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2018年02月23日

【守り神】あの巨大地震が発生した時、信じられないことが起こっていた…【不思議な話】







所用で親戚一同集まり、ふとだいぶ前に大往生した
爺ちゃんの話をしていたら思い出したので、投下。

ここは北の大地。

我が家は北前船(きたまえぶね)でやってきてここに住み着いた一族だ、
というのが爺ちゃんの口ぐせだった。


実際、爺ちゃんは広い農地を所有していたし、
古い農具や昔の道具や船の一部?みたいなものが、倉庫にどっさりあった。


綺麗な服や人形遊びよりも、虫とりや秘密基地づくりに
興味津々なタイプの子どもだった私を、それは可愛がってくれて、
お盆や夏休みに遊びにいくたび、爺ちゃんはこの倉庫を見て回らせてくれた。



用途不明ながらくたの山は、当時の自分には宝物の山に見えて、
爺ちゃんを引っ張ってはアレコレ質問攻めにしていた。







ある時、「うちの家宝を教えてやろう」と、
爺ちゃんが倉庫の2階から何か木箱を持ってきた。

綺麗な木箱の中には綿が詰まってて、その中心に、
大人の手のひらサイズの黒い箱があった。それは今でも大事にしまってある。


何の飾りもない長方形の箱で、見た目よりも軽く、振るとカタカタ音がする。
開けると罰が当たるぞと言われたけど、開けようにもフタもとっかかりもない。
不思議な箱だった。


爺ちゃんいわく、この中身は船の『守り神』なんだそうだ。
正式名称があるのかどうかは分からない。


北前船で交易していたご先祖様が、安全な旅路を祈って船に乗せていたもので、
船を取り壊す時にこの箱に入れ直したとか。


しかもこれ、他の船のものよりひときわ力が強いとかで、
この『守り神』を乗せた船が海に出ると常に天候が安定したらしい。

ご先祖様はたいそう『守り神』に感謝し、
それから代々大事にしてきているんだ、と爺ちゃんは言っていた。


ここから先は、ちょっと爺ちゃんのホラ話かホントかさだかじゃないんだが、
船から降ろしても『守り神』の加護は続いたそうだ。

たとえば、買い取った土地を開墾するとき、
適当に掘ってもどんぴしゃで水が豊富に湧き出したとか。

ひどい大しけでも、我が家の血筋の者がいる船だけは、
あんまり揺れもせず沈没もせず航海できたとか。

どうやら「海」あるいは「水」に関することに、ご加護があるようだ。

あと爺ちゃんの実体験。








戦時中、海軍にいた爺ちゃんは、ある日、それまで元気だったのに
突然原因不明の猛烈な腹痛に襲われて気絶してしまった。


伝染病だったらマズイので、爺ちゃんを陸に残して部隊は出撃。
そしたら、その部隊は敵艦との大決戦の果て、
壊滅的な被害を受けてほぼ全滅になったらしい。


爺ちゃんは決戦の翌日、ウソみたいに意識が回復。
結局最後まで原因不明で、『守り神』の力としか思えなかった。

あの時は仮病を疑われて散々だったが死なずに済んだよ、
と爺ちゃんはケラケラ笑っていた。


そんなことを聞かされた当時の私は、今と違って純粋だったので
「爺ちゃん助けた『守り神』スゲー!」となった。

いざとなったら自分も守ってもらえるかな?とわくわくしたものの
「『守り神』は女性を嫌う」と言われて意気消沈。


それでもめげない私は以後、『守り神』にちょっとでも好かれるように、
爺ちゃん家に行くときは必ずこの箱にお酒をそなえた
(神棚があったので神=酒のイメージだった。
この『守り神』にはあまり意味がなかったらしい)


神様は女性だと知った後はヘアゴムとか、ビー玉とか、
プラスチックの宝石といった女性が好きそうなものをそなえ、
海に遊びに行くときは手を合わせて無事を祈るとか、
子どもながら真剣に『守り神』のことを考えた。








けどまあ、これといって特に何かあったわけではなく、時はながれ。

成長にともない爺ちゃんの家を訪れることも減って、
体調を崩した爺ちゃんが大きな病院に入院する事になった時、
婆ちゃんも病院に近い伯父さんの家へ移り住んで、
例の倉庫のある家は無人になってしまった。


