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2018年07月19日

木の杭 「そうなった者を二度と元に戻すことは決して出来ない。」【怖い話】





俺はド田舎で兼業農家をやってるんだが、
農作業やってる時にふと気になったことがあって、
それをウチの爺さんに訊ねてみたんだ。
その時に聞いた話が個人的に怖かった。



農作業でビニールシートを固定したりすると時等に、
木の杭を使用することがあるんだが、ウチで使ってる
木の杭には、全てある一文字の漢字が彫りこんである。

今まで、特に気にしていなかったんだが、
近所の農家で使ってる杭を見てみたところそんな文字は書いてない。

ウチの杭と余所の杭を見分けるための目印かとも思ったのだが、
彫ってある漢字は、ウチの苗字と何の関係も
無い字だったので不思議に思い、ウチの爺さんにその理由を聞いてみた。


爺さんの父親(俺の曾爺さんにあたる)から聞いた話で、
自分が直接体験したことではないから、
真偽の程はわからんがとの前置きをした後、
爺さんはその理由を話してくれた。


大正時代の初め、爺さんが生まれる前、
曾爺さんが若かりし頃の話。

事の発端は、曾爺さんの村に住む若者二人(A、B)が、
薪を求めて山に入ったことから始まる。

二人は山に入り、お互いの姿が確認できる距離で薪集めに勤しんでいた。

正午に近くになり、
Aが「そろそろメシにするか」と
もう一人にと声をかけようとした時だった。

突然、Bが
「ああああアアアああアあアアァァァああぁぁぁ
アアアァァァァアあああああああああああああアアアア」
人間にかくも大きな叫び声が上げられるのかと思うほどの絶叫を上げた。

突然の出来事にAが呆然としている中、
Bは肺の中空気を出し切るまで絶叫を続け、
その後、ガクリと地面に崩れ落ちた。

Aは慌ててBに駆け寄ると、
Bは焦点の定まらない虚ろな目で虚空を見つめている。

体を揺すったり、頬を張ったりしてみても、
全く正気を取り戻す様子がない。

そこでAは慌ててBを背負うようにして山を降りた。
その後、1日経っても、Bは正気に戻らなかった。

家族のものは山の物怪にでも憑かれたのだと思い、
近所の寺に連れて行きお祓いを受けさせた。
しかし、Bが正気に戻ることはなかった。

そんな出来事があってから1週間ほど経った頃
昼下がりののどかな農村に、身の毛もよだつ絶叫が響き渡った。
「ああああアアアああアあアアァァァああぁぁぁ
アアアァァァァアあああああああああああああアアアア」

