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2018年02月05日

『百七十年間に合格者わずか数十人
超難関の試験に合格した学問の神様』
【菅原道真】の其之一

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太宰府天満宮

受験シーズンには多くの人が合格を祈願しにお詣りに訪れたり、正月の書き初めを奉納したりする『天満宮』

そこに祀られている神様が『菅原道真』です

『学問の神様』として日本全国に知れ渡り、信仰を集める菅原道真。その道真が『学問の神様』と言われる所以をご存知の方も多いと思いますが、今回はあまり知られていない『超難関の試験に合格していた』という話しをひとつ取り上げたいと思います

祖父である清公(きよただ)は、唐へ留学して文章博士となり学問によって公卿(くぎょう)となった人物であり、父である是善(これよし)も同じく文章博士となり当時の学問の世界で最も高い地位をしめた人物だった

このような家柄に生まれた道真は11-12歳の時には立派な漢詩を作るようになる。そして、それまでの最年少の十八歳で文章生(今の大学生)となり、文章生二十人の中から選ばれた二人として得業生(今の大学院生)に進みました。得業生(とくぎょうせい)は秀才と呼ばれ、最高の国家試験を受ける資格が与えられます

道真は二十六歳の時にこの国家試験である『方略試(ほうりゃくし)』に挑み見事合格

この『方略試』こそが百七十年ほどの間に数十人しか合格者がいないという非常に難しい試験だったのです

その後、菅原道真は三十三歳で祖父や父に続き『文章博士』となり、それからは政治家としても順調な出世をしていきました

菅原道真といえば『学問の神様』ということはよく知っていても、その背景や歴史を知ると様々な要素が絡まってそうなっていったという事がよくわかってきます。それにしても百七十年間に数十人しか合格者がいないなんて、桁違い過ぎて比べるものがちょっと思いつきません

その他
・菅原道真が何故天神様といわれるのか?

・小倉百人一首にも歌が残される歌人としての菅原道真


など『菅原道真』についてはまた別のタイトルで投稿をしていきたいと思います

参考文献(図書館利用)
百人一首物語(司代隆三著)




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posted by これいいよー at 20:36| 菅原道真

2018年02月08日

『梅をこよなく愛した歌人の悲しく切なく美しい歌』【菅原道真】の其之二

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太宰府天満宮の梅


菅原道真と言えば『学問の神様』『書道の神様』など、その名が日本中に知れ渡っていますが、実は『歌人』としても、とても美しい歌を残しています

以前話題にした競技かるたで使用する『小倉百人一首』にも一首入っているほど

ただ、今回タイトルにある「悲しく切なく美しい歌」というのは小倉百人一首のそれとはまた別の歌です

菅原道真は何故『天神』と言われるようになったのか?

実はそこに関わってくる出来事から詠まれた歌なのです

その歌がどのように生まれ詠まれたのか、名著『百人一首物語(司代隆三)』からその話しを紐解いていきましょう

政治家として順調に出世していた菅原道真は当時、宇多天皇に特別にかわいがられていました。宇多天皇は位(くらい)を醍醐天皇に譲る時『これからの政治はお前たちで見よ』と命じておいたので、左大臣に藤原時平が、右大臣に菅原道真が任命されたのです

道真のように学者でこのような高官にのぼったのは大変珍しいことでした

ここから道真の行く末を決めていく展開となってゆきます

父の代から開かれている道真の塾「菅家廊下(かんけろうか)」は当時の高級官吏の半分ぐらいの人達が学んだ塾でした

そんなこともあり、左大臣時平は道真が右大臣についてから『これはうかうかしてられない』と藤原家の勢力が菅原家の勢力に圧倒されてしまうのではないかととても心配していました。そこで時平は企みを起こし、醍醐天皇に告げ口をします

『道真は、あなたを退位させ、斉世親王(ときよしんのう)をたてようとしています』

斉世親王は醍醐天皇の弟でしたが、道真の娘の夫でもあったのです。つまり時平は

道真は娘婿を天皇にして自分が政治の実権を握ろうとしていますよ

と言ったわけです

もちろんこんな話しは時平のでっちあげだったのですが、この時の陰謀のために道真は九州の太宰府に流されることになってしまいました

一国の政治を動かしていた大臣からいっぺんに罪人にされてしまった道真。更に当時の九州というとまるで外国に行くかのような遠さです。道真は深い悲しみとともに太宰府へ出発するのですが、この時かねがね愛していた梅の木にむかって歌を詠んだのです

これがその歌...



