2008年10月11日 | Posted by 公 at 18:53 | 外交 | この記事のURL |
日下公人語録16
イギリスは自国の利益のためにやっていることでも、巧みに"世界のため"という虚構の秩序に他国を組み込んできた。「パックス・ブリタニカ」という言い方も、それを表したものである。明治期の日本はそれを見抜いたうえで、イギリスとの同盟が日本の利益につながるのならば、と相応の負担をした。それができたので、イギリスは日本に対して「知的で勇気のある国民だ。話し相手になる。侮れない存在である」と認識したのである。力のある国はこうした常識のもとに、付き合う国と、その態度を決めるのである。
アメリカに頼らなくても大丈夫な日本へ―「わが国」の未来を歴史から考える
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