何千万積まれたって、お金じゃない
土地に根を下ろし、日々土地と共に生きる自分の直感を
信じて、彼女はたった一人悪魔の誘惑を断り続けた。
青森で新しく稼動されそう
な大間原発に、たった一人で抵抗していたおばあちゃんがいました。
おばあちゃんには、難しいことは解りませんでしたが、
原発が来れば、海の温度が上がり、魚達は生きて行けず、
漁業もなりたたない、という直感があったようです。
近所の家々がどんどんと買収されていく中
「何千万積まれようと、お金じゃない」
とおばあちゃんはいい続けました。
ある日、友人がやって来て、宝くじが当たったから
一億で家を売ってほしいと言いました。
おばあちゃんがそれを断ると、
嫌がらせが始まりました。
「買収価格を釣り上げようとしている」と陰口をたたかれたり
「原発ができないと死ぬ」とか「殺す気か」と書かれた
匿名の手紙やはがきを送りつけられたり、
「漁船の煙突に砂糖を入れてやる」と脅迫されたこともありました。
おばあちゃんが亡くなる少し前のことです。
「七千万円強盗狂言事件」*という原発がらみの妙な騒ぎに巻き込まれ
結婚して北海道函館市に住んでいた娘さんが警察の事情聴取に呼ばれました。
娘さんはそこで初めて、お母さんがJパワーと
たった一人でたたかっていることを知ります。
そして彼女はお母さんの意志を引き継ぎました。
娘さんの名前は小笠原厚子さん
新たに建てたログハウスにお母さんの名前を付けました。
Jパワーに土地を売らなかった最後の一人になりました。
土地は建設中の原子炉からわずか250メートルのところに取り残されました。
国道からも両脇を高さ2メートルの鉄条網で囲まれた引き込み通路を歩かなければなりません。
それでも母子でこの土地を守ってきました。
「カネより命、そして命を支える豊かな海と畑が大事」と泰然たるお母さんに、
小笠原さんは大切なことを学んだと言います。
*七千万円強盗狂言事件:2002年10月、
大間町で自動車が襲われ、
運搬中の7000万円が「奪われ」た。
警察の取り調べの結果、事件は運転手らの自作自演で、
Jパワーが熊谷さん方を買収するため用意した
工作資金を犯人らが着服したものであることが判明した。
9条くろいし・あさこはうす通信
http://19411023.blog69.fc2.com/blog-entry-14.html
大間原発の敷地内に建つ「あさこはうす」 お金では買えない「宝の海」を次世代に
http://actio.gr.jp/2008/12/09094527.html
Jパワー
大間原発を作っている民営化された電源開発とは。
http://nyfiken.exblog.jp/15753565/
039−4601
青森県下北郡大間町字小奥戸 396
「あさこ はうす」
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