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テンカウントルール

組手競技のルールの中には、昨日の記事の中でご紹介した「テンカウントルール」というのがあります。

決して新しいルールというわけではなく、小生の現役時代よりずっと以前、国内の大会でも導入されたことがあると聞いていますので、霜友会諸先輩方の中にはご経験のある方もいらっしゃるかも知れません。

このルールは、簡単に言ってしまえば、倒れて10秒以内に立ち上がれなかった選手は、以後大会期間中、一切の組手競技、つまり団体組手も個人組手も出場することができないというものです。

従って、例えば相手に当てられて倒れ、10秒間立ち上がれず、ドクターにも「試合続行不可能」と判断された選手は「反則勝ち」になります。。。が、以後、大会期間中は一切の組手競技に出場できないため、その試合には勝ったことになりますが、事実上、その先へは進めません。

ではなぜこのようなルールがあるのでしょうか?

それは、特に外国人選手に顕著であると言われますが、当てられて、それほどダメージがないのにもかかわらず、故意に立ち上がらず、反則勝ちをもらおうとする選手が多いため、そのような不正を防止することが本来のねらいのようです。

ただ、ケースに応じて対処方法がいくつか分かれます。

例えば上記のように、当てられて倒れ、10秒以内に立ち上がらなかったとしても、立ち上がれないほどのダメージではなかったとドクターが判断した場合、つまり「フェイク」とみなされた場合、倒れた選手はスポーツマン精神に反するという意味で「失格」となり、以後、大会期間中、組手競技はもちろん形競技にも出場することが出来なくなります。

一方、相手に当てられたのではなく、自損により倒れて10秒以内に立ち上がれなかった選手は、「棄権」となり、当然相手選手の勝ちとなるだけでなく、倒れた側の選手は、以後組手競技には一切出場できません。

このテンカウントルールを実際に採用する大会は、国内ではあまり多くないため、いざその場面に遭遇した際、審判員も慌ててしまう恐れがあります。

従ってこうした場合に備えて、昨日は審判講習会で全員が対処方法を確認した次第です。

本学空手道部現役諸君、あるいは今後も糸東会、府県連、全空連等で活動される諸先輩方はぜひご記憶にとどめておいていただければと思います。

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