何事かと近くに居た村のものが向かってみると、
たった今まで畑仕事をしていた思しき壮年の男が
虚空を見つめ放心状態で立ち竦んでいた。

駆けつけたものが肩を強くつかんで揺さぶっても全く反応がない。
先のBの時と同じだった。

その後、
家族のものが医者に見せても、
心身喪失状態であること以外はわからず、
近所の、寺や神社に行ってお祓いを受けさせても状況は変わらなかった。

迷信深い年寄り達は山の物の怪が里に下りてきたのだと震え上がった。

しばらくすると、曾爺さんの村だけでなく近隣の村々でも、
人外のものとも思える絶叫の後に心身喪失状態に陥る者が現れ始めた。

しかもそれは、起こる時間帯もマチマチで、被害にあう人物にも
共通するものが何も無く、まさしく無差別と言った様相だった。





曾爺さんが怪異に出くわしたのはそんな時だった。
その日、曾爺さんは弟と二人して田んぼ仕事に精を出していた。

夕方になり仕事を終えて帰ろうとした時、
自分が耕していた場所に
木の杭が立てられているのが目に入った。

つい先程まではそんなものは全くなく
それは、忽然と眼前に現れたとしか言い様がなかった。

突如として現れた木の杭を不思議に思い、
まじまじと見つめていた曾爺さんだったが、

「誰だ?こんなふざけた事をしたのは。」
とわずかな怒りを覚え、
「こんな邪魔なものを他人んちの田んぼにブッ刺しやがって・・・」

そのうち
「邪魔だ。邪魔だ。ジャマダ、ジャマダ、ジャマ、
ジャマジャマジャマジャマジャマジャマジャマ」

杭を今すぐにでも引き抜きたい衝動で
頭が埋め尽くされたようになり、

その衝動に任せて、力一杯その杭を引き抜こうとしたその時、
弟に肩を掴まれ我に返ったという。

落ち着いて辺りを見渡してもると
先程の杭は何処にも見当たらなかった。

弟に問い質してみたところ、
弟はそんな木の杭は全く見ていないという。

一緒に帰ろうとしていた兄(曾爺さん)が
ふと何かに目を留めた素振りを見せ、

何も無い虚空を見つめていたかと思うと、何も無いところで、
何かを引き抜く時するような腰を屈めて力を溜める
姿勢を とったので、
何をしているのかと肩を叩いたのだと言う。


その時、曾爺さんは、
昨今村を騒がせている出来事を思い出し、

もし弟に止められることなく木の杭を抜いてしまっていれば、
自分も廃人同様になっていたに違いに無いという事に思い至り、
肝を潰したのだそうだ。


そんなことがあってからしばらくして、
曾爺さんの住む村での犠牲者が10人を越えた頃、
村長と村役達によって村人が集められた。





村長は、昨今の出来事に触れ、
それがこの村だけでなく近隣の村でも起きており、

現在、近隣の村々と協議し、
怪異への対策を進めている最中である事を村人達に伝えた。

解決するまでには今しばらく時間がかかるとのことで、
それまでの怪異に対する当面の対処として伝えられた ことは

「見慣れない木の杭を見かけても決してソレを引き抜かない。」

ということだった。
曾爺さんの予想は当たっていた。

さらに村長は、

「農作業で使用する杭には、
自分達が打ち込んだものであることが
明確にわかるように何らかの目印を彫り込むように」

と続けた。

これは自分が打ち込んだ杭の中に、
例の杭が紛れ込んでいた時に、
誤って引き抜いてしまう事への防御策だった。


一頻りの説明を聞いて、
今の事態を引き起こしているのは何者なのかを問う者がいたが。

村長は、

「人の怨霊、動物霊や物の怪といったものの類でではないこと以外は、
良くわからない。 影響範囲が広範なことから、
非常に力を持った何かだとしか言えないのだ。」

と答えるのみだった。


仮に被害に遭ってしまった場合は
なんとかなるのかと言う問いに対しては

「二度と元に戻すことは決して出来ない。
そうなった者をお祓いをしてもらいに行った時に、
とある神社の 神主に言われたのだ。
『彼には祓うべきものは何も憑いていない』と」

