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2014年03月24日

マイクについて

人間の聞くことが出来る、音域⇒空気の振動の数⇒周波数は20Hz〜20000Hz(20kHz)といわれています。これは、1秒間に20回〜2万回の振動という意味です。振動数が少ないと低い音、多いと高い音です。この範囲を可聴帯域といいます。すべての音響機材はこれを基本として作られています。
それでは、人間の声はどの周波数帯なのでしょうか?
おと.png
声というのは、基本となる音(ドとかラとか、楽譜に書いてある音、基音)以外に、倍音や子音などによってなりたっています。その周波数帯域を表したのが上図です。基音は、だいたい男声の一番低い音で70Hz〜女声の一番高い音で1000Hz近辺となっています。また、その上に書いてあるフォルマントというのは、人間の母音を識別する倍音域を指しています。子音(上図では無声子音)というのは、発音記号で言うsとかkとかtとかの事です。これで、人間の声はどれくらいの周波数でなりたっているのかということが何となくわかってもらえたと思います。それではマイクについての説明に戻りたいと思います。
かーじ.png
ここで、上の図を見てください。これはinspiritual voices所有機材であるSM-58(通称ゴッパ)というマイクの、どの方向からの音をどれくらい拾うか…という図です。図で0゜というのがマイクのヘッドにまっすぐ向かっている状態、90゜がマイクの真横から使っている状態、180゜が真後ろから使っている状態と思ってください。まず人間の声域に近い500Hzという曲線を見てください。ここで先ほども出てきたdBという単位がまた出てきていますが、簡単に説明すると0゜で入る信号とくらべて90゜では-6dB(4分の1)程の音量しかひろわないことになります。そのためにマイクはまっすぐ持たなくてはいけないのです。逆に正しく持てば、自分の音を良く広い、周りの音を拾いにくいといえます。次に8000Hzという曲線を見てください。子音の音域に近い部分です。今度は、0゜に比べて90゜では−10dB(10分の1)しか拾いません。ツとかスとか、そういう音は横からは相当拾いにくくなるのがわかると思います。この事は、ボイスパーカッションのパートを行う時にかなり重要となってきます。
しゅうはすうとくせい.png
次に、上図はマイクの拾う音の強さと周波数をグラフにしたものです。これを見ると、150Hz〜10000Hzあたりまでは十分音量を拾うのですが、ベースの最低音である70Hz近辺は数分の一しか音が入らないことがわかると思います。何故このようになっているかというと、ハンドノイズ(手でマイクを持ち替えたときの音)や風ノイズがこのあたりの周波数なので、それが入らないようにわざと落としてあるのです。ということは、ベースとボイスパーカッションのパートの低い音は入りにくくなるということです。これを改善する方法は2つ有り、一つは何らかの装置を使って補正する、もう一つはマイクの近接効果を使うというものです。近接効果について具体的には、マイクを極端に近づけで使用すると、高音よりも低音が入りやすくなるという効果のことです。もし、何らかの装置による補正ができなくて低音が入りにくい場合は、この近接効果をつかって低音を強く出すことが出来ます。しかし、そうでない場合は音が曇ってしまったりマイクに入る音量が大きくなりすぎたりするので、適当な距離を保って使用するべきです。逆にあまりなれていない人の場合、マイクを離しすぎてしまう事があります。これもよくありません。
以上、まとめますと、基本的なマイクの持ち方は、@口にまっすぐ、A適当な距離で、ということになります。
マイキングというものはライブを行う上で非常に重要です。
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ダム、きったん、わせ、かんきち、おかき
大阪大学アカペラサークルの音響班のブログです。 サークル員むけであったりときどきメモであったりします。
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