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2015年11月07日

認知症の現実

 一般に認知症の予防として、成人病にならないことが上げられる。
 糖尿病などは典型で、糖尿病のある人には認知症の発症リスクが高まるという。
 また、アミロイドベータがたまることで起こるアルツハイマー型認知症に関しては、アミロイドベーターを排出するために、よく寝ることは推奨される。
 更に認知症予備軍が認知症に進まない予防として、噛むこともあるらしい。ガムを噛むという話もあるが、そこにこだわらなくても、食べるときにたくさん噛むことは効果があるらしい。と言うことは、歯が残っていることは重要だという。歯のないマウスは食べ物をかめないため、認知症状に進みやすいという実験結果があるらしい。少なくとも歯は高齢になるまで一本でも多く残すことだし、もし抜けてしまっているなら、きちんと直してかめる状態にするべきだろう。
 と言うことらしい。

 でもこういう話を聞く度に思うことがある。
 私の身の回りには老人が多い。
 そのうち2人の人が最近なくなった。
 1人は88歳、もう1人は96歳だった。
 88歳の人は、健康で、歯もほとんど残っていて、早寝早起き、きちんと睡眠も取れていて、老後は特に困ったこともなく、ストレスは少なかったと思われる。
 食も十分に取っていて、好き嫌いもないのでバランスよく食べていた。
 しかしこの人はアルツハイマー型認知症だった。

 一方96歳の人は、満身創痍と言っていいほど体が悪かった。
 糖尿病に始まり、それが重症化するにつれ、合併症として、腎臓、肝臓、心臓と悪くなった。軽度の脳梗塞を数回繰り返しており、死線を何度か越えたことがある。
 しかし死ぬ前日までしっかり仕事をしていた。
 晩年は足腰が悪くなり外出時には車いすだったが、頭は聡明だった。
 外での仕事が多く、90を過ぎても数日おきに車が迎えに来て外出していた。この頃になると、仕事をするために、家にいる数日は寝たきりになる。食べると排泄と風呂以外は眠っている。しかし、そのことを知らない他人は、外ではつらつと仕事をこなすその人を見て、元気いっぱいの90代だと思っていたらしい。
 歯もあまりなかった。少なくとも病気が多くて、食べ物の制限も激しかった。晩年は食も細くなったので、あまり食べなかった。従って、噛むということも少なくなった。
 この人は、死ぬまで頭は明快だった。もちろん歳なりにぼんやりしたり、反応が遅いときもあった。そもそもやりたいことしかやらないタイプだったので、興味がないことには全く反応しないのは若い頃からだった。しかし好きなことには目の色が変わる人で、それは90代に入っても変わらなかった。

 こういう人が身近にいると、認知症に関する研究を疑いたくなる。
 最近の認知症の研究は、私の周りにはことごとく裏切られている。
 認知症になった方は、若い頃から規則正しい生活とバランスの取れた生活をしており、中肉中背で健康体だった。生活も健全で、社会的にも申し分のない一生だった。
 片や認知症になった方は、食べるも寝るもめちゃくちゃだったし、太ってもいた。社会的にも結構綱渡り的なことが多かった。
 
 認知症にならないためには、規則正しい生活、ストレスをためない、社会的にもきちんとした生活を心がけようと思う人が多いだろうし、医学的にもそう言われるときが多い。
 しかしこの2人を見ていると、それもどうなんだろうかと思う。
 2人の間にある顕著な違いは、晩年に入ったとき、認知症になった方は安定した老後を過ごし、ストレスがなかったことだ。それでも結構長く働いていたのだが、最晩年には仕事を離れ、悠々自適だった。こうなったまもなく認知症を発症した。
 もう1人は、若い頃から死ぬ前日まで仕事をし続けていた。その間、綱渡りなことが多かったこともあり、ストレスがなかったとはとうてい思えない。どちらかというとストレスに追われた一生といった方がいい。ところがこちらは痴呆症にならなかった。

 もう1人、現在も壮健な親戚がいて、この人も80代も半ばを過ぎて仕事を続けている。普段は歳なりにぼんやりしているときもあるらしいが、仕事となった瞬間に目がきらっと光って、足取りが軽くなる。反応も早くなる。
 