と村長は答えた。


神主が言うには、
あれは狐に憑かれたりしたせいで
あのような状態になっているのではなく、

今の事態を引き起こしている何かの力の一端に触れたせいで、
心が壊れてしまった結果、この状態になっているのだそうだ。

つまり、何かの影響下にあって
心身喪失状態に陥っているのではなく、

何かの影響を受けた結果が心身喪失状態であるため、
寺だろうが神社だろうが、
どうすることもできないということらしい。


最後に村長は、

「杭さえ、引き抜かなければ何も恐れることは無い。」

と締めくくり、
冷静に対処する事を村人たちに求め、解散となった。


村人達が去った後、
曾爺さんは自分がその体験をしたこともあってか、
村長のところに行って、その何かについて、
なおも食い下がって問い質すと

「幽霊や物の怪や人の祀る神様と人との間には、
曖昧ながらもお約束というべきものがある。

 相手の領域に無闇に立ち入らないことだったり、
定期的に祈りを捧げたりとな。

 彼らはそれを破ったものには祟りをなすが、
約束事を守る限りは問題は無い。

 しかし、今回の事態を引き起こしている何かに、
それは当てはまらない。

 聞いた話では その何かは、自らがが在るがままに、
ただそこに在ると言うだけで、 人を正常でいられなくし、
発狂させるほどの影響与えるのだそうだ。

 わしもそこまでしか聞かされていない。
呪ってやるだとか祟ってやるだとか
そういう意図も持たないにもかかわらず、
存在そのものが人を狂わせる。

そういうものに対しては、
人は必要以上に知らない方が いいのかも知れん。」

と言い残し、村長は去って行ったそうだ。


それから暫くして、
曾爺さんの住む村で神社の建立が始まった。

怪異による犠牲者は、近隣の村々を含めて出続けていたが、
その数は収束に向かっていき、
神社が完成した頃には全く起きなくなったという。


今にして思えば、木の杭は、
何かを封じた霊的な呪い(まじない)の類で、

それを引き抜いてしまったことで、何かの力の一部が解放され、
それに触れた人間が狂ってしまうということだったのかも知れん。

神社が立てられたことで、その何かは再び強固に封印され、
怪異が起きなくなったということなのだろうと
曾爺さんは、爺さんに話してくれたそうだ。


そんな経緯で、ウチで使う木の杭には、
ウチのものである事を示す目印を
今でも彫り込んでいるんだそうだ。

近所ではそんなのを見たことがないことを指摘してみたら、

「人ってのは喉もと過ぎるとなんとやらで、
今ではあんまりやってる家を見かけないが、
この近所だと、どこそこのSさんとことか、
Mさんとこは今でもやってるから見てくると良いぞ。」

と爺さん言われた。


見てきてみると、
確かにSさんちとMさんちで使ってる木の杭には
漢字一文字の彫りこみがあった。

「今でもやってる家ってのは、だいたいが犠牲者を出した家か、
その親族の家だろうな」

とは爺さんの談




【こっくりさん】 私は呪いを否定できません【怖い話】





私には霊感と言われるものはないと思います。

なので、この話にも
幽霊オバケの類は一切出てきません。

ただ、私が見えてなかっただけかもしれませんが。

昔、まだ私が小学校5,6年生だった頃のことです。

当時、誰もが知っている
「こっくりさん」が流行っていました。

オカルト好きだった私や、
私の友人達の間でも当然話題になり、
是非やってみたかったのですが、何故か学校で

「こっくりさんは絶対にやってはいけない」

という規則があると言われ、
禁止されていました。

実際にはそんな規則はある訳もなく、
恐らく「良くない遊び」として
どこかの親が子供に言い聞かせたか、
または誰かがこっくりさんに信憑性を持たせるため
そんな噂を流したか、だと思います。

