この時期に、前車輪駆動から後車輪駆動に移行する作業が完了し、スクーデリア・フェラーリは、 'シャークノーズ' 156や伝説的な250 GTOなど、多くの象徴的な車種を使って、ほぼすべてのレースで成功を収めました。フォーミュラ1のフェラーリをドライブしたフィル・ヒルとジョン・サーティーズは、わずか4年で2回の世界選手権タイトルを獲得しました。フェラーリのスポーツカーは、ル・マン24時間レースで6連勝を記録し、その記録は後にポルシェにしか破られませんでした。
1960年：F1では、前車輪駆動のディーノと競いながら、後車輪駆動のクーパーが競争相手を圧倒し、ル・マンではテスタ・ロッサが上位6位を独占しました。
1961年：F1では、新しい1½リッター規定のために設計された 'シャークノーズ' 156による優越性が続き、フィル・ヒルがヴォルフガング・フォン・トリップスのモンツァでの死後にワールドチャンピオンに輝き、フェラーリは初めてのコンストラクターズタイトルも獲得しました。ル・マンでもテスタ・ロッサが再び優勝し、オリヴィエ・ジャンデビアンが3度目のフェラーリ勝利を収め、フィル・ヒルは2回目の優勝を飾りました。
1962年：主要なエンジニアの去り行く中で、F1の運命は暗転し、1年間で一度も勝利を収めませんでした。しかし、フェラーリのスポーツカーやGTレースは進化を続け、250 GTOが登場し、ジャンデビアンとヒルはル・マンで再び優勝しました。
1963年：元バイクチャンピオンのジョン・サーティーズが、ロータスの支配に対抗するための努力を開始しました。フェラーリの後車輪駆動スポーツカーはついに成功を収め、250 Pを駆るロレンツォ・バンディーニとルドヴィーコ・スカルフィオッティがル・マンで優勝し、フェラーリは上位6つを独占しました。
1964年：F1のタイトル争いが終盤まで続き、ジョン・サーティーズは新しいV8搭載の158をドライブして、ドライバーズとコンストラクターズのタイトルを再び獲得しました。ル・マンでも、ニーノ・ヴァッカレラとジャン・ギシェが275 Pでフェラーリの成功をさらに強化しました。
1965年：1½リッターのF1の最後の年はフェラーリにとって厳しいシーズンで、再びロータスが支配しました。一方、スポーツカーの成功は続き、250 LMを駆るヨッヘン・リントとマステン・グレゴリーが予想外の6連続のル・マン優勝を達成しました。この本は、この期間を初めて詳しく取り上げ、史上最も偉大なレース写真家の作品を特集しています。
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