2008年07月30日
日下公人語録1
理想主義から現実主義への思想転換が国民の無意識の世界では進行しているが、それを語る人はまだいない。 現実に根差した素朴な感想は「ナショナリズムの復活」「軍国主義への道」と言われる恐れがあるし、対等化願望は「身のほど知らず」のようにも思える。 日本は謙虚に、まだまだ自分は無力だと前提しているのである。したがって、自立を考えるのは怖いらしい。(略)独立か依存かというのも現実主義で考えれば、"自分に「対応力」さえあれば、そんなに難しく考えることはない"とわかる。必要な対応力は外部からの圧力が強いときは強く、弱いときは弱くてもよい。
アメリカに頼らなくても大丈夫な日本へ―「わが国」の未来を歴史から考える