しかし禁止されると余計にやりたくなるもので、
ある日、私を含む4人で
こっくりさんをやってみることにしました。

実施する時間はやはり夜が良かったのですが、
子供だけでそんな遅くに集まることはできません。

ところが丁度近所で夜祭が開かれており、
そこに行くという名目で4人集まろう、
ということになりました。

場所は学校の教室にしました。

当日、なんとか4人で学校に忍び込み、
教室に集まります。

メンバーはA君、B君、C君、私です。

A君はクラスの中でもリーダー的存在で、
このオカルト好き集団の中でも当然リーダーでした。

教室内で、予めA君が用意してきた
文字や数字、鳥居などが書かれた用紙を広げます。

そして鳥居の場所に十円玉を置き、
それを皆の指で押さえます。

A君が何か呪文のようなものを唱え、
準備完了です。

A君「よし、誰かこっくりさんに聞きたいことないか?」

私は特に聞きたいこともなかったのですが、
B君C君が色々と質問します。

と言っても小学生の他愛のない質問です。

「○○の好きな子は?」
「俺、将来何になっている?」
「××先生ってカツラだよな?」

などなど。

質問の度に十円玉が文字の上を動き、
答えを示します。
私は指に力を入れてなかったのですが、
誰かが勝手に動かしているのだろうと思っていました。

他の3人もそう思っていたと思います。

ほぼ予想通りの回答が得られ、
恐怖も感じずにわいわいとやっていましたが、
これで最後、と言ったA君の質問で雰囲気が変わりました。

A君「こっくりさん、最後の質問です。
この中で最初に死ぬのは誰ですか?」

私達他の3人は唖然とします。

何聞いてんだ、やめろと言おうとしましたが、
すぐに十円玉が動き出します。

私はこの時ばかりは指に力を込め、
十円玉を止めようとしました。

しかし止まりません。

十円玉は鳥居から抜け出し、
最初の文字に向かいます。

他のB君C君も止めようとした様子でしたが、
それでも動きは止まりません。

そしてこっくりさんが最初の文字を示しました。

「は」

皆凍りつきます。

それはB君の名前の最初の文字でした。

B君の顔を見ると、
見る見る青ざめていきます。

言われもない恐怖を感じ、
A君も含み、皆一斉に指を離しました。

B君は半泣き状態です。

何故かA君を攻める気力も失せてしまい、
その日はそれで終わりにして
各自無言のまま帰宅していきました。






2日後、B君が亡くなりました。

呪いによる不可解な死・・・ではなく、
交通事故でした。

しかし当然こっくりさんのことが頭に浮かびます。

A君、C君も同じように感じていたと思いますが、
お互いにそのことには一切触れず、
こっくりさんを行ったこと自体、
暗黙の内になかった事として忘れることにしました。

