新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2017年11月28日
化粧品成分表示の上の方にいるBG・・・、どんな役割をしているのでしょうか
化粧品には、全成分の表示が義務付けられています。
そこで成分表を見ていると、上の方に「BG」と「グリセリン」の記載が多いです。
よく見かけるこの成分は何のために化粧品に配合されているのでしょうか?
安全なのでしょうか?
入っていないと駄目なんですか?
という疑問についてのお話をします。
化粧品の表示方法
スキンケア商品は大きく分けて「医薬部外品(薬用化粧品)」と「化粧品」の2種類に分かれますが、そのうち「化粧品」の方は、全成分の表示が義務付けられています。
表示方法にもルールがあり、たくさん含まれている成分から順番に書くことになっています。
ただし1%以下の成分については順不同ですので、各メーカーにより、商品イメージが良くなるような順番で書かれているかと思います。
「○mg」「○パーセント」などと書かなくてはいけない義務はないので、実際にどのくらいずつ含まれているのかは消費者からしてみると分かり辛いです。
BGにスポットを当てる理由は?
基礎化粧品の多くは、「水」が1番最初に表示されています。
2番目と3番目には、かなりの確率で「BG」か「グリセリン」が表示されます。
水が1番多く含まれていることには違和感がないですし、水がどんなものかもだいたい分かっています。
グリセリンは皮膚科でも処方される、低刺激で安心な保湿剤として有名ですね。
でも、BGというのはよく分かりません。
気になります・・・
そこで、今回注目してみることにしました。
BGの概要
BGとは、1.3‐ブチレングリコールの略称です。
アセドアルデヒドから合成される多価アルコール類の一種で、石油由来の化学物質になります。
アセドアルデヒドがエチレンやアセチレンから作られるので石油系と書きましたが、木材に含まれる自然由来のものもあり、アルコールを摂取すると人間の体内で生成されたりもしますね。
無色透明で刺激の少ない成分とされていますが、アレルギー反応を起こす人がいないわけではありません(ほとんどの成分に言えることでしょうが)。
BGの特徴と化粧品としての効果
・水と馴染みやすいので保水力や吸湿力に優れ、保湿成分として使われる(大量に必要)
・殺菌力はないけれど抗菌力があるので、防腐剤の代わりとして用いられる
特に酸化しやすい成分とは一緒に入っていることが多い(大量に必要)
・植物から美容有効エキスを抽出する際、抽出溶媒として使われる(少量)
・香り成分を閉じ込め長持ちさせる効果
・刺激が少なく、ベタつかない
・アルコールの作用で、水溶性成分をお肌に浸透させる働き
植物由来のグリセリンだけじゃダメ?
グリセリンも保湿効果が高く、しかもヤシ油などの植物由来です。
BGと同じく、成分表の2番目か3番目あたりにいることが多いですね。
グリセリンとBGの両方が配合されていることもよくありますが、グリセリンだけに頼らないのは、BGには防腐効果があることや、サラッとした製品に仕上げるためにはグリセリンだけだと厳しい、などの理由が挙げられます。
BGに防腐効果があるということは、他に防腐剤を使わなくてもいい、または微量で済むということになります。
BGは化学物質とはいえ、他の防腐剤に比べると格段に刺激が少なく、安全性が高いのです。
結局、BGは気にしなくていいの?
刺激が少なく安全な成分ですので、敏感肌やアレルギーを持っていない方は、それほど気にしなくてもいいと思います。
ただ、アルコールでお肌に赤みやかぶれが出る人もいて、約1%程の人がアレルギー反応を起こすとも言われています。
BGを避けたとしてもエタノール(アルコール類)が使われているとあまり意味がありませんが、完璧にアルコールフリーにするためには、
1.水を使わない化粧品
2.アルコール類以外の防腐剤を使う
3.植物から抽出した成分エキスを使わない化粧品
4.防腐剤を使わなくても良いパッケージ(1回使い切りなど)
ということになります。
3と4番はまだいいのですが、1番はなかなか難しいです。
ただ、中には使う直前に手のひらで水を混ぜて使う化粧品もあります。
私が知っている化粧品、全成分は「グリセリン、アセチルヒアルロン酸Na、ヒアルロン酸Na、クエン酸」のみなので腐りにくく、水はいつも新鮮なものを使えるので、防腐剤が必要ありません。
そして植物エキスを使わないので、抽出時にアルコールが使われることもありません。
完全無添加を考えるなら、このような商品がいいですね。
2番については、「他の防腐剤を使うくらいならBGの方がいい」と思います。
各々のアレルギーにもよりますが。
アルコール・防腐剤フリーの化粧品は腐る?
