2011年02月24日
バッサイダイの構え=反清復明?
今日も、まだ首里手の世界でうろちょろします(笑)
空手道の形は、いろいろな構えから演武が始まります。
諸先輩方よくご存じの首里手の全空連第一指定形「バッサイダイ」を例に挙げてみます。
この形の演武を開始する時の構えはこんな感じですよね?
このときの構え(手)は一体何を意味しているのでしょうか?
普段、こんな意味なんて考えることないですよね?
これには、いくつかの説があるようですが、代表的なものをご紹介すると。。。
一つの解釈は「包拳(ほうけん)」といって、「礼式(礼法)」の一種と言われます。
文字通り、「拳」を「包む」ことによって、「私は武器を持っていません。あなたの味方ですよ」という意思を表すそうです。
メジャーリーグのシアトル・マリナーズに所属するイチロー選手が、たまに(?)ホームランを打ったとき、右の写真のようなポーズを取りながらホームインする場面が何度かテレビで放映されたことがあります。
これも基本的には同じ意味です。
ところが、真偽の程はよくわかりませんが、左右の手が逆になると意味も反対になるそうです。つまり、挨拶のときには右拳左掌で、相手に敵対するときは左拳右掌だそうです。間違えると恐ろしいですね(笑)
この構えのもう一つの解釈は、右拳が「日」、左開掌が「月」、両手を合わせて「明」という文字を表すということです。
この意味するところは、満州異民族の清を打倒し、漢民族の明国を再建しようという信念が込められているとのことです。
確かに清王朝時代、満州異民族の風習である「弁髪」を強制されて、漢民族は屈辱的な思いをさせられたという話は有名です。
さらに、中国拳法などでは、最初の構えを見て、自分たちと同じ「派」か別の「派」かを認識するそうです。
(糸東会師範資格等の取得を目指される方は、口頭試問対策としてバッサイダイの最初の構えの意味は覚えておかれた方がよいかも知れません)
ご参考までに、中国拳法の中でも、わが国の空手道と非常に関係が深いとされている「永春白鶴拳」の演武を動画でご覧いただき、最初の構えが「包拳」になっている点をご確認いただければと思います。
(1つ目の演武だけで十分?かと思いますが。。。)
尚、中国拳法では「形(かた)」とは言わず、「套路(とうろ)」と言います。
最後に、せっかくですので、糸東会の誇る長谷川行光さんの模範的なバッサイダイを動画でご覧下さい。
霜友会諸先輩方が現役の頃に習われたバッサイダイとは少し感じが違う部分があるかも知れませんが、現在はこういう流れが標準となっています。
やれやれ、今日も脱線しまくらちよこでした(笑)
空手道の形は、いろいろな構えから演武が始まります。
諸先輩方よくご存じの首里手の全空連第一指定形「バッサイダイ」を例に挙げてみます。
この形の演武を開始する時の構えはこんな感じですよね?
このときの構え(手)は一体何を意味しているのでしょうか?
普段、こんな意味なんて考えることないですよね?
これには、いくつかの説があるようですが、代表的なものをご紹介すると。。。
一つの解釈は「包拳(ほうけん)」といって、「礼式(礼法)」の一種と言われます。
文字通り、「拳」を「包む」ことによって、「私は武器を持っていません。あなたの味方ですよ」という意思を表すそうです。
メジャーリーグのシアトル・マリナーズに所属するイチロー選手が、たまに(?)ホームランを打ったとき、右の写真のようなポーズを取りながらホームインする場面が何度かテレビで放映されたことがあります。
これも基本的には同じ意味です。
ところが、真偽の程はよくわかりませんが、左右の手が逆になると意味も反対になるそうです。つまり、挨拶のときには右拳左掌で、相手に敵対するときは左拳右掌だそうです。間違えると恐ろしいですね(笑)
この構えのもう一つの解釈は、右拳が「日」、左開掌が「月」、両手を合わせて「明」という文字を表すということです。
この意味するところは、満州異民族の清を打倒し、漢民族の明国を再建しようという信念が込められているとのことです。
確かに清王朝時代、満州異民族の風習である「弁髪」を強制されて、漢民族は屈辱的な思いをさせられたという話は有名です。
さらに、中国拳法などでは、最初の構えを見て、自分たちと同じ「派」か別の「派」かを認識するそうです。
(糸東会師範資格等の取得を目指される方は、口頭試問対策としてバッサイダイの最初の構えの意味は覚えておかれた方がよいかも知れません)
ご参考までに、中国拳法の中でも、わが国の空手道と非常に関係が深いとされている「永春白鶴拳」の演武を動画でご覧いただき、最初の構えが「包拳」になっている点をご確認いただければと思います。
(1つ目の演武だけで十分?かと思いますが。。。)
尚、中国拳法では「形(かた)」とは言わず、「套路(とうろ)」と言います。
最後に、せっかくですので、糸東会の誇る長谷川行光さんの模範的なバッサイダイを動画でご覧下さい。
霜友会諸先輩方が現役の頃に習われたバッサイダイとは少し感じが違う部分があるかも知れませんが、現在はこういう流れが標準となっています。
やれやれ、今日も脱線しまくらちよこでした(笑)