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那覇手について

今日から3月です。2月中は「毎日更新」を心がけてきましたが、さて今月は。。。絶対無理でしょう(笑)

ここまで、糸東流の空手道を理解する上で、大きな2つの源流を遡ろうとしてきました。

とりあえず、前半の首里手の話題が終わったところでちょっと休憩していましたが、いよいよ後半戦(?)の那覇手に話題は移ります。


那覇手は首里手に比べて歴史的には新しく、那覇の久米村に伝えられた拳法が基礎となり、その原型を色濃く残しています。

このとき伝えられたのは、中国福建省の南派拳法で、接近戦を得意とします。

余談ですが、首里手と那覇手の違いを表す「南拳北腿」という言葉があります。

北派拳法は概して足技が多様で動作が大きく雄壮であり、南派拳法は手技を重んじ、しかも短打(接近戦法)が多いということに由来します。

久米村の新垣世璋(あらがきせしょう)という先生は、「猫(マヤー)新垣」という異名をとる達人で、那覇手は、新垣先生に師事した東恩納寛量(ひがおんなかんりょう)先生(右の写真)によって大成されました。

。。。と書くとすんなり終わってしまいますが、実は、この久米村に伝えられた拳法は、外部の者には相伝しないものとされていました。

にもかかわらず、久米村の住人でもない東恩納寛量先生が、その技法を伝授されたというのは、歴史上の一つの疑問でもあります。

新垣先生がよほど東恩納先生の素質をすぐれたものとみなしておられたのか、商売上の取引関係の延長でこのようになったのか。。。



那覇手の技法としては、首里手にはない独特の気息(きそく)法を行いながら、全身の筋肉を収縮させる練習をし、基本形として「三戦(さんちん)」「転掌(てんしょう)」を修練します。

これらの形については、後日あらためてご紹介しますが、右の写真をクリックしていただくと、鍛錬型によって稽古している様子を動画でご覧いただけます(WindowsMediaPlayerで再生して下さい)

独特の気息と筋肉の締めというのがご理解いただけるのではないかと思います。







ここで首里手と那覇手の技法の違いを一つだけご紹介します。

例えば「掛け手」という技に関して、首里手は剣を相手にした遠距離戦を想定していますので、離れた間合いから相手の腕を巻き込んでこちらに引くように掛けます(右の写真上側)

一方、接近戦を想定した那覇手では、相手との間合いが詰まっていますから、手の平を立てるようにして使います(右の写真下側)

実際、競技を行っている選手がこの違いを意識しているかどうかはわかりませんが、那覇手は受け方にも独特の理論があり、首里手と比較すると結構面白いものです。



現役部員の皆さんへ。

ここまでの「那覇手」のキーワードとして、「新垣世璋」・「東恩納寛量」の流れ「南派」、「接近戦」、「三戦」、「転掌」という言葉を覚えておいて下さい。


さて、肝心な話はここまでにして、得意の「脱線」に移ります(笑)

いきなりですが、、右の写真、何だかわかりますか?

コートでも引っ掛けるのでしょうか?(笑)そんなわけないですよね?

これは「木人(ぼくじん)」といって、主に南派拳術で使用される木製の丸太人形です。

腕が3本、足が1本の合計4本の棒状の突起が本体から出ていますよね?

一体、これでどういう練習をするのでしょうか?

次の動画をご覧下さい。昔、ジャッキー・チェンの映画でも似たような稽古風景の場面がありました。




次に、こうした練習をするとどういう実践につながるのでしょうか?

この動画をご覧いただければ、南派拳法が接近戦を得意にしているということがイメージとしてご理解いただけるのではないかと思います。




さらにこういう接近戦を見ると、空手道の「回し受け」(左図)という技法が那覇手の形に多く見られるのも納得できますよね。

では、最後に那覇手の最高の形・スーパーリンペイという形をご覧下さい。演武するのは、豊見城あずさ選手です。

最初の方に四方向に何度も回し受けの場面が出て来ます。但しこの動画は糸東流のスーパーリンペイではありません。



今日は珍しく一度脱線してまた元に戻ってきました(笑)
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