 こうしてみると、仕事というのは認知症防止なんだろうと思う。
 ストレスも、あまりあるのはいやだが、しかしストレスのある生活は、認知症を遠ざけているように思う。もっと言えば降るようなストレスをものともせず、逃げまくっている一生は一番認知症から遠いと思う。
 
 このような経験から導かれる、私が思う認知症予防なのだが、認知症になる前に他の病気になるのは困るので、一応健康的な生活はした方がいいと思う。
 その上で、なるべく死ぬまで仕事をした方がいい。趣味が多彩でやることはあるから大丈夫と思っている人は「甘い」と申し上げる。
 認知症になった方の人も趣味は多かった。手先を使う趣味もあった、勉強家で70を過ぎてパソコンを学んでしっかり使いこなしていた。しかし、認知症の予備軍に入ると、誰でも全てのことに興味を失うようになる。それは老年の特徴だし、認知機能の衰えの特徴なので避けられない。意欲が少々なくなっても、どうしてもやらないと行けないという強迫観念がないと、何もしなくなる。認知症が怖いから心がけると言うのでは弱い。それはあくまで自分のことだからだ。老年に入ると全て厭世的に者を考えるようになる。どんな人でも老人になってくると、「まあ死ぬのはいいや」と思い始める。死は怖くない。死ぬまでの過程が怖い。苦しいのはいや、見苦しいのはいや、つらいのはいやと思うようになる。しかし死も苦しさもつらさも、具体的な者が目の前にないとはっきりと認識できないので、それに対して何をするかという意欲はわきにくい。
 逆に、仕事となると責任感があるし、できないと恥を掻くし、周りから責められるし、ことによっては生活が困窮するし、ともかく追い立てられるのでやらないと行けなくなる。このストレスは、意欲より強い。
 ここまで来るとつらすぎていやな感じだが、できれば、緊張感を持って仕事をする(体力的には苦しくないか、ちょい苦しいくらいの感じで続けられる程度に仕事量を縮小しつつ仕事ができると理想)状態で、死ぬ瞬間まで行けるといい。
 だが仕事ができない場合も多い。サラリーマンなどだと、70代までできたら長い方だろう。そう言うときに提案は二つ。最近はクラウドウォークなどがある。これは単価が安いことを目をつぶれば、年齢に関係なく仕事はある。パソコンが使えないと厳しいのだが、そのためにパそこの勉強をしてみるのもいいかもしれない。
 変な詐欺に引っかからないで欲しいのだが、クラウドワークをやっていると、ともかく忙しいのに稼げないのでいらつく。そのうちもっと稼ぐにはどうしようかと考える。その辺で資格を取るとか、他の分野に進出してみるとか、工夫できてくるとやることが増える。そこにはお金が介在するので、意外と意欲につながる。
 本当は変な詐欺に引っかかって、借金抱えて、血眼になって返済に苦しむと、一番痴呆症予防になりそうなのだが、さすがにそれはお勧めできないので、そうならないように仕事をして欲しいと思う。

 もう一つは、農業をすること。家庭菜園程度でもいい。
 農業は、日光にも当たるし、肉体も使う。作物を作るには高度な技術も必要だから、勉強することは山ほどあるし、頭は使う。天候にも左右されるので気が抜けない。できた作物が売れると最高だが、売れなくても家で食べれば家計の足しにはなる。何より作物という成果が具体的に上がってくるので仕事の意欲がわきやすい。
 認知症予防の全ての条件は満たしていると思う。

 我がこととして、今から色々考えている。

 もっとも、高齢化社会になって、子供も少なくなって、経済も悪くなるので、今後の年配者の生活は楽ではない。余生などと言える時代ではなくなる。追い立てられる老後が当たり前になると、案外認知症は減るかも知れない。
 
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若いころから文章を書くことが好きで、そのまま現在に至る。 ついでに、文章を書くガジェットにもはまっている。 昔は筆記具、ノート、文房具。 現在はパソコン、周辺機器。
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