東風ふかば 匂ひおこせよ梅の花

主なしとて 春を忘るな




"こちふかば においおこせよ うめのはな
あるじなしとて はるをわするな"



歌の意味
梅の花よ、東風が吹いたら素晴らしい
その花を咲かせておくれ
私(主人)がいなくても春を忘れるなよ


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梅に別れを告げる道真(右上)

美しい調べと共に、梅を愛していた思いが痛いほど伝わってきます。と同時に、もう離れなくてはいけないという悲しさ寂しさが胸に響きます

道真は太宰府へ来てから、詩や和歌を作って寂しさをまぎらわせていましたが、三年目の延喜三年(903年)に五十九歳で亡くなりました

「◯◯天神」と呼ばれる神社には必ず梅の木が沢山植えられています。そして天神様の紋は”梅ばち”です。これは道真が梅を愛していたこと、またその梅が太宰府まで飛んで行ったという伝説によるものなのです

菅原道真が亡くなったのちの出来事が道真を天神とする話しになっていくのですが、それはまた別の回に

参考文献(図書館利用)
『百人一首物語』司代隆三著









posted by これいいよー at 07:13| 菅原道真

2018年02月25日

『そして天神となった』【菅原道真】の其之三

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北野天満宮

素晴らしい学者であり、素晴らしい歌人であった菅原道真が何故『天神』として祀られるようになったのでしょうか?

前回の記事
『梅をこよなく愛した歌人の悲しく切なく美しい歌』菅原道真の其之二の続きです

藤原時平の陰謀により太宰府へ流されることとなった道真は寂しさを紛らわせるように詩や歌を作って過ごしていましたが三年目の延喜三年(903)に五十九歳で亡くなってしまいました。

さぁ道真を太宰府へと追いやった藤原時平はここぞとばかりに思うままの政治を行います。が、しかしおかしな事にその頃から次々と悪い病気が流行り、日照りは続き、災難もしきりに起こり始め、それは長く長く続いてゆくのです

世間の人々は『これは何も悪いことをしていないのに太宰府へと流されそのまま死んでしまった道真が天神(天候などを司る神)となって、罪におとしいれた者達を呪っているのだ』と口々に言うようになりました

この世評をほうっておくわけにはいかない天皇は、道真が死んでからやっと二十年目に生前の罪を許し、取り上げた大臣の位を戻すことにしました。しかしそんな事ではこの事態はおさまりません、もう時すでに遅しです

それからも不幸な出来事は止む事はなく、この年皇太子の安明親王(やすあきらしんのう)が二十一歳で亡くなり、この後皇太子となった慶頼王(よしよりおう)も五歳で亡くなってしまいます

延長八年(930)六月、さっぱり雨が降らないので雨乞いをしようと清涼殿に高官達が集まり相談をしていると、突然空が真っ暗になったかと思いやいなや、もの凄いが響き渡ります。大納言藤原清貫(きよつら)は雷に打たれ即死、やけどをする人も現れました

この時、藤原時平はただ一人刀を抜いて雷に向かって『お前は生前、オレの次の位だったではないか。いくら神になったとはいえ少しは遠慮したらどうだ』と怒鳴ったという話しが伝えられていますが、その時平もこの翌年三十九歳で亡くなってしまいます

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上方やや右に雷神(左端に時平)

こういう事が続いた為、道真の霊を慰めるのにはどうしても神として祀る他はないという事で、それまであった地の神である北野天神に一緒に祀ることにしました。これが今京都にある『北野天満宮』です

そして『学問の神様』『書道の神様』として『天神さま』が各地に建てられるようになったのです


『◯◯天神』と呼ばれる神社には必ず『梅の木』が沢山植えてあり、『天神さま』の紋は梅鉢です

これは道真が梅を愛していたこと、またその梅が太宰府まで飛んでいったという伝説によったものです


ちょうど梅が咲く季節と受験シーズンが重なるのも、なにか『千年の縁』というものを感じます

『学問の神様』として有名な菅原道真『天神』となるまでの話しはここで終わりです

最後に、素晴らしい歌人としての道真が『菅家』という名で『小倉百人一首』に選ばれた歌を一首あげておきます



このたびは

幣(ぬさ)もとりあへず 手向山(たむけやま)

紅葉(もみじ)の錦(にしき)

神のまにまに


今度はあわただしく旅に出たので幣(ぬさ)を持って来ず、供えることができませんが、この手向山の美しい紅葉を神の御心(みこころ)のままに、幣としてお受け取り下さい

*幣(ぬさ)・・・・・木綿や紙で作った供え物
*手向け(たむけ)・・旅の道中、逆を登り切った所で、神仏に幣を供え、旅中の平安を祈る事



参考文献(図書館利用)
『百人一首物語(司代隆三著)』



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posted by これいいよー at 19:48| 菅原道真

令和元年
十二月【師走(しわす)】


【満月(望月)】十二日
【晦(つごもり)】二十五日
【新月(朔(さく)】二十六日

旧暦で十二月は『冬』
晦は月が隠れて見えなくなる月の最後の日(月籠り)


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