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お節介オヤジ
サラリーマン生活で一番長い業界はコンビニ。そのコンビニで商品仕入れ、開発、マーケティングなどを務めてきましたが、コンビニ退職後は、デジタルサイネージの業界にその後は…映像関係の事は多少は知識があると思っています。
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2018年05月08日

6/8公開 羊と鋼の森 撮影のこだわり



「火花」「君の膵臓をたべたい」など数ある話題作を抑え、2016年、第13回本屋大賞を受賞した小説「羊と鋼の森」ピアノの調律師という世界を繊細な筆致でつづり、日本中の読者の心を震わせた本作が、待望の映画化。ピアノの森、森の景色や匂い、心を打つ言葉…映画ならではの、五感を刺激する美しい映像を豪華キャストとスタッフでお届けします。(公式フライヤーより)

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羊と鋼の森公式HPより引用
羊と鋼の森 北海道での撮影の日々 それぞれのクランクイン

外村が都会の調律学校に通うシーン以外は、すべて北海道で撮影が行われた本作。2017年2月2日、北海道旭川市にて、柳が外村に「大事なのは調律の技術だけじゃない」と教える、車中のシーンでクランクイン。山アと鈴木は初日から打ち解けた雰囲気。その後撮影された、幼稚園で柳が調律するシーンでは、鈴木は完璧な手順で演技していく。その姿に刺激を受け、まさに外村のように真剣に調律に見入る山アの姿があった。鈴木は言う。「調律は、基本的にお客さんのピアノに対して行うので、丁寧に扱わないといけない。そういう仕事をしていると、普段の振る舞いや物の扱い方も、自然と変わっていく気がして。調律師ならではの佇まいは常に気にしつつ演じました」
三浦友和の初日となったのは、江藤楽器でアップライトピアノの調律を練習している外村に「こつこつ、こつこつです」とアドバイスするシーン。石黒Pは、「三浦さんの演技が素晴らしくて、板鳥のキャラクターの方向性がびしっと見えた気がしました。板鳥がまさにそこにいました」と振り返る。ちなみに、この江藤楽器は、旭川市にある煉瓦造りのレトロな建物をお借りして、美術部が飾り込んだもの。床を補強し、ピアノを8台持ち込んで、ファンタジー映画に出てきそうな雰囲気の楽器店を作り上げた。
本作で登場するピアノは、実際の調律師はメーカー関係なく扱うこともあり、意図的にいろいろなメーカーのものを使っている。コンサートシーンで舞台上に置かれているのは、実際にコンサートで使われることの多い海外メーカーのスタインウェイ・アンド・サンズのもの、和音と由仁の家にあるグランドピアノは、YAMAHAのコンパクトなサイズのもの、というように、シチュエーションに合わせたピアノを用意。ピアニストや調律師の方が見ても、違和感のないものを目指している。


羊と鋼の森 北海道での撮影の日々 こだわりのオープニング

外村が板鳥の鳴らすピアノの音を聞き、調律師の世界に魅せられる冒頭のシーンは、旭川市の春光台中学校にて撮影。こちらの体育館がロケ地に選ばれたポイントは、奥にある窓。通常、ただの壁になっていることが多いが、この窓があることで、雪景色などを見せることができた。
「森の匂いがした」という外村のナレーションとともに現れる森のシルエット。実はこれは、美術スタッフが用意した、木の形をした作りものに照明を当てるという、アナログな手法で作り出されている。監督はその揺れ方などにこだわり、何度も何度も撮影をくりかえした。石黒Pは言う。「森の匂い、木々の揺れる匂い、そして音を感じさせないといけないですし、ここはキャラクターを印象付ける大事なシーンでもある。そのため、かなり時間をかけて、細部までこだわって撮影は行われました」。このシーン、最初に板鳥が鳴らす、外村の人生を変えることになるピアノの一音は、調律の基準音である440ヘルツの「ラ」。その響き方などは音響効果チームが丁寧に作り上げた。
ちなみに板鳥がいつも持っているカバンは、大きくて四角張った、年季の入った革のもの。外村はもう少し小さく、新しいカバン、というように形、サイズなどにこだわって選んでいった。チューニングハンマーはメーカーによって柄の長さ、色などがさまざまだが、調律師の方にインタビューし、キャリアに合わせた道具を用意。小道具でもそれぞれのキャラクターを表現している。

