2017年10月24日
プーチンが北朝鮮問題を解決する
プーチンが北朝鮮問題を解決する
2017年9月20日 田中 宇
プーチンの新提案とは、
9月6−7日にロシア極東のウラジオストクで開かれた
「東方経済フォーラム」で発せられた、
(日本や)韓国から北朝鮮を通ってロシア、中国に至る
鉄道やパイプラインを開通させる構想だ。
朝鮮半島を縦断する鉄道やパイプラインは、
ロシアのシベリア鉄道や西シベリアからのパイプライン、
中国が「一帯一路」計画で建設している中国経由で
西アジアや欧州まで伸びる鉄道やパイプラインにつながり、
日韓がユーラシアや欧州に製品を輸出したり、
シベリアから石油ガスを輸入する際に使える。
北朝鮮は、自国を通過する鉄道貨物やパイプラインの通行料を得られる。
この構想は、10年以上前からあったが、北と韓米の対立激化により頓挫していた。
(The Russia-China Plan For North Korea: Stability & Connectivity Pepe Escobar)
従来の体制と全く異なる新たな世界
米国抜きの(多極型)世界体制に、北をいざなっている。
プーチンは今回「5+1」の枠組みを提唱している。
北朝鮮、ロシア、中国、韓国、日本が当事者の「5」で、
米国が域外のオブザーバー的な「1」だ。
枠組みからして、米国が外されている。
米国が単独覇権国で、日韓を支配していることが無視されている
(それが終りつつあるからだ)。
米国が中国に押しつけて主導させていた従来の「6か国協議」が、
米朝露中韓日の対等な体制だったのと比べ、
新たな5+1は、
米国の覇権喪失を加速し、米覇権喪失後を見据えた枠組みだ。
「国際紛争は、同じ地域の諸国が関与して解決し、
域外の大国はできるだけ介入しない」という、
きたるべき多極型の世界秩序がすでに反映されている。
(Only regional states can protect security of region: Rouhani)
(結束して国際問題の解決に乗り出す中露)
そして・・・記事とは無関係な動画↓