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形の解釈と時代背景

「えっ?まだ首里手の話?」と言われそうですが。。。

まぁまぁそうおっしゃらずにもう少しお付き合い下さい(笑)

正確な表現かどうかは別として、「首里手」のことを「糸洲」や「糸洲の系統」という言い回しで表すことがあります。

そして「糸洲最高の形」といえば、通常「五十四歩(ゴジュウシホ)」のことを言います。

ご存じの方も多いと思いますが、これは演武時間の長い形です。

実は、この形の挙動の中に、両拳を腰に置いて、左右に腰を回転する「肘受け」という動作があります。(右の写真)

これ、何やってる動作だと思われますか?

ちょっと想像しにくいですよね。

例えば道を歩いていて突然暴漢に襲われたとき、この技で相手の攻撃を受けると言われます。

ではなぜ、わざわざ拳を腰に置く必要があるのでしょうか?

それは、昔の時代背景を考慮しなければ理解できません。

かつて、首里の武士たちは、着物の中に手を入れて歩く習慣がありました。(右の写真)

これを「懐手」といいます。

こういう格好で道を歩いているときに、突然襲われたら、いちいち構え直している暇はありません。

懐手のまま受けるしかないのです。

五十四歩のこの動作は、こうした状況を想定していると言われます。

このように、形の解釈には、昔の時代背景を考慮しなければ理解できない部分があり、これもまた空手の面白いところです。

ちなみにこの懐手の写真の前列中央が流祖・摩文仁賢和先生、右隣が2代目宗家・摩文仁賢榮先生です。

下の動画は平成21年度の新潟国体少年男子個人形競技決勝のシーンで、何と珍しい「五十四歩対決」でした。

最近は、糸東流の五十四歩が試合で使われることは極めて少なくなりましたが、この試合は、赤の選手が糸東流の「五十四歩」、青の選手が松濤館流の「五十四歩小」です。

ほとんど同じ形名ですが、流派が異なると趣がかなり異なります。

「懐手」の動作は終盤に出て来ます。流派が異なれば、肘受けのときの体の向きも異なりますね。(右の写真は松濤館流・五十四歩小の肘受けの場面)

どうぞご覧下さい。





もう一つだけ例をご紹介します。これは首里手のジャンルから逸脱しますが。。。

最近、競技で非常によく使われる形の一つに「チャタンヤラクーシャンクー」というのがあります。

ご年配のOB諸先輩方には何やら読みにくい名前ですよね(笑)

簡単に言えば沖縄の北谷(チャタン)村に住む屋良(ヤラ)先生が作ったクーシャンクーという形であるためこのように呼ばれます。

この形の中で、右の写真(上側)のように、左手を頭の後ろに置く箇所があります。

ちなみに「公相君大」や「四方公相君」でも似たような動作がありますが、左手はおでこの前部に置いており、これは、普通に相手の突きを受けている場面です。(右の写真下側)

では、なぜチャタンヤラクーシャンクーでは、わざわざ後頭部の方に手を置いているのでしょうか?

この部分は「髷(まげ)隠しの構え」といって、後方からの敵に髷をつかまれないようにするための動作です。

もちろん今の時代、お相撲さんと遠山の金さん(?)以外、髷を結う人なんていませんから、これも当時の時代背景を反映したものということです。

下の動画は、元全日本チャンピオンで空手界のアイドル(?)・諸岡奈央さんが演武するチャタンヤラクーシャンクーです。



ちなみに諸岡さんはユニクロのCMにも出演されました(笑)下のような写真、ご記憶にありませんか?
元糸東会の選手でもあります。ファンが多いですよ。


女性の話題になると文章が長い。。。
しかも記事がだんだん派手になってくるし。。。(笑)
   
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