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君子の拳

「空手に先手無し」の教えと相通じるのが、糸東流でよく使われる「君子の拳」という言葉です。

これも、霜友会諸先輩方よくご存じの通り、「拳足はみだりに使うな。手足を喧嘩に使ってはいけない。」という意味です。

ただし、この言葉を最初に使われたのは、一部「糸東流」の名の由来ともなった糸洲安恒先生(右の写真)で、その教えを受けられた流祖・摩文仁賢和先生がその言葉を受け継ぎ、現在に至っています。

終戦後の沖縄では、空手をやっている者は「野蛮人」とみなされ、空手を習う場合は警察に届けなければならなかったり、どういうことをやっているのかをいろいろ尋ねられたりしたそうです。

そんな時代背景だったからこそ、精神教育に重点を置いた開祖・摩文仁賢和先生は「君子の拳」を標榜し、円満な人格の形成・向上を目指した指導を行い、空手道の普及に努められたのでしょう。

その成果として、(当時の日本は、剣道が禁止されていたこともあり、)手軽に始められる空手が普及し始め、大学にクラブがどんどんできていったそうです。

こうした動きは、やがて学生空手道連盟の結成、そして全日本空手道連盟の設立へとつながり、現在に至っているということです。

「君子の拳」は糸東流のみならず、空手道全般に通じる根本精神と言っても過言ではありません。

糸洲安恒先生については、またいつかあらためてご紹介できればと思っています。
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