みんなの放射線測定機「てとてと」が歩み始めます。
山通信:七ヶ宿から/炭焼きと自然生活より転載
目に見えず、臭わず、さわれず、味もしない。
ただ機械で測った数値でしか存在を確認できない放射能が、
私たちの食べ物に、水に、生活の場に降り注ぎ、入り込んでいます。
仙南(宮城県南部)で
有機、自然農の野菜や平飼い卵、白炭などの産直を営む私たちは、
検査機関などでの土壌、作物の調査を重ねていく中で、
原発からの距離だけではなく、風向き、地形、土質などで,
ほんの少し離れただけでも
放射線値が大きく違うことを見てきました。
行政や大きな組織から完全に独立した形で、
土や作物を「誠実」に測り、含まれている放射線値を知り、
どう捉えていくか…。
生産者だけではなく、消費者の方々もまた、
放射能と真摯に向き合っていくことが
求められる時代になってしまいました。
生産者の米、麦、大豆、野菜、くだもの、卵、食品、加工品だけではなく、
たとえば、家庭菜園の土や野菜、庭先の梅、柿、栗、ブルーベリー、野草、山菜、きのこ、井戸水、沢水、水道水…、
もちろんお店で買った牛乳、野菜、くだもの、
赤ちゃんにあげる粉ミルクや離乳食…、お庭の土や米ぬか…、
本当のことを知りたいものがたくさんあると思います。
この豊かで美しい宮城県南で、自然の恵みを安心していただきたい。
なぜなら、
人は、自然界からいただくことなしには生きていけないのだから。
そして、ここで元気に、幸せに生きていこう。
そんな想いを込めて、私たち生産者のためだけではない、
「みんなの放射線測定室」を作ることにしました。
☆「てとてと」の測定は
*ベラルーシATOMTEX社製のガンマアクティビティーモニターズAT1320Aを導入しました。
*ヨウ素、セシウム134、137、カリウム40を分けて検出することができる測定器です。
*30分間の測定で検出限界値はおおむね10ベクレル/kgです。
*オープンから3ヶ月間の暫定感謝価格…1検体の測定料は1000円です。
*当面おひとり様1回のお申し込みで2検体まで、完全予約制となります。
*詳細お申込みについては、インターネットのサイトをご覧いただき、お電話でお問い合わせください。
*原則として検体は予約当日、指定時間までに直接お持ち頂くようお願いいたします。(時間厳守)
*宅配便での検体の受付け(必ず測定予約日時の前日着)も可能ですが、
予約のないものはお受け取りいたしかねますのでご注意下さい。
* 営業時間:9時から18時(ただし、お問い合わせは15時までとなります。)
年内は12月28日まで無休、年明けは1月4日より営業します。
* 測定できるもの:田畑で収穫した農産物、市販の食材など、食品中心に測定いたします。
尚、母乳、水、尿は機械の性能上正確な測定ができないため受付しておりません。
土壌については今後測定をしていく方向で準備を進めています。準備が整い次第追ってご連絡さし上げます。
* 検体の量は:固体であれば1kg程度あれば十分です。なるべく細かく刻んでポリ袋に入れてお持ち下さい。
細かいほど精度が上がります。液体であれば1リットル程度必要です。
みんなの放射線測定室「てとてと」オープンです。
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<みんなの放射線測定室「てとてと」>
〒989-1241 宮城県柴田郡大河原町字町200
TEL&FAX 0224-86-3135
メール sokuteimiyagi@kni.biglobe.ne.jp
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<みんなの放射線測定室「てとてと」が、歩みはじめます。>
☆オープンイベント
「てとてと」オープンハウス~測定室「てとてと」を広く開放し、楽しんでいただくイベントです。お気軽にお出かけ下さい.
11月23日(水)13:00~16:00
13:00〜小さなオープニングセレモニー
代表 三田常義(三田農園)挨拶
手づくり暖簾をかけて、集まってくれた方々と、記念撮影
13:15〜16:00測定見学
測定の実際などをご覧いただけます。たくさん質問して下さい。
14:00〜14:30、15:00〜15:30つねえもんミニ講座
「てとてと」の代表三田常義による。だれでもわかる・だれでもできる、簡単食品放射能測定基礎講座
13:30〜14:00てとカフェ
玄米甘酒のお話会
14:00〜15:00測って表示のミニ市
無農薬野菜、平飼い卵、炭パウダーなど、測定値を表示して即売
☆たくさんの、たくさんの、それはそれはたくさんの方からご支援をいただき、
みんなの放射線測定室「てとてと」が、オープンの日をむかえます。
宮城県南部にも、福島第一原発の事故による放射能が降り注ぎ、積もり、
私たちを、自然界を傷つけ、対立をも生みました。
けれど、こんなことがなければ出会うことのなかった人たちが、
その「手と手」と、「心と心」でつながってゆく…。
新しい時代を、ここで、いっしょに生きてみようか。
生まれたての「てとてと」。みんなで育てて下さいね。
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