2018年01月03日
『ルパン三世カリオストロの城と幽霊塔』
【宮崎駿監督】の其之三
宮崎駿劇場初監督作品としてルパン三世の新たな世界観を世に送り出した映画『カリオストロの城』
1979年の公開から30年以上経った今でも何度もテレビ放映され続ける日本人に親しまれ愛され続ける作品で、あのディズニーピクサーのジョン・ラセター監督が若き日に衝撃的な影響を受けた作品でもある
この『カリオストロの城』
作品を作るきっかけになった小説があるらしい
江戸川乱歩著の『幽霊塔』
子どもの頃に『幽霊塔』を読んで面白いと感じ、いつかそれを作品にしたいと思っていた宮崎駿監督。それをルパンでやってしまったのが『カリオストロの城』なのだと
『幽霊塔』
元はイギリスの小説家アリス・マリエル・ウィリアムソン氏が書いた小説『灰色の女』を基に黒岩涙香氏が題名を『幽霊塔』にして書いた翻案長編小説
黒岩涙香氏の『幽霊塔』を江戸川乱歩氏がリライトした
『子どもの頃受け取ったバトンを一度自分の体の中を通して次へ受け渡すのだ』と、あるインタビューで語ってくれた宮崎駿監督。『幽霊塔』『黒岩涙香氏』『江戸川乱歩氏』からもそのバトンを受け取っていたのですね。そして、映画『カリオストロの城』は宮崎駿監督から次の世代へと受け渡したバトンのひとつだったのではと今改めて感じます
『カリオストロの城』といえば、あの気持ち良いくらい愉快痛快なアクションと、やっぱりなんと言っても欠かせない銭形警部が放った最後のセリフ
あのセリフに心を鷲掴みにされた日本人がいったい何人いたか
何度観ても、あのセリフが出るのもわかっていても、あのシーンにはグッときてしまう。いや、もはやその時が来るのを待っていると言ってもいい
あれほど清々しい気持ちで見終える映画はなかなか無いと思う
ちなみに、ヒロイン"クラリス"の声を演じたのはその後『風の谷のナウシカ』」の主人公ナウシカを演じる島本須美さんです
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