それから約8年後のことです。

A君は小学校卒業と共に引越し、
C君は私とは違う中学へ行ったため、
3人は小学校以降会うことはありませんでしたが、
ある日突然A君から電話がありました。

A君「Cと3人で会わないか?」

昔のこともありましたが、
どうしても会いたい、というので、
1人暮らしをしているというA君の家で
3人で会うことになりました。

約束の時間に待ち合わせの場所に行くと
C君が既に来ていました。

約8年ぶりでしたが、
C君は余り変わっていませんでした。

そして遅れること5分、
A君がやってきました。

彼は変わっていました。

昔は活発で運動神経もよく、
リーダー的存在だったA君。

しかしその面影はなく、
すっかり痩せ細り生気のない顔をしていました。

再会の挨拶もそこそこに、
A君はすぐに家に行こうと言うので、
3人でA君の家に向かいました。

A君の住んでいるアパートは
お世辞にも綺麗とは言えないようなアパートでした。

何となく嫌な感じのする建物でしたが、
A君の部屋に入るとその感じは更に増しました。

部屋の壁のあちこちに何やら難しい文字のお札や、
写経を写した紙が貼ってあり、
変な形の水晶や数珠、お香の道具のようなものが置いてあります。

一体何事かとA君に聞いても何も答えず、
取りあえずそこのテーブルの前に座ってくれと言われました。

テーブルの上には一枚の紙が置かれていました。

紙には文字や数字や鳥居の絵・・・

それは忘れもしない、
こっくりさんの紙でした。

そしてA君がこう言いました。
A君「これはあの時使った紙だ。
これからもう一度、こっくりさんをやるぞ。」

私達にはA君の意図がまったく理解できませんでした。

2人で理由を問い詰めると、
A君はやっと説明をしてくれました。

8年間彼を苦しめ続けている話を。

A君「小学校の頃、こっくりさんやったよな?
あの時、最後に俺、変な質問したろ?
最初に死ぬのは誰だ、って。

そうしたら、「は」って、
Bの名前の最初の文字指したろ。

あれな、本当は名前じゃないんだ。

俺が口で言った質問はフェイクみたいなもので、
心の中で違う質問をしてたんだ。

「こっくりさん、Bを呪い殺せますか?」って。
その返事だったんだよ。
あれは。“はい”っていう返事だったんだ。」

正式(?)なこっくりさんの紙には
「はい」/「いいえ」のような言葉も書いておくらしいですが、
私達のその紙には書いていませんでした。

それというのも、
A君が元からその質問をする予定だったので、
答えが「はい」/「いいえ」では誤魔化すことができないから、
書かないでおいたそうです。

昔、A君はリーダー的存在でしたが、
B君も負けず劣らず、頭も良く運動神経もよく、
何より格好もよかったのでクラスの人気者でした。

A君は子供ながらに彼を邪魔に思っており、
ある時A君が好きだったクラスの女の子が
B君を好きだということを知って、
B君を憎むようになり、

こっくりさんをやって脅かしてやろう、
と思ったそうです。

話をしているうちにA君は泣き始めました。

しかしB君が死んだのは事故です。

私はオカルト好きではあったものの、
人を殺せるような呪いなんてある訳がないと思っていました。

私「あれは偶然が重なった事故なんだよ。
Bが死んだのはAの責任じゃないって。」

C君「そうそう。
第一そんな呪いなんてあったら、
この世の中もっと大変なことになってるぜ?」

A君は首を強く振り、
泣きながら話を続けました。

A君「違う。あるんだ。呪いはあるんだよ。
霊も居るんだよ。実際にそこに居るんだよ。
ずっと居るんだよ。
何やっても離れていかないんだよ。」

そこ、と言っても部屋には私達3人しか居ません。

しかし話を聞いているうちに、
段々と部屋の空気が重くなり、
肌寒いような感じがしてきました。

A君「人を呪わば穴2つって言うだろ?
Bを呪い殺してしまった俺が死ぬまで、
こいつはずっと離れないんだ。
途中で止めたからだ。
あれは途中で止めちゃいけないんだ。
そんなこと知っていたはずなのに、
怖かったから・・・
ほんとに怖かったから止めてしまったんだよ。」

A君は叫ぶように言いました。

更にA君は続けます。

A君「何でもやったよ。
日本中回ってお払いしたり、
お札買ったりお経読んだり。
でもダメなんだ。当たり前だよな。
だってもうBを死なせてしまったから。
もう自分が死ぬまで終わらないんだ。」

そんなことない、ただの思い込みだ、
と励ましてももう聞く耳も持たないようでした。

そしてA君は何故今日、
私達を呼んだのかを話してくれました。

A君「今日呼んだのは、
さっき言った通りもう一度こっくりさんをやるためだ。
だって、あの時止めたままで終わってるからな。
ちゃんと帰さないと。」

事態が飲み込めました。





それなら、こっくりさんをちゃんと帰せば
A君は助かるのでは?と思い、
C君と私は再びこっくりさんに参加することにしました。

あの時の続き、ということで
「は」の位置に十円玉を置き、
指を置きます。

A君がまた呪文を唱えます。

そして言います。

A君「こっくりさん、
どうぞおかえりください。」

しかし十円玉は動きません。

もう一度言います。

A君「こっくりさん、どうぞおかえりください。」

動きません。

私達も声を揃えて言います。

私・C君「こっくりさん、お願いです。
どうぞおかえりください。」

A君「こっくりさん、ごめんなさい。
お願いです。どうぞおかえりください。」

すると、十円玉がゆっくりと動きだしました。

・・・鳥居ではなく、文字の方へ。

「お」

そのまま次の文字へ。

「い」

次の文字へ。

「で」

そして鳥居に戻りました。

A君「おいで・・・?」

意味がわかりませんでしたが、
C君が早く終わりにするように言いました。

A君「あぁ、ええと・・・
こっくりさん、ありがとうございました。」

これでこっくりさんは終了です。

C君「A、気分はどうだ?」

A君「うん・・・
なんか楽になった気がするかな・・・」

私「まだ、何か見えるか?まだ居るのか?」

A君「居ない・・・
さっきまで居たとこには居ない。
何も感じないし、もう平気なのかな。」

C君と私はホッとしました。

A君もやっとぎこちないですが
笑顔を見せてくれました。

その後、3人で外で食事をし、
また近いうちに会おう、
と言って解散しました。

しかしもう会うことはできませんでした。

その次の日のニュースで、
A君が飛び降り自殺をしたことを知りました。

前日にA君と会っていた、
ということで警察が私のところに来ました。

現場の状況と、
遺書らしきメモ書きから自殺と断定したそうですが、
その内容がどうも分からない、ということでした。

そこには一言だけ、こう書かれていました。

「Bが呼んでるから、いってくる」


私の話は以上です。

呪いというのは本当にあるのでしょうか。

私は霊を見ていませんし、
こっくりさんも、A君が自分自身も知らない潜在意識で
十円玉を動かしていただけかも知れません。

しかしその後にB君が事故で死に、
それによりA君が長い間苦しみ、
最後に死んでいった、というのも事実です。

これは呪いによるものです、
と言っても、私は否定できません。




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