2012年10月24日 | Posted by 公 at 07:42 | 日本文明 | この記事のURL |
日下公人語録37
文化の面でも早くから啓かれていた。聖徳太子の時代には、インドの哲学も中国思想も、さらにはギリシャ哲学も入ってきて、しかもそれを討論する自由があった。これは稀有なことで、通常の国では思想と信仰と言論の自由がない。国王が決めると、臣下はもちろん国民も1人残らず従わなければいけない。だが、日本では天皇が仏教に帰依しても、国民には関係がない。 心の中のことは、お上から強制されるものではない。内面世界と外面世界を分離することは、まさしく文明である。
「人口減少」で日本は繁栄する―22世紀へつなぐ国家の道
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