、「必殺仕掛人」に続く「必殺仕置人」は、原作を持たないドラマです。
 「必殺仕掛人」で千蔵を演じた津坂匡章(現・秋野太作)さんが「必殺仕置人」では「おひろめの半次」を演じています。
 主水の裏の稼業仲間で、念仏の鉄と棺桶の錠が登場します。念仏の鉄は山崎努さんが演じ、棺桶の錠は沖雅也さんが演じています。

 第1話に登場する極悪人は、大滝秀治さんが演じています。
 この極悪人、裁かれるべき悪党でありながら、何の罪もない百姓を替え玉として死なせ、自分はのうのうといきているという者で、権力者側とも結びついているという、なんとも始末の悪い存在です。
 「のさばる悪をなんとする」
 身代わりにされて死んだ男の娘が「仕置人」に仕置を依頼します。
 娘の激しい怒り。そして、中村主水や念仏の鉄たちの「仕置」のやり方。「仕掛人」とは違ったものになっています。
 






 

2018年02月21日

藤田まこと主演「新・必殺仕置人」第41話「解散無用」(最終回)








 2月20日の午後3時から、BS朝日で藤田まこと主演「 新・必殺仕置人」の第41話「解散無用」が放送されました。
 「解散」という言葉があることからも分かるように、最終回です。
 この回は伝説的な回と言われるように、壮絶な内容です。
 そして、「必殺シリーズ」中で、中村主水(藤田まことさん演じる)が一番かっこよかった回かもしれない、と思えるほどの内容です。

 中村主水の裏の稼業の仲間である己代松(中村嘉葎雄さん演じる)が同心・諸岡左之助(清水紘治さん演じる)によって捕まり、諸岡による執拗な拷問を受けます。
 壮絶な拷問を行っている諸岡は、仕置人を一掃するためというよりは、なにか、裏にたくらみがあるようです。
 一方、江戸の仕置人たちを束ねる組織「寅の会」の元締である「寅」(藤村富美男さん演じる)は「寅の会」を招集し、会の解散を宣言します。
 念仏の鉄(山崎努さん演じる)は驚き、異を唱えようとします。がそれ以上に反発したのが、「寅の会」に属する殺し屋の辰蔵(佐藤慶さん演じる)でした。
 「それでは、「辰の会」を作ってもいいんですね?」
 辰蔵は念を押します。
 辰蔵は動き始めます。念仏の鉄を「辰の会」に引き入れようとします。
 そして、実は辰蔵と諸岡とが裏でつながっている、ということがドラマ上で明らかになります。
 寅は責任を感じ、己代松を救うために諸岡のもとへ行きます。しかし諸岡の狙いは寅の逮捕ではありませんでしたから、己代松は救われません。
 己代松の拷問は続きます。その結果、正気をうしない、廃人となってしまいます。
 そして寅は辰蔵の手下により殺され、念仏の鉄は単身、辰蔵一味のもとへ行きます。
 辰蔵を殺す目的は果たせず、念仏の鉄は辰蔵の手下たちに押さえられ、身動き取れなくなり、ふいごで燃え盛る火の中に右腕を入れられます。
 なんとも凄まじいシーンで、鉄の右腕が黒焦げになってしまいます。
 この時点では、中村主水の正体は諸岡や辰蔵には知られていません。念仏の鉄や己代松の仲間の三人目に、剣の使い手がいる、ということだけしか知られていません。
 主水はいったん中村家へ戻り、せん(菅井きんさん演じる)とりつ(白木万理さん演じる)に「離縁してくれ」と言います。中村家の家風に合わぬ不詳の身で、しかも、「種なしかぼちゃ」だから、自分を離縁して、また新たに婿養子を迎えてくれ、という。その家族への申し渡しは結局、死を覚悟して諸岡や辰蔵を始末しに行くという決意を秘めたものでした。
 死線をくぐりぬけてきた仲間たちの恨みをはらすためなら、家族との縁も切る。
 そうして敵地へ乗り込む主水。
 必殺シリーズ中の、というより時代劇中でも屈指の凄まじい殺陣シーンが展開されます。
 それはチャンチャンバラバラと形式だけの殺陣ではない、怒りと覚悟のこもった、文字通りの「必殺」の剣さばきでした。
 そして己代松の仲間・正八(火野正平さん演じる)や「おてい(中尾ミエさん演じる)」は己代松の手をかり、彼の武器にて彼の無念を晴らします。
 さらには、鉄は辰蔵に刺されながらも辰蔵の命をとります。
 そうして盛り場へとふらふら歩き、女郎屋へ入り、女郎を抱いた布団の中で……。
 と、伝説的なシーンで終焉を迎えます。

