土地家屋調査士試験の豆知識

ビルの屋上に出るための最上階を塔屋といいます。

屋上に出ることはほとんど禁止されていますが，

ショッピングセンターの屋上が，駐車場になっている場合に観察することができます。

この塔屋部分は，一見，壁で囲まれていて遮断性があるので，床面積に入れたくなるのですが，

床面積には算入しません。

まあ，変な言い方ですが「人や貨物が滞留しない」ということで，

人貨滞留性がないので，床面積に算入しない。

といったりします。

　
次のうち，床面積に算入すのは？

(1) 建物の一部が高さ１．５ｍ未満である建物
(2) 停車場の上屋を有する乗降場及び荷物積卸場
(3)　屋根の設備のある野球場，競馬場の部分
(4) 階段室，エレベーター室
(5) 高さ１．５メートル以上でその下部が床面と同一の高さにある出窓

正解は「全部」。

　

次のうち，床面積に算入するのは幾つ？

　(1) 天井の高さ１．５メートル未満の地階及び屋階（特殊階）
　(2) 地下停車場，地下駐車場及び地下街の建物の常時一般に開放されている通路及び階段の部分
　(3) 建物に附属する屋外の階段
　(4) 建物の一部が上階まで吹抜になっている場合のその上階の部分
　(5) 建物の外側にある煙突又はダストシュートの部分
　(6) 高さ１．５メートル未満の出窓の部分


正解は「0」，全部算入しない。

表現は間違いないよね。

最近，三方向に壁があるときは床面積に算入する，

なんて，ぼけた土地家屋調査士がいるらしい。

車庫などで，前面に扉やシャッターがなくても，

他の部分と判然区別できるようであるときは床面積に入れましょう。

という登記研究（実務の雑誌）がある。

そこから，へこんだ玄関やベランダまで床面積に入ると

主張するらしい。登記官も同調するのが居るらしい。

ベランダは床面積に算入しない（通達），

ゴルフ練習場は，前方が開いているのが当然であり

建物と認定され床面積に算入される。

しっかりしてくれよ。

あー。