さきほどの項目でも書きましたように、水が使われていなければ、腐らせないことも可能です。
また、パラベンという防腐剤もメジャーですが、最近では嫌われる傾向にあり、「パラベンフリー」と書いてある商品も増えました。
空気に触れて菌が増えないよう、1回分ずつ包装されている商品もあります。
水が使われていない&1回使い切りでない場合の「アルコール&防腐剤&パラベンフリー」の商品はお肌に優しそうなイメージがありますが、「防腐剤指定されていない防腐剤」が使われていることがありますので、注意が必要です。
まとめ
BGの主な用途は、「保湿」と「抗菌」。
入っていないならそれにこしたことはないですが、他の防腐剤と比べればBGの方がずっと刺激が弱く安全性が高いという位置づけです。
そして多くの「水が配合されている」化粧品には、何かしらの防腐対策をしなくてはなりません。
今の化粧品はそういう現状ですから、どうしても成分表示では最初の方に名前が出てくるということになります。
タグ:BG
2017年10月22日
冬本番前、乾燥を感じるようになったらまずはペーパー加湿器が便利
元々アレルギー性鼻炎の私ですが(花粉症ではない)、10月に入ってからこっち、連続でくしゃみをすることが増えました。
風邪をひいているわけではないのですが、そういう時はたいてい鼻の奥がカピカピしている感じがするので、空気が乾燥してきた証拠だと思います。
ただ、まだ加湿器をしっかり使うほど乾燥してるようにも感じられないのがこの季節ですよね。
そんな時に便利なのが、ペーパー加湿器です。
ただ水を入れておくだけで電気代も要らず、本体そのものもお手頃な値段なので、私は数年前から愛用しています。
ペーパー加湿器を使った時の肌状態
今年の初め頃、ペーパー加湿器を使った時と使わない時とでどのくらいお肌の調子(水分量・油分量)に違いが出てくるのか、美ルルスキンチェッカーでしばらくの間、毎朝寝起きの肌状態を調べてみました。
ペーパー加湿器を使っているか使っていないかの違い以外は、比較的同じような条件で計測したつもりです。
この実験をしている最中は、睡眠中はペーパー加湿器以外の加湿器は使っていません。
5段階評価で、数字が大きいほど肌状態が良いということになります。
以下が、結果です。(平均値なので小数点以下があります)
はっきり違いが出ていると思いませんか?
これだけ肌状態が違うのなら、寝ている間の乾燥もずいぶん防げていることになり、それは肌トラブル対策にも繋がると思います。
なにしろ「保湿」は、「紫外線予防」「正しい洗顔」と並び、美容の基本3項目のひとつですからね。
加湿器を持っていない方、乾燥の酷くない季節にちょっとだけ加湿したい方などに、簡単便利なペーパー加湿器をご紹介したいと思います。
ペーパー加湿器のタイプ
ペーパー加湿器は大きく分けて、以下の3種類のタイプがあります。
1.二つ折り携帯電話のような形状のコンパクトタイプ
持ち運びに便利で、オフィスや旅行先でも活用できます。
下記のプランター型などに比べると水量が少なくなりますが、同じシリーズでもっとフィルターの色が濃い、水量多めの新型タイプも売られています。
フィルターだけの販売もされているので、購入時はお間違いのないようにしてください。
2.水を入れた容器に花を挿すようにして使うタイプ
水を入れる容器が付属されている場合もあり、されてない場合もあり。
付属されている容器は不安定なことも多いので(倒れそうで怖い)、最初から自宅にあるカップなどを使う予定でいた方がいいかもしれないですね。
3種類の中では一番ポピュラーで種類が多いので、デザインを選ぶのも楽しいです。
花だけではなく、キャラクターものや動物、メルヘンチックなもの、季節感のあるものなど、色柄が豊富です。
3.プランター型の大きな容器に入れて使うタイプ
作っているメーカーが少ないのもあり、色はある程度決まってしまいます。(緑、青、ピンク、オレンジが多い)
大容量なので長持ちで加湿量が多く、容器も安定性のあるところがメリットです。
他の2種類に比べると、ちょっと値段が高めです。
ご当地ペーパー加湿器
上記の一般的なペーパー加湿器に比べるとちょっと値段は高いのですが、IKOR la ville(イコー ラ・ヴィル)のペーパー加湿器を買おうか迷っています。
北海道、北陸、東京、横浜、京都、神戸、博多の7種類が販売されていますが、街並みをかたどったペーパー加湿器なんです。
表と裏、それぞれ違う景色なんですよ。
まとめ
ペーパー加湿器のデメリットは、電気を使う普通の加湿器と比べると、
・加湿力が弱い(広範囲は無理)
・水の補充回数が多い
・インテリア性はあまりない
というところでしょうか。
加湿力はペーパーの量がたくさんあるほど多く、普通のコップを置いただけの加湿力と比べ、携帯型だと5倍くらい、コップ型だと10倍くらい、プランター型だと40倍ほどになります。(商品によって違います)
それでも普通の加湿器と比べれば加湿力は弱いので、真冬は単独では厳しいですね。
水の補充回数は確かに多くなりますが、なにしろ軽くて簡単なので、あまり気になりません。
ペットボトルなどにお水を入れて近くに置いておけば、水道のある場所まで行かなくても補充できます。
一般的なペーパー加湿器の場合、インテリアとしては考えない方がいいですが、ご当地ペーパー加湿器はけっこう面白いんじゃないかな〜と思います。
普通の加湿器と比べた時のメリットは
・安い
・軽い
・掃除をしなくてもいい
・水を入れるのが簡単
・電気代がかからない
これから11月くらいまで、そしてまた3月頃からは、いつも近くに置いておくとそれなりに効果を発揮すると思います。
4月〜10月までも、ちょっと喉がイガイガしたり風邪をひきそうな雰囲気な時に使うと、だいぶ違いますよ。
注意していただきたいのは
・乾燥の酷い季節には期待しすぎない
・間違えてフィルターだけ買ってしまうことのないように
・寝る時に使う場合は、倒さないように
・近くに置かないと効果を感じられない
・最初はフィルター(ペーパー)を組み立てなくてはいけない商品が多い(コップ型で10分かからないくらい)
楽天にしてもアマゾンにしても、ちょっとしたポイントで買えるような金額ですので、セールやポイントラリーや何かのついでに、おひとついかがでしょうか