羊と鋼の森 北海道での撮影の日々 監督の演出と現場の雰囲気

和音と由仁の家は、木をふんだんに使って建てられた個人のお宅をお借りして、撮影を行った。山アと上白石姉妹はとても打ち解け、空き時間はリラックスしたムード。山アが「きらきら星」をピアノ演奏したり、3人で連弾したり、萌音と萌歌の連弾を山アが指揮してみたり。萌音は言う。「山アさんは、つねに現場の空気を柔らかくしてくださる存在。鈴木さんも一緒だと、お腹が痛くなるぐらい笑わせていただくことも(笑)。でも、外村になるとガラッと変わるので、間近でお芝居を見ながら感激していました」。一方萌歌も、「すごく楽しい方。青春映画で拝見し、華やかでキラキラした方というイメージだったんですが、外村さんの役に入る瞬間にその色をさっと消している感じがして、どうやって切り替えをしていらっしゃるんだろう?と思いました」
現場での橋本監督は、キャストと対話しながら、そのときの登場人物の心の状態を丁寧に説明しつつ、演出していく。たとえば、江藤楽器の事務所で、柳から結婚パーティーの招待状を渡された外村が、ピアノの調律を頼まれるシーン。監督は山アに、外村の目線がどこになると思うかと問いかけ、答えに同意した上で、外村の心理についての自身の解釈を伝えていく。さらに、このシーンでこだわったのは、外村が「やります」と答える時の表情。最初はにこやかな笑顔だったが、リハーサルと話し合いを繰り返すうちに、より真剣な、何かを決意したような表情に変わっていく。「このぐらい成長した目がいいね」と監督。そして本番、4回目でOKが出ると山アはぱっと笑顔に。
江藤楽器での撮影は5日間、メンバー5人(山ア、三浦、鈴木、光石、堀内敬子)が揃った撮影は3日間だけだったが、現場は和やかなムードで、掛け合い芝居も、「芸達者ばかりだから言うことない」と監督がつぶやくほど息ぴったり。三浦は「山アくんは、すでにたくさんの現場を経験していますから、現場での居方がとてもいいなあと思いながら見ていました」と振り返っている。


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羊と鋼の森 夏パートの撮影


本作は3月上旬にいったん冬パートの撮影が終了し、それから約3か月後の6月頭から、夏パートの撮影が行われた。
和音が、結婚パーティーの会場で、外村の調律したピアノでショパン「ピアノソナタ第3番ロ長調作品58(第4楽章)」を弾き、ある決断をするシーン。実は結婚パーティーのシーンは冬に撮影していたが、この曲は弾きこなすのがかなり難しく、萌音も「もう一度チャレンジしたい」と願いでた。こつこつ努力を重ね、夏パートの撮影時に改めて撮影することとなった。萌音は、練習の成果を発揮し、難しい演奏シーンを見事に演じきった。また、水の底から和音が浮かんでくるイメージカットは当初の予定にはなく、夏パートの撮影前に監督がプラスしたシーン。萌音は、このために潜水の練習も行った。
外村の実家のシーンは、美瑛町の邸宅にて撮影。すぐそばに森のある家を探し、ようやく見つけた場所である。本編のクランクアップは、6月10日、外村が雨の中、実家の庭で弟と会話するシーン。もともと雨の設定ではなかったが、天気に合わせて前夜、急遽脚本を書き替えた。江藤楽器のメンバーとのシーンでは、かわいがられる側だった山アだが、弟役の佐野勇斗とのシーンではしっかりとしたお兄さんぽい雰囲気。一方、佐野は、普段から山ア賢人に憧れており、本当の兄弟のような空気感が自然と生まれることとなった。


羊と鋼の森 五感を刺激する美しい映像と音楽表現について

日常にある音を拾い集めていく音楽家、調律師ならではの感覚を、音でも表現することを目指した本作。世武裕子が担当した劇伴は、“語らない。だが語るところは語る”というバランスを意識して制作された。森の中で外村が音を感じて調律に再び向き合うことを決めるシーンは、静かな世界にピアノの音が重なっていき、いつの間にか音楽に変わっていくという、効果音と劇伴が一体化していく作りになっている。
劇中で、ピアノ演奏される曲は、11曲。脚本の段階から、監督とプロデューサー陣、そして音楽プロデューサーが話し合い、弾いている人のキャラクターとそのときの心情に合う曲を選んでいった。たとえば、最初に和音が弾くのは、ラヴェルの「水の戯れ」、由仁はショパンの「蝶々」。これらはプロを目指すレベルの高校生が弾く曲から選んでいる。
また、美しい映像も本作の魅力。今回使用したのは、最高級のスーパーアナモフィックレンズ。邦画ではめったに使われない、この高級レンズで、北海道の美しい風景を多数カメラに収めたほか、雪の結晶やダイヤモンドダストなどを撮影。普段なかなか見ることのできない映像を、ぜひ大スクリーンで堪能してほしい。


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6/8公開 羊と鋼の森 本屋大賞受賞作 待望の映画化

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