カルディコット博士
「福島では“犯罪的”で“非道徳”なことが行われている」
2012年11月21日
オーストラリアの小児科医で放射能障害に詳しい
ヘレン・カルディコット博士の記者会見が19日、
衆議院第一議員会館内で開かれた。
博士は日本各地で講演ツアーを行っている。
衆院解散を受けメディアの関心が選挙一色になるなか、
会見には海外のテレビ局1社と数人の記者のみが集まった。
カルディコット博士は何度も“犯罪的”、“非人道的”という言葉を
多用し、これを伝えようとしないマスコミも批判した。
日本社会に対するいらだちが随所に感じられた。
冒頭、カルディコット博士は
「福島の高線量地域で、子供や妊婦、妊娠可能な年齢の女性を
避難させないのは“医学的犯罪”だ。
18歳未満の子供に超音波検査を実施したところ、
約40%の子供に甲状腺異常が見つかったという。
これは小児科の見地からみて極めて異常だ。」と語り、
福島の被曝量が
チェルノブイリをはるかに上回っていることを指摘した。
また、子供や妊婦、妊娠可能な女性の移住について
「国が費用を負担することが重要なのに、
弱い立場の人を守らず、TEPCOを守るために予算を使っている」
と述べた。
博士は「日本には放射能を帯びた食品を食べることに対する
規制がなく」、汚染した食品を「子供に食べさせていることは
“medically immoral (医学的に非道徳的)”だ」
と国と福島県、沈黙する医学界の不作為を批判した。
博士の来日講演は医師向けのみならず、
一般向けにも行われたが、
いずれも数百人収容の会場が満員になったという。
博士は、聴衆が
「どうしたらいいのか必死に知りたいと思っている」
ことを感じたという。
「広く一般に知らせる責任がメディアにはあるが、
(日本では)そうではないようだ」と、
メディアが放射能の被害に無関心であることにクギを刺した。
博士は、「福島の事故は終わっていない。
40年かけてきれいにするというが、不可能だ。
これから300年以上、土地も人も食物も汚染されたままだ」
と警告し、安易な除染や帰還願望に疑問を呈した。
ガレキの焼却についても「犯罪行為だ」と断罪した。
http://tanakaryusaku.jp/2012/11/0005637
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18歳未満の子供に超音波検査を実施したところ、
約40%の子供に甲状腺異常が見つかったという。
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日本では尖閣諸島の問題に火が付けられた時期である。
このブログにも下の記事に韓国からの沢山のアクセスがあった。
9・11福島県3回目の甲状腺検査結果にただならぬ異変
世界中の市民がこの発表に注目したのである。
日本のメディアに踊らされた日本人以外は・・・。