今日は午後2時から、先日行われた全日本選手権大会の録画放送がありました。
現役部員のうち一体何人がこの放送を観ているかなぁと思いながら、じっと画面に釘付けになっていました。
やはり日本の「最高峰」を決める大会だけあって、技術レベルは非常に高かったです。
特に上位の試合になると、お互いに手の内を知り尽くした者同士の何ともいえない駆け引き、そして一瞬のスキを突いて勝敗が決まるという勝負の流れが、観ている者にまばたきすらさせない緊迫感を与えていました。
そして、試合が終われば、勝者、敗者ともスポーツマンらしい爽やかな表情に一変します。こうした部分も空手の道を志す人は見習ってほしいところです。
特に男子個人組手で優勝したM久選手、女子個人形で敗れたS居選手は、観ている人たちに感動を与えるくらい正々堂々とした態度だったと思います。
あと、テレビでは映っていなかったかも知れませんが、女子個人組手決勝で敗れたM本選手は、コートから退場した後すぐ気持ちを切り替えて、次に決勝コートに上がる弟のために、打ち込みの「台」になってあげたり、背中を叩いて一生懸命励ましてあげていました。自分自身、全日本の連覇が成らなかった悔しさがあったでしょうけれども、こういうところが観ていてほほえましい光景でした。
現役諸君も「全日本」は別世界と思わず、努力すれば必ずあの壇上のコートに立てると信じて日々の稽古に励んでもらいたいと思います。
下の写真は、男子個人組手の決勝戦です。全日本選手権大会のコートはこのように壇上に作られています。すごい舞台だと思いませんか?ちなみにコートの上はものすごく明るいです。
手前の副審(2審といいます)の位置が本来の位置と違うことにお気づきでしょうか?本来ならもっと右寄り(真ん中)なのですが、テレビカメラの位置を配慮して少しずらしています。
これも全日本選手権大会ならではです。