 この回はストーリー展開といい、拷問シーンのすさまじさといい、佐藤慶さんらの悪役ぶりと言い、藤田まことさん、山崎努さん、中村嘉葎雄さんの演技といい、さまざまな点が時代劇ファンをうならせるものとなっています。
 
 蛇足ですが、拷問を受けた後の己代松の表情が、中村嘉葎雄さんの兄、萬屋錦之助さんにそっくりに見えました。



 



 

2018年02月20日

加藤剛主演「大岡越前」第6部15話「大岡越前を殺せ!」







 2月19日の午後9時から、CS放送の時代劇専門チャンネルで、加藤剛主演「大岡越前」第6部15話「大岡越前を殺せ!」が放送されました。
 物騒なサブタイトルですが、タイトルが内容を示す通り、忠相(大岡越前)が殺し屋に命を狙われるのです。
 殺し屋は忠相が夜、一人で外出した時に襲ってきました。
 槍で鋭く突かれ、防戦一方の忠相。次の場面では大岡越前が刺客にやられ、重体だ、という騒ぎになります。
 実は、これは殺し屋を雇った者を欺くための手段で、忠相は怪我など負っておらず、養生所に運び込まれたのは殺し屋のほうでした。
 殺し屋は忠相に襲い掛かって槍で突きまくった時に、咳き込み、血を吐いて倒れたのです。つまり労咳だったのです。
 そして、殺し屋の元締が登場します。なんと、「大岡越前」のドラマ中で「仕事人」という名称が出てきます。
 大岡越前が「仕事人」に襲われたということです。
 「仕事人」なる裏の稼業が本当に存在したのでしょうか?
 池波正太郎氏の小説「仕掛人・藤枝梅安」シリーズがヒットして、緒形拳さんや林与一さんが出演したドラマ「必殺仕掛人」が制作されました。それがヒットして、第2弾として「必殺仕置人」が作られ、第3弾として「助け人走る」が作られました。
 以後、第4弾で「暗闇仕留人」、第5弾で「必殺必中仕事屋稼業」が制作されます。
 「仕事屋稼業」は「仕事人」ではありません。
 第6弾が「必殺仕置屋稼業」、第7弾が「必殺仕業人」、第8弾が「必殺からくり人」です。「必殺仕事人」という名称が登場するのは第15弾になってからです。
 上記の名称のほかにも、「商売人」「仕舞人」「渡し人」「仕切人」「橋掛人」「剣劇人」などの名称が登場します。
 つまり「仕事人」で統一されているわけではないのです。
 「仕掛人」というのは池波正太郎氏の造語だと言われます。
 殺し屋とか暗殺者を呼ぶのに「××人」という名称で呼ばなかったからこそ、池波正太郎氏が「仕掛人」と名付け、それがうけたからこそ次々にドラマが制作され、池波氏の原作があるからこそ次々に名称をかえたと思われます。
 それで考えられるのは「仕事人」という呼び方が江戸時代にはなかった、という事です。あればその呼び方で統一されていたでしょう。
 「必殺シリーズ」中でも「その存在をしめす記録・古文書の類は現存しない」というようなナレーションがあります。
 それなのに「大岡越前」のドラマの中で「仕事人」の名称が使われるのがなんとも奇妙で面白い、と思いました。

 さて、「仕事人」に狙われた忠相はどうなるのか?
 相手は忠相が大岡越前であると知って襲ってきた。では、依頼した(元締に)相手は誰なのか?
 労咳の仕事人は養生所に入ってどうなるのか?

 罪人として裁かれるべき者が労咳で、養生所にて看護を受け回心」し、というストーリーは以前にもありましたが、それとはまた一味違った展開になります。






渡辺謙主演「仕掛人・藤枝梅安」第5話「さみだれ梅安」






 2月19日の午後8時から、CS放送の時代劇専門チャンネルで、渡辺謙主演「仕掛人・藤枝梅安」の第5話「さみだれ梅安」が放送されました。
 ある商家の女房はもともと家付きの娘で婿養子をとった。旦那は婿養子だから女房には頭があがらない。それをいいことに女房の方は威張り放題、やりたい放題で、番頭と不義密通し、番頭ともども家を意のままに操ろうとしている。
 この二人がこの回の殺しの標的。
 小杉十五郎がこの殺しに関わることになるが、梅安は十五郎の人柄を認めており、できれば仕掛人の殺しの世界から足を洗わせたいと思っている。
 仕掛人は「世の為人の為にならぬ人を殺す」とはいっても、しょせんは汚れた世界。全身に返り血を浴びてその血が落とせなくなるようなもの。その暗殺者としての闇の世界ではなく、小杉十五郎は剣客として表の世界で生きてほしいと思う梅安の、男の友情が描かれています。





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