ある夏の日の週末、家族みんなでドライブがてら、
爺ちゃんのお見舞いに行くことになった。


向かう途中、無人になってしまった倉庫のある家に立ち寄って、
そうじをしていたんだが、その日は妙に虫の声がうるさかったのを覚えている。

特に倉庫のあたり、暑さもあってイライラさせるレベルで。

人がいなくなったから虫が大繁殖したのかねー、
なんて家族と話してその時は終わったけど。

で、爺ちゃんを見舞ったり婆ちゃんとご飯食べたりして、
あっという間に帰る日に。


しかし当日の朝、私は突然原因不明の高熱を出して倒れた。
前の日まで元気だったのに、まさかの40度越え。

病院行ったけど「夏風邪?」で終わり、
点滴うっても全然下がらない。横になってないとつらい。


帰りはフェリーを使う予定だったけれど、私がこんな状態じゃ無理だから、
キャンセルして滞在を一日伸ばした。


その夜、あの巨大地震に襲われた。


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ものが落ちたり婆ちゃん連れて外に逃げたり、
爺ちゃんのいる病院が停電になったり、てんやわんやだった。


一夜明けて、例の島をとんでもない高さの津波が襲ったと知り、
家族みんな唖然とした。


幸い、今いる場所の被害はさほどではなかったけれど、
予定通りフェリーに乗っていたら大変だったかもしれないし、
伯父一家と我が家が同じ場所にいたので、爺ちゃん婆ちゃんのフォローも迅速にできた。

ちなみに私の熱は、地震が起こる直前に急激に下がっていた。

家族は偶然ってあるもんだなあ、とか言ってたが、
私は『守り神』様のおかげだとしか思えなかった。

だから、爺ちゃんの病院に行ってこっそりこのことを話したら、爺ちゃんも賛同してくれた。

「本当はあの『守り神』は女嫌いなんだがなあ。〇〇(私)がお転婆で男っぽくて、
 自分をずっと大事に思ってくれたから、守ってくれたんだろうなあ」


ちなみに、倉庫をそうじしに行ったとき虫がうるさかったことも話したら、
それはひょっとしたら『守り神』の警告音だったのかもしれないと言われた。

まあ、単に虫が地震の前兆を感じて騒いでただけかもしれないけど。








後日、地震の後始末をしに倉庫を訪れた時には、静かだったしね。
(被害は大したことなかった)

『守り神』も無事だった。もちろん綺麗にほこりをとって、
おそなえして、改めて感謝した。


このことがあったので、爺ちゃんが大往生した際、
『守り神』は私が受け継ぐことになった。


家族は半信半疑だが、今でも私は海や川に出かけるときには、
かかさずこれに手を合わせるようにしている。


釣りが趣味なんだけど、おかげさまで出かけるとき、
悪天候にあたったことは一度もない。





不幸を願う神社と幸福を願う神社 決まり事を守らないと、とんでもない不幸が訪れる【不思議な話】




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ハイキング中に見つけた奇妙な神社。

谷底の道の両脇に鳥居を構え、急斜面に石段を積み上げ、向き合っている神社。

まあ、急ぐ山行ではないので、まず右側の石段を登り始めたが、
気まぐれを起こした自分を恨みたくなるほどきつい登りだった。







ようやく上までたどり着くと、小さなお堂があり、
こんな場所にしては珍しく多くの絵馬がぶら下がっている。

絵馬というより、木簡に近い代物だが、そこに書かれているのは、
何者かを深く怨み、不幸を願う気持ち。

木簡には、記入者の持ち物と思われる時計や、筆記用具などが縛り付けられている。
未記入の新しい木簡が、黒い木箱に入れられている。


嫌な気分で石段を降り、下まで行けば、そこには向き合って建つ神社の石段。

どうするべきかと考えたが、このまま立ち去るのは非常に心残りなので、
先ほどの神社を背中に感じながら、目の前の石段を登りつめた。



小さなお堂に、ぶら下がった木簡。
向き合った斜面の、似たような光景の神社。

手にとって読んだ木簡に書かれていたのは、誰かの幸福や成功を願う言葉。
記入者本人に向けられた言葉もある。

そして、やはり身の回りの品が結び付けられている。

幸福を願う気持ちに触れても、なぜか心温まらない。







腑に落ちぬ思いを抱えて石段を降りていると、竹箒を持った老人が登ってくる。

老人は俺の顔をじっと見つめ

「奉納に来た顔じゃないな」

と・・・。



そのまま石段に腰を降ろしてしまった。
成り行き上、俺もそこに座らざるを得ない。

老人によれば、木簡を記入し、奉納するなら、
両方の神社でそれをしなければならないという事だった。

怨むだけでは駄目。
幸福を願うだけでも駄目。

決まりを守らない場合、記入者本人を、とんでもない不幸が見舞うとの事だった。



俺:「死ぬんですか?」

老人:「寿命が伸び、ひたすら苦しんで生き続ける」

俺:「幸福を願うだけでも?」

老人:「そのようだ」

怨み、不幸を願う木簡は、幸福を願う木簡よりも圧倒的に多かった。


そして、もうひとつの決まり事を教えられた。
自らの不幸、幸福を願って奉納してはならない。

首都圏に、この山はある。









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