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2015年12月01日

「官僚階級論」 佐藤 優

副題には「霞が関(リヴァイアサン)といかに闘うか」とあり、霞が関に息を潜める官僚たちの内情を暴き、それを踏まえて国民が官僚とどう対抗していくことでより良い社会が実現するのかーーーということを書いた本かと思い、買ってみたのですが・・・。

そういう本ではありませんでした。
いや、ひょっとしたらそういう本なのかもしれませんが、まだ全然内容をしっかりと把握できていないので、恥ずかしながら断言が出来ないということです。

どちらかというと、マルクス主義、更にマルクスを研究した人たちの本を読み解きながら、社会の構造をどのように捉えていくかということを説明した何だか哲学書的な内容だと感じました。

佐藤さんの本を読んでいつも思うのは、知的レベルがとにかく高いなあという事です。知識があるとかそういうことではなく(勿論知識も莫大にあるのだとは思います)、物の見方といいますか、知性のあり方の意識がとても高いという感覚です。
このようなときに自分を省みると、いかに短絡的で目の前しか見ていないか、また、知性を構成するための良質な部材が整っていないかということを痛感します。

佐藤さんの本はどれも難しいです。
特にマルクス関連の話がよく出てくるのですが、マルクスについて「高校の世界史で出てきたなあ」程度の認識しか持っていない自分にはその基本的な主張の構造が把握できないため、それを前提とした理論展開が全く分からないのです。
数学の極限の概念が分からないのに微分・積分が分からないのと同じような感じとでも言えばいいのでしょうか。

でもこの本を読むと、これまでの色々な本で言いたかったことが少しだけ分かったような気になった気がしました(何だか良く分からない言い回しですが・・・)。というのも構造的に分かりやすい構成になっているからです。順を追って主張と論拠を展開していく構成が本書では徹底されていて、また、「今はこのことを書きますよ」「次はこのテーマですよ」とその都度親切に教えてくれています。

それとも、「この一冊で聖書が分かる」を読んだことで、キリスト教の基本的なものの見方をなんとなく把握が出来たから、佐藤さんの物の見方が少し分かるようになったのかもしれません。佐藤さんはキリスト教的な物の見方をたとえ話としてよく挿入していますので。

総論として、「官僚階級論」というよりも、「官僚階級論という論を考える前の前提としてこういう社会の捉え方を考えていきますよ」という内容、といったところでしょうか。

本当のところはしっかり読み込まな無いと分からないなあ、という感じです。

それにしても久し振りに知的好奇心を大いに刺激された本でした。
佐藤さんは凄いです。
posted by 霧島もとみ at 2015年12月01日 | Comment(0) | TrackBack(0) | 本:教養
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他人との距離感をいつも遠く感じながら生きてきました。高校の体育祭のフィナーレでは、肩を抱き合って大はしゃぎする光景に「何でこんなに盛り上がれるんだろう・・・?」と全く共感できませんでした。共感できない自分が理解できず、いつも悩んでいます。そんな私でも面白いと思うことはこの世界に一杯あります。それが私の生きる糧でした。面白いことが増えていけば、よりたくさんの人が楽しく生きられるはず。そんな世界